服飾専門学校とは(読了時間:7分15秒)

アパレル・ファッションの世界に憧れて、服飾業界を志す人はたくさんいるようです。

大好きな服に囲まれながら、毎日働けるのは幸せなことです。

しかし、簡単に服飾関連の仕事といっても、その種類や内容はさまざまなものがあります。

ここでは服飾専門学校で学べることや、服飾専門学校から目指せる職業・仕事などについて紹介していきます。

服飾専門学校とは

服飾専門学校とは、ファッション・アパレル業界で働くために必要な専門知識・技術を学べる学校のことをいいます。

服飾関連の職業・仕事には、「デザイナー」「パタンナー」「スタイリスト」などさまざまなものがあります。

服飾専門学校では、個々の希望進路応じた専門的な勉強ができるよう、いくつかの学科・コースに分けられていることが多いです。

また、講師はファッション・アパレルの現場で活躍してきた経歴を持つ人が中心であり、現場で求められることを基礎からしっかりと学べます。

卒業後にファッション・アパレル業界への就職を強く意識している学生が多く学んでいるのが、服飾専門学校の特徴です。

服飾専門学校で勉強すること、授業科目

服飾専門学校における授業科目は学校によって異なりますが、ファッションビジネスの基礎から、実際に服を作るために必要なデザインや製図の知識・技術、スタイリングやコーディネートについて、また、場合によってはヘアメイクや美容などまで幅広く学ぶことができます。

最終年次には、それまで勉強してきたことの集大成として、卒業制作の科目が設けられているのが一般的です。

なお、服飾専門学校では就職後に即戦力となるスキルを身につけることに重きが置かれており、在学中にインターンシップ制度を利用して、実際にアパレル関連企業で就業体験ができる専門学校もあります。

また、多くの服飾専門学校では、在学中にファッション・服飾に関連するさまざまな資格取得が目指せるようなカリキュラムやサポート体制が用意されています。

資格取得を目指すことで自分のスキルアップにつながるのはもちろん、就職活動の際には志望企業に対して熱意や意欲をアピールすることもできます。

服飾専門学校から目指せる職業・仕事

服飾専門学校から目指せる職業・仕事としては以下のようなものが挙げられます。

・デザイナー
・パタンナー
・バイヤー
・衣装製作者
・スタイリスト
・モデル
・マーチャンダイザー(MD)
・ショップオーナー など。

ひとくちに服飾系の職業・仕事といっても、求められる知識やスキルは、どのような仕事を担当するのかによって少しずつ異なってきます。

たとえば、デザイナーやパタンナーなど技術系の仕事を目指すのであれば、デザインの知識やCADの扱い方などを習得し、スキルアップしていく必要がある一方、企画や販売の仕事に就きたいのであれば、ファッションアイテムがどのような流れで作られて世の中に出回っていくのかを知り、ビジネスを成功させるための勉強をする必要があります。

服飾専門学校の学費、費用

服飾専門学校の多くは2年制となっているようですが、なかには3年制や4年制の学校もあります。

基本的に、卒業までの時間が長くなれば長いほど、学費や費用も多くかかってくると考えておいてよいでしょう。

学費については、年間で70万円~100万円程度が必要となる専門学校が多いようです。

また、諸費用として授業料や設備維持費などのほか、教材費、実習費、研修費などが別途かかることもあります。

さらに、学校へ通うための交通費や、実家を離れて遠方から入学する場合には家賃や生活費なども必要になるでしょう。

決して安くはないお金が必要になるため、各専門学校が用意する奨学金や教育ローン制度を使って勉強している学生もいます。

服飾専門学校の就職先、就職率、卒業後

服飾専門学校の卒業生の大半は、アパレル・ファッション業界へと進んでいます。

大手から中小まで、全国に多様なアパレル企業があります。

ただし、スタイリストなどは企業へ就職せず、すでに第一線で活躍中のフリーランスのスタイリストのアシスタントとなって仕事を覚えていくような人もいます。

また、デザイナーやパタンナーは服飾関連のデザイン事務所や工房、販売系の職種になるとアパレルショップで働く人も目立ちます。

服飾専門学校の入試、志望動機、面接

服飾専門学校の入学試験では、大きく分けて「一般入学」「推薦入学」「AO入学」の3種類が実施されています。

いずれの入試方法であっても、高校卒業(見込み含む)か、高校卒業と同等以上の学力がある人であれば受験できる場合がほとんどです。

服飾専門学校では、スタイリストやデザイナーといった目指す職業・仕事別に学科・コースが設けられていることが多いため、志望動機を考える際にも、まず目指す職業・仕事の仕事内容を理解し、自分がどのように働きたいのか考えておきましょう。

服飾専門学校では、面接時の服装も自由であることが多いようですが、基本的には高校の制服やそれに準じた服装が無難とされています。

あまりに奇抜な服装は「常識がない」と捉えられてしまう可能性もあるため気を付けましょう。

服飾専門学校のオープンキャンパス

服飾専門学校のオープンキャンパスでは、学校についての説明を聞くことができるほか、体験授業で実際に簡単な洋服やファッションアイテムを制作することができたり、スタイリングに挑戦できるような機会が設けられている場合が多いです。

