服飾・ファッション・アパレル系の仕事の種類(29選)

「新しい洋服を買うことが大好き」「毎月必ずファッション誌を読んでいる」そんなファッション好きな人であれば、将来は洋服に関係する仕事に就きたいと思う瞬間があるかもしれません。

洋服やファッションに関わる職業といえば、ショップの店員さんを思い浮かべるのが一般的かもしれませんが、実はファッション業界では、それ以外にもさまざまな役割を担っている人がいます。

ここでは、洋服・ファッションに関わる仕事を紹介していきます。





洋服やファッションアイテムを作る仕事

私たちが普段着ているさまざまな洋服や靴などは、誰かのアイデアから生まれており、それを実際に形にしていく仕事によって完成されます。

そのような、さまざまなファッションアイテムを「作る」仕事に携わる代表的な存在が「ファッションデザイナー」です。

ファッションデザイナーは、世の中の流行や人々のニーズを調査したうえで、色や素材、形を考慮しながら洋服や靴、バッグなどの製作の基となるデザイン画を作成します。

そして、そのデザイン画からパターンといわれる型紙を作るのが「パタンナー」です。

パターン製作にはパソコンの専用ソフトが用いられるのが一般的で、平面のデザイン画を立体的な形としてイメージし、布地の素材なども考慮しながら型紙に起こしていきます。

次に、普段着ではなく、結婚式の際に花嫁が着用するウエディングドレスを専門にデザインする仕事が「ウエディングドレスデザイナー」です。

デザイン画を作ることに加え、自らパターン製作や縫製などまで行う人もいます。

一方、洋服ではなく、古くから日本で愛されてきた着物を作る仕事もあります。

それが「和裁士」という職業であり、反物(たんもの)から一つひとつの着物を手縫いで仕上げていきます。

新しい着物を作るだけではなく、サイズ調整といったお直しや、後輩に対して着物作りの指導なども行う人もいます。

服を作る際に、デザインの方向性を決める上で欠かせないのはテキスタイル(生地)です。

こうした布地や織物などのテキスタイル(生地)のデザインを手掛けている人のことを「テキスタイルデザイナー」と呼び、服をデザインする際に重要な役割を果たしています。

大量生産される服のデザインが中心の企業デザイナーに対し、注文に応じてデザインしひとつひとつ洋服を仕上げるのが「オートクチュールデザイナー」です。

洋服を生産する際には業務が細分化されますが、オートクチュールデザイナーは、作業を分担せずにデザインから縫製まで自分でする人も多いです。

服以外のデザイナーとしてはジュエリー製作に関するデザイン画を作成する「ジュエリーデザイナー」、バッグ、靴、アクセサリーなどの小物を専門的にデザインする「服飾雑貨デザイナー」などがあります。

また布地の柄をデザインし、型染、友禅染、ろうけつ染、しぼり染など伝統技法を使い染めるのが「染色家」です。

近年は和服や着物だけでなく、テキスタイルデザイナーとして活躍する人も増えています。

洋服づくりに欠かせないのが「ソーイングスタッフ」です。

洋服や小物など、布製品を縫う技術職で、時間内に商品を縫製する高いスキルや正確さが求められます。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、洋服や靴、バッグなどの服飾品をデザインする仕事です。

マーケティングによって市場の動向をとらえ、どのようなアイテムが流行するのかを踏まえたうえで、色や素材、形を考慮しながら製作の基となるデザイン画を作成します。

ファッションデザイナーの多くは、アパレルメーカーなどの企業に会社員として勤めながら新商品を生み出しています。

実力をつけることでオーダーメイドの高級服を作るオートクチュールデザイナーとして働く人や、独立して自身のブランドを持って世界を股にかけて活躍する人もいます。

ファッションデザイナーの仕事紹介ページ

パタンナー

パタンナーは、洋服やバッグなどを作る際、ファッションデザイナーが描いたデザイン画をもとに「型紙(パターン)」を作製する仕事です。

デザイナーが平面に描き起こしたデザイン画を立体的な形としてイメージし、生地のカットの仕方や縫製の方法、シルエットや着心地などまで考慮しながら型紙を作成していきます。

ほんの1ミリの誤差が完成形に大きな影響を及ぼすことになるため、確かなパターンを作成するには高度な知識と技術が求められます。

現代は「アパレルCAD」が普及しており、コンピュータを使って作成を進める流れが主流となっています。

パタンナーの仕事紹介ページ

ウエディングドレスデザイナー

ウエディングドレスデザイナーは、結婚式で新婦が着用するウエディングドレスのデザインや製作を行う仕事です。

おもにウエディングドレスを扱うオーダードレスの専門店や、デザイン事務所、結婚式場などで活躍しています。

お客さまの希望のイメージやカラー、デザインなどをヒアリングし、体型や希望に沿ったウエディングドレスのデザイン画を作り上げます。

デザイン完成後はパタンナーの手によって型紙が作られ、縫製が進められていきますが、自らパターン作成や縫製、コーディネートまで担当するデザイナーもいます。

ウエディングドレスデザイナーの仕事紹介ページ

和裁士

和裁士とは、反物から着物を仕立てる仕事をする人のことをいいます。

おもな仕事内容は、大きく「仕立て」「お直し」「指導」の3種類に分けられます。

仕立ては反物から和服を仕立てる仕事で、着物は洋服のようにミシンで縫うことができないため、基本は一つひとつ手縫いで仕上げていきます。

お直しは和服のサイズを調整や修復をすることをいい、指導は後継者を育てるために教室などで仕立てなどのやり方を教えることをいいます。

和裁士は、和裁所などで呉服屋などの外注スタッフとして働くことが多いですが、なかには独立して一人で仕事を請け負って働いている人もいます。

和裁士の仕事紹介ページ

テキスタイルデザイナー

テキスタイルデザイナーは、服飾やインテリアなどのテキスタイル(生地)をデザインする仕事です。

素材や染色方法、加工方法の組み合わせによって、生地の質感や色味が変わるため、ファッションデザイナーとは異なる知識が必要な仕事です。

大型の案件の場合は、商品に合わせて繊維や糸そのものから新たに開発することもあり、デザインの根幹にかかわる非常に重要な仕事です。

ファッションのテキスタイルを作りたい人は、アパレルメーカーに就職するのが一般的です。

その一方、家具や家電のテキスタイルを作りたい場合は、インテリアメーカーに就職することもあり、自分の携わりたい商品に合わせてファッション分野以外でもさまざまな働き方ができる仕事です。

テキスタイルデザイナーの仕事紹介ページ

オートクチュールデザイナー

お客さまから依頼を受けて、オーダーメイドの洋服や服飾デザインを行うのがオートクチュールデザイナーです。

オートクチュールとは、高級衣装店や高級注文服のことで、企業デザイナーと異なり、お客さまの要望を聞き、デザインやサイズを一から仕立てます。

作業は主に手作業で行われるため、ファッションデザイナー、パタンナー、そして縫製のスキルなど、洋服づくりに関わるすべての知識がなくては勤めることができません。

そのため、まずは企業デザイナーなどを通して一定のスキルを身に付けてから独立する人が大半です。

高いデザイン力と技術力を生かして自分のブランドを立ち上げたり、舞台衣装など特殊な洋服を手掛けたりする人もいます。

ジュエリーデザイナー

ジュエリーデザイナーは、指輪やネックレスなどの宝飾品に関するデザイン画を作成する仕事です。

ジュエリーメーカーやデザイン会社に勤務し、商品企画に携わったり、お客さまの要望に応じてデザインを考えたります。

デザイン業務を専門に行う人もいれば、企画やマーケティングから関わる人、あるいは職人(クラフトマン)としての作業工程にまで携わる人もいるなど、活躍の仕方はさまざまです。

ジュエリー製作は、アパレルのように季節ごとに大量のデザインをすることは少ないため、ひとつひとつのデザインを集中して行えるのがファッションデザイナーとの大きな違いとなっています。

ジュエリーデザイナーの仕事紹介ページ

服飾雑貨デザイナー

服飾雑貨とは、洋服以外にファッションで使われるバッグ、帽子、靴、アクセサリーなどのことで、服飾雑貨デザイナーは、こうした小物を専門にデザインする職業です。

洋服と違い、さまざまなアイテムに対応しなくてはならないため、知識やアイデアが求められる仕事です。

なかには、造花やししゅうなど専門性をもってデザインを行う人もおり、それぞれが自分の個性や強みを生かしています。

アパレルメーカーで働くのが一般的ですが、舞台衣装やウエディング用品などを専門に手掛ける人もいます。

染色家

染色家とは、布地に染色を行う専門家のことで「染織家」とも呼ばれます。

一般的には日本伝統の染色技法のことを指しますが、生地に色や柄をプリントする染め方、一色で染める染め方などさまざまな技法があります。

生地の素材や表現したい色に合わせて、染料や薬品を配合したり、染め方を工夫したりといった専門的な知識が求められます。

かつては染物ができる京都などで修業をする人が大半でしたが、国家資格の「染色技能士」ができてからは、この資格をもって働く人が増えてきています。

近年は、和服や着物といった古くからの使われ方だけでなくテキスタイルデザインの一種としても人気を集めており、活躍の場が広がりつつある仕事です。

ソーイングスタッフ

ソーイングスタッフは、洋服や服飾雑貨などの縫製を専門に行う仕事です。

一般的には工場で業務用ミシンを使い、既製服を縫製しますが、ブランドのサンプルづくりや、オーダーメイド商品など、アトリエなどを構え個人で縫製を引き受けている人もいます。

一人が完成まで手掛けることもあれば、襟、袖、身頃などそれぞれが各パーツを分担して縫製することもあります。

近年、こうした縫製の仕事は人件費の安いアジア圏で行われることが多いですが、日本の縫製技術は世界的に高く評価されており、国内製品を求める人も多いため、需要は多くあります。

ファッションの提案やアドバイスをする仕事

作られた洋服をはじめとするファッションアイテムは、実際に商品化された後アパレルショップなどで売られますが私たちの手に届くまでにも、多くの人が携わっています。

洋服の販売に携わる仕事として、多くの人にとって身近な存在が「アパレル店員」です。

アパレル店員は、店舗に来店されたお客さまに洋服などの商品説明やコーディネートの提案などをして販売業務を担当します。

そのブランドの顔となり、お客さまに商品の魅力を伝えていくことも大事な役割です。

一方、タレント芸能人などに洋服や小物をコーディネートする「スタイリスト」という仕事もあります。

スタイリストの活躍の場は、テレビやCM、映画、ショー、ステージなど多岐にわたっており、その場のコンセプトやテーマから洋服などを選び、出演する俳優女優、モデルなどのスタイリングを行います。

スタイリストのなかでも、ブライダル業界で活躍しているのが「ブライダルスタイリスト」です。

この仕事では、結婚式という一生に何度とない大事な日にふさわしい新郎新婦の衣装を提案します。

お客さまの希望を聞いたうえで、会場の雰囲気や季節感などにも気を配った提案をする必要があります。

続いて、着物など和装の着付けを専門に行うのが「着付け師」という仕事です。

着物の着付けを自分一人で行うのが難しいお客さまに対し、着付け師は手早く美しく着物を着付けていきます。

主にプロを相手にするスタイリストに対し、個人向けに洋服、ヘアメイクなどをトータルでコーディネートする「パーソナルスコーディネーター」もいます。

「自分に似合う服装がわからない」という人のために、趣味や好み、体つきや髪型などを踏まえてコーディネートを提案します。

アパレル店員

アパレル店員は、アパレルショップで店舗運営に携わる仕事です。

主に来店されたお客さまに対して商品説明やアドバイス、試着サポート、レジ業務などを行います。

そのほか、店内の掃除、乱れた洋服をたたみ直すなどの商品整理、仕入れた商品の検品作業、タグ付け、ディスプレイ、在庫管理などさまざまな仕事をこなします。

アパレル店員はそのブランドの「顔」となり、常に明るく好感度の高い接客を行う必要がある一方、店舗を円滑に運営するために、お客さまから見えない部分での仕事も多いのが特徴です。

キャリアを積んで管理職となれば、スタッフの教育や採用にまで携わることになります。

アパレル店員の仕事紹介ページ

スタイリスト

スタイリストは、テレビやCM、映画、ショー、ステージなどに出演する俳優や女優、モデルに、服や小物をコーディネートする仕事です。

出演するメディアやイベントの内容や目的に応じて、どのような雰囲気のスタイルにするのか、他のスタッフと