ものづくりやデザインに関する仕事(12選)

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私たちの周りは、ありとあらゆる「もの」であふれています。

それらは日常生活を送るうえで欠かせないものもあれば、私たちを美しく見せてくれるもの、そして身体の一部になるものまで多種多様です。

今回は、そんなものづくりやデザインに関するおもな仕事を紹介します。

生活の中で使われるものをデザインする仕事

生活の中で使われるものは、数えきれないほどたくさんあります。

生活用品から家電、自動車など、あらゆるものづくりのデザインをする人を総称して「プロダクトデザイナー」と呼びます。

設計や生産、流通の知識も生かしながら、メーカーやデザイン事務所に勤務することが多いですが、独立してフリーランスで活躍する人もいます。

また、食器、キッチン用品、文房具、バス・トイレタリー、リネン類など、あらゆる生活雑貨のデザインをするのが「雑貨デザイナー」です。

生活雑貨は機能性とデザイン性の両方が求められ、確かな技術と独自性を生かしたものづくりをする必要があります。

次に、人々の豊かな生活に欠かせない家具を作るのが「家具職人」です。

家具づくりは家具デザイナーと分業することもありますが、家具職人がデザインから設計、加工、仕上げまで一貫して携わることもしばしばあります。

続いて、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作り出すのが「陶芸家」です。

陶芸家は焼き物づくりの技術や感性が求められ、陶芸家の弟子となって経験を積んでいく人も多いです。

一方、花瓶やコップ、皿、小物などのガラス製品を作る人は「ガラス職人」と呼ばれてます。

また「原型師」といって、工業製品の鋳型(いがた)を造る際に、模型となる原型を作る職人もいます。

原型師は、現在では玩具やフィギア作りに携わることが増えています。

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーは、文具や食器、インテリアなど、人々の日常生活に身近なあらゆるものをデザインする仕事です。

プロダクトデザインでは多くの人に使われるもの、つまり「売れるもの」を作る必要があるため、徹底的に市場調査や分析をしたうえでコンセプトを決め、デザイン画の作成にとりかかります。

おもにメーカーに勤務し、設計・生産・流通といった工程にも関わって、技術者や販売担当者など関連スタッフと協力しながら、各製品を作り出します。

このほかデザイン事務所で働く人や、経験を積むと独立してフリーランスのプロダクトデザイナーになる人もいます。

雑貨デザイナー

雑貨デザイナーは、食器、キッチン用品、文房具、バス・トイレタリー、リネン類など、あらゆる生活雑貨のデザインする仕事です。

見た目の良さに加えて、素材の質感、機能性、安全性、コストについても考慮する必要があります。

美術大学やデザイン系専門学校でプロダクトデザインや雑貨デザインを専門に学び、雑貨メーカーやプロダクトデザイン事務所に勤務する人が多くなっています。

家具職人

家具職人とは、住宅などで使われる家具の製作をする人のことをいいます。

おもに家具デザイナーが設計した図面に基づき、木材の切り出しや加工、塗装などを行いますが、家具職人自らがデザインから仕上げまで一貫して行うケースもあります。

技術の発展によってオートメーション化が進む家具工場が増えているものの、一部の作業は手で行うことや、オーダーメードの家具製作をする場合には、すべて手作業で行うこともあります。

陶芸家

陶芸家とは、食器や花瓶、壺やオブジェなどの焼き物を作る人のことをいいます。

製作の際には、まず陶磁器のデザインを行って大きさや形、色などを図面に起こし、それから実際にろくろを回して作陶し、最後に高温の窯で焼き上げ完成させます。

美術系の大学などで陶芸を学んで陶芸家になる人もいますが、プロの陶芸家に弟子入りして一から現場で修業を積んでいく人もいます。

焼き物は、実用目的と鑑賞目的の両方で流通しており、陶芸家自身も職人と芸術家というふたつの側面を持ちあわせた職業だといえます。

ガラス職人

ガラス職人とは、花瓶やコップ、皿、小物などのガラス製品を作る人のことをいいます。

高温で柔らかい状態のガラスに息を吹き込んだり、特殊な機械を使ってガラスの表面に模様をつけたりしながら、美しく、機能的なガラス製品を生み出します。

ガラス製品は伝統工芸の一種としても古くから受け継がれており、一人前の職人になるには、時間をかけて地道に修業を積む必要があります。

原型師

原型師とは、銅像や貴金属、工業製品の鋳型(いがた)を造る際に、模型となる原型を作る職人のことをいいます。

現在では、おもに玩具やフィギア、ガレージキットの原型を作る人を原型師と呼ぶことが多くなっています。

原型は、木材や蝋(ろう)、金属などを使って作られ、さらにパテや粘土を使って手作業で作業を行う場合と、パソコンを使ってデジタルで行う場合があります。

多くの原型師はフィギュア制作会社に勤務していますが、実力をつけて独立する人もいます。

洋服や服飾品のデザインに関わる仕事

おしゃれ好きな人を魅了するのが、とりどりの洋服や服飾品です。

それらのデザインでは、機能性はもちろんですが、見た目の良さやトレンド、オリジナリティなどが求められてきます。

洋服・靴・バックといった各種ファッションアイテムのデザインに関わるのが「ファッションデザイナー」です。

企業で働くデザイナーは、おもにアパレルメーカーや繊維メーカに勤務し、市場の動向や流行をとらえて新しいファッションアイテムを生み出します。

そして、ファッションデザイナーが作成したデザイン画から、型紙(パターン)を作るのが「パタンナー」です。

パタンナーは平面のデザイン画を立体にするための型紙を作り、さらに量産していくための作業全般を担当します。

続いて、宝石や貴金属といったジュエリーのデザインをするのが「ジュエリーデザイナー」です。

お客さまの依頼内容や商品企画に基づき、専門的な知識・技術を駆使してジュエリーのデザイン画を作成し、さらにクラフトマンとして自ら彫金や加工などの作業まで手掛ける人もいます。