在学生によるファッションショーが開かれることもあり、ファッション業界の仕事について、あらためて理解するよいチャンスとなるでしょう。

また、専門学校によってはオープンキャンパスに参加することで選考料が一部免除になったり、オープンキャンパスに参加した人だけが利用できる入試制度を設けているところもあります。

夜間の服飾専門学校

服飾専門学校のなかには「夜間部(夜間課程)」を設けているところがあり、そこではおもに平日の夕方以降、あるいは土曜日や日曜日に授業が行われています。

夜間の服飾専門学校には、すでに会社員として異業種で働いている人や、就職を目指してアルバイトをしながら専門学校に通うフリーター、あるいは、大学・短大とのダブルスクールで学ぶ人なども在籍しています。

授業は基本的に昼間に行われるものと同等であり、服飾の基礎から学び、実践力を高めていくことでスタイリスト、デザイナー、パタンナー、販売職など、ファッション・アパレル関係の多種多様な職業・仕事を目指していくことができます。

服飾専門学校の大半は日中に授業が行われる「昼間部(昼間課程)」の学校となっていますが、一部の学校では「夜間部(夜間課程)」が設けられています。

夜間部は、昼間部とは違ったさまざまな特徴があります。

ここでは、そんな夜間の服飾専門学校での学びについて紹介していきたいと思います。

夜間に学べる服飾専門学校とは

昼間の服飾専門学校の多くでは、平日の朝から夕方頃にかけて授業が行なわれています。

一方、おもに平日の夕方以降に授業がスタートするのが「夜間部」といわれる学校です。

服飾専門学校のなかには、こうした夜間の課程を設けているところがあり、だいたい18時頃から21時頃にかけて授業が行われています。

平日のほか、土曜日や日曜日を使って授業が行われることもあります。

なお、夜間の服飾専門学校は短期間で卒業を目指せる「1年制」の学校もあれば、昼間部の2年分の授業を3年間かけて学ぶ「3年制」となっているような学校もあります。

どんな人が通っている?

夜間の服飾専門学校には、すでに会社員として異業種で働いている人や、就職を目指してアルバイトをしながら専門学校に通うフリーター、あるいは、大学・短大とのダブルスクールで学ぶ人なども在籍しています。

夜間部の特徴として、昼間部よりも短期間でカリキュラムを修了することができたり、学費がやや安く抑えられる場合が多いため、経済的な理由から夜間を選択する人もいるようです。

なお、夜間部の服飾専門学校でも、一般的には高卒以上の学歴があれば入学することができます。

夜間の服飾専門学校から目指せる職業・仕事は?

夜間の服飾専門学校でも、スタイリスト、デザイナー、パタンナー、販売職など、ファッション・アパレル関係の多種多様な職業・仕事を目指していくことができます。

授業は基本的に昼間に行われるものと同等であり、服飾の基礎から学び、実践力を高めて就職につなげることができます。

具体的なカリキュラムは学校によって異なりますが、少人数制で一人ひとりに合った指導を行う夜間の服飾専門学校が目立ちますし、昼間部同様、資格取得や就職サポートにも力を入れている専門学校が多くあります。

通信の服飾専門学校

服飾専門学校のなかには「通信過程」が設置されていることがあり、そのような講座では洋裁技術を磨いたり、スタイリングのテクニックを身につけたり、ファッション関連の資格取得を目指したりすることができます。

ただし、その多くは通学する学校のように服飾ビジネスの基礎から応用までみっちりと学ぶものではありません。

つまり、卒業後にファッション・アパレル業界への就職を目指す人が時間をかけて勉強するものではなく、カルチャースクールや生涯学習のような講座が多くなっています。

そのため、一般の専門学校を出た人のような「学歴」にはならないことがあるため、その点にも気を付けながら学校選びをしてみてください。

社会人向けの服飾専門学校

専門学校では高校を卒業してすぐの人が通うケースが多いですが、服飾専門学校のなかには、すでに社会人として働いている人向けの時間割やカリキュラムを設置しているところがあります。

社会人向けの服飾専門学校は、平日の夕方以降に授業が行われたり、週末を利用して集中的に学んでいくものが中心です。

こうした学校に通う人は、現在は異なる業界で働いているけれども服飾の世界で働くことを目指しているケースや、すでに服飾関連の仕事をしておりキャリアアップのために通うケースが多いようです。

昼間部と夜間部は、一般的には自分のライフスタイルに応じてどちらに進学するか決めていくことになるでしょう。

仕事などの関係で昼間に通学するのは無理という人であっても、夜間部であれば仕事を続けながら服飾の勉強をすることが可能です。

ただし、誰でも専門学校に通えば必ず就職できるわけではありません。

とくに仕事など他のことと専門学校での勉強を両立させるには、目標に向かってしっかりと学び続ける強い気持ちが求められてくるといえるでしょう。

職業カテゴリー