パタンナーの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

パタンナーになりたいと考えたとき、自分が望むライフスタイルに合った働き方ができるのか、1日のスケジュールはどのようになるのかが気になるのではないでしょうか。

本記事では、パタンナーの1日や生活スタイルを紹介します。

パタンナーの業務スケジュール

半年以上先の型紙を考える

ファッション業界は、常に流行を先取りしなくてはなりません。

アパレルメーカーでは、半年から1年以上も季節を先取りして服を作っているため、夏に冬のコートをつくったり、真冬に水着を作ったりするなども当たり前です。

そのため実際に来ている服と考えている服は季節がずれたものとなり、常にツーシーズン以上先の服について考える必要があります。

パタンナーの繁忙期

パタンナーの繁忙期は、コレクションやショーなど新作の発表前です。

発表の前は、型紙を作り直したり細かな修正を加えたりなど仕事が膨大となります。

また複数の型紙を同時につくったり、ブランドの型紙を一手に引き受けたりするパタンナーは、夜も眠れないほど忙しくなることも少なくありません。

そのため休日出勤や残業も当たり前となります。

パタンナーのみならずファッション業界で働いている人たちは、自身がかかわった服が世に出ることに非常に達成感を持つ人が大半です。

大変さを感じながらもやりがいをもって繁忙期を乗り切っているようです。

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アパレルメーカーで働くパタンナーの1日

9:00 出勤
パタンナーの1日は、今日のスケジュールを整理することから始まります。

複数のパタンナーが仕事をしている場合は、パタンナーが集まって本日の仕事内容を報告しあうこともあります。

9:30 作業開始
仕事内容の整理ができたら、いよいよ本業のパターン製作です。

一度作業を始めると数時間は集中することになるので、昼食休憩まではパターン製作に励みます。

13:00 休憩
14:00 クライアントと打ち合わせ
ファッション・アパレル業界は朝が比較的遅い企業が多いため、クライアントなど外部の人との打ち合わせなどは主に午後にセッティングされます。

クライアントとの打ち合わせや企画会議、完成品の試着などの対外的な仕事をする日は、クライアント先に出向くことも少なくありません。

17:00 パターン製作
仕事が立て込んでいなければ定時で帰宅しますが、仕事が忙しいとこの時間帯から再びパターン製作に没頭することが多く、納期が近づいていときや繁忙期だと終電くらいまで作業をすることもあります。
22:00 帰宅

デザイン事務所で働くパタンナーの1日

9:45 出社
朝は比較的遅いため、納期前や繁忙期でなければゆっくりと出社できます。
10:00 ミーティング
デザイナーやパタンナーが集まってミーティングをし、一日の仕事内容を確認します。

工場や営業などから急な問い合わせがあれば対応します。

10:30 問い合わせ対応
工場の担当者と連絡をとり、縫製に出すものの最終確認や準備をしたり、サンプルであがってきたものを試着して確認したりします。
13:00 パターン制作
パタンナーが複数人いるため、それぞれが分担してパターンを作ります。

納期前や繁忙期でなければ比較的自由に時間を使うことができます。

16:00 会議
デザイナーや営業、工場の担当者などが集まり、生産に関する会議を行います。

どのアイテムが売れているのか、次の流行はどんなものかを話し合ったり、次の売り上げ目標や生産数を確認したりします。

19:00 終業

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パタンナーの勤務時間・休日・仕事は激務?

パタンナーになりたいと考えたとき、自分が望むライフスタイルに合った働き方ができるのか、1日の流れはどのようになるのかが気になるのではないでしょうか。

ここでは、パタンナーの休日や働き方などを紹介します。

パタンナーの勤務時間

勤務時間、休日ともにパタンナーだからといって特別な条件はありません。

勤務先によって多少の差はありますが、始業は9時前後、終業は17時前後で、昼休みも設定されいわゆる一般的なサラリーマンと同様の勤務です。

始業時間や就業時間が変則的な時間帯になっている会社はあまりありません。

ただしこれはあくまでも募集要項に出ている上での話であって、実際には長時間勤務になったり、休日出勤になったりすることも少なくありません。

納期に合わせるために、残業をしなければならないことも多々あるでしょう。

パタンナーの休日

毎週の休日は土日で、祝日がある時はその日も休日というのがほとんどです。

また夏期と冬期にはそれぞれ3日から5日程度の休暇があるというのも標準的です。

これらを合計すると年間休日は120日前後になるので、一般的なサラリーマン勤務と同じ待遇です。

ただし、繁忙期は週休が少なくなる旨が募集要項に記載されている会社もあります。

パタンナーの残業

パタンナーに限らず、ファッション・アパレル業界に関連する仕事では募集要項などを鵜呑みにしないほうがよいでしょう。

洋服の生産は常に事前に計画されたスケジュールありきで進められており、パタンナーも決められたスケジュールの中でパターンを完成させなくてはなりません。

納期に間に合わせるために休日出勤や残業を余儀なくされるケースもあることに留意しましょう。

もしパターン製作が遅れれば、後工程の人たちにも多大な迷惑をかけてしまうため、決められた時間内に何としても作業を終わらせなければならないのです。

パタンナーは忙しい? 激務?

繁忙期や納期前は激務になることも

パタンナーは、自分では作業が順調に進んだと思っても、予期せぬトラブルが起こったり、デザイナーとのイメージの相違で何度もパターンを作り直したりしなければならないこともあります。

また、ブランドの展示会前でたくさんの洋服を作らなければならない時期などは、徹夜作業が何日も続くこともあるようです。

フリーランスであっても、当然請け負う案件には納期が存在します。

急な直しが入ったときなどは、休日を利用して仕事をしなければならないこともあります。

労働条件をきちんと確認しておこう

パタンナーは納期厳守というプレッシャーの中で働くため、「時間に追われてつらい」という気持ちばかりが高まってしまうかもしれません。

また、パタンナーが働く職場の労働条件や職場環境はまちまちです。

きちんと休みがとれるように配慮している企業もありますが、なかには厳しい労働環境の下で身をすり減らす人がいるのも事実です。

一概にはいえませんが、やはり大手企業のほうが残業削減や有給取得などの取り組みには積極的です。

パタンナーの仕事は非常に集中力が求められる仕事なので、休むときはしっかりと休み、気分転換をしながら仕事に向き合える職場を探すことが大切です。

パタンナーの1日・生活スタイルのまとめ

ファッション業界は、常に流行を先取りしなくてはならないため、常にツーシーズン以上先の服について考える必要があります。

コレクションやショーなど新作の発表前などがパタンナーの繁忙期で、この時期は休日出勤や残業も当たり前です。

また勤務先によって多少の差はありますが、始業は9時前後、終業は17時前後で、昼休みも設定されいわゆる一般的なサラリーマンと同様の勤務です。

納期前や繁忙期などでなければ会社によってはゆっくり出社できるところもあるようです。