最後に、金属を彫り、ジュエリーやアクセサリーなどを作り出す職人が「彫金師(彫金家)」です。

仏具や家具、建築物などの飾り金具の製作にも携わることがあります

彫金ではさまざまな技法が用いられるため、大学などで工芸を専門に学ぶか、彫金師に弟子入りして地道に技術を身につける必要があります。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、洋服・靴・バックといった各種ファッションアイテムをデザインする仕事です。

企業で所属するファッションデザイナーは、おもにアパレルメーカーや繊維メーカーに勤務し、マーケティングや商品企画担当者と協力し、シーズンごとにコンセプトやイメージを設定して、それをデザイン画として起こします。

機能性はもちろん、見た目の良さやトレンド、オリジナリティなどをとりいれてデザインする力が必要です。

個人の注文に応じてデザインをする「オートクチュールデザイナー」と呼ばれる人や、自らデザインから裁縫まで一貫して手掛ける人もいます。

パタンナー

パタンナーは、ファッションデザイナーが作成したデザイン画をもとに、型紙(パターン)を作る仕事です。

パタンナーはデザイナーと共同で作業を進め、生地のカットの仕方、縫製の方法など専門知識を駆使しながら、平面のデザイン画から立体的な製品にしていく際に必要な型紙を作成します。

型紙の出来は最終的な仕上がりや着心地にも影響を及ぼすため、非常に責任のある仕事です。

そのほか、製造工程で裁断や縫製を行う場合に現場担当者に指示や確認をすることもあります。

ジュエリーデザイナー

ジュエリーデザイナーは、宝石や貴金属などジュエリー製作に関するデザイン画を作る仕事です。

クライアント(依頼先)やお客さまのご要望、商品企画に基づいてラフスケッチを描き、手書きやパソコンを使って製図していきます。

コンセプトやターゲットを設定し、さらに独創性や機能性、そしてコストも意識しながら作業を進める必要があります。

実際に工場などで製品を作るクラフトマン(職人)は別にいることが多いですが、人によってはデザインから加工・仕上げまで一貫して行います。

彫金師(彫金家)

彫金師(彫金家)は、鏨(たがね)という工具を使って金属を彫るという「彫金(ちょうきん)」の技術により、ジュエリーやアクセサリーなどの装飾品を作る職人です。

仏具や家具、建築物などの飾り金具の製作に携わることもあり、伝統工芸の職人またはシルバーアクセサリーのアーティストやジュエリーデザイナーなど、幅広い活躍をする人がいます。

彫金では特殊な数々の技法が用いられるため、一人前の職人になるためには大学などで工芸を専門に学び、さらに師匠に弟子入りして地道にスキルアップを目指す人が多くいます。

医療現場で使われるものを作る仕事

人々の健康や命を支える医療現場でも、ものづくりは行われています。

たとえば、そのような仕事の代表格が「歯科技工士」です。

歯科技工士は、おもに歯科技工所に勤務しており、歯科医師の指示に従って、患者さんが使用する入れ歯や差し歯、歯の矯正装置、マウスピースなどを作成します。

身体の一部になるものを制作するため、職人的な緻密さや安全性、正確さが必要とされます。

続いて、体幹機能に不自由を抱える人に向けて、人口の手足となる義肢・装具を作成するのが「義肢装具士」と呼ばれる仕事です。

義肢とは人工の手足のこと、装具とはギブスやコルセットなどのことをを指しており、患者さんのニーズに合わせて、その方が少しでも生活しやすくなるための技師や装具を作っていくことが求められます。

義肢装具士

義肢装具士とは、ケガや病気などで手足を失ってしまったり、体幹の機能に問題が生じている人に対して、患者の身体に適合する義肢(人口の手足)や装具(ギブスやコルセットなど)を作成する仕事です。

一人ひとりの患者さんのニーズに合うものを作り上げることが重要であるため、丁寧な採寸から始まり、出来上がった義肢は装具あ実際に患者さんに装着してもらい、調整しながら身体にフィットしたものを作り上げていきます。

さらにリハビリのサポートまで携わることもあります。

義肢装具士の多くは義肢装具の専門会社に勤めていますが、医療機関などで働く人もいます。

今回見てきたように、ひとことで「ものづくり」といっても、さまざまな業界や領域での仕事があることがわかります。

また、普段「デザイナー」と呼ばれる人たちも、実際には活躍の場や仕事内容によって求められる知識・技術は異なってきます。

ものづくりやデザインの仕事に興味がある人は、ぜひそれぞれについて詳しく調べて、自分に合う仕事を見つけてみてください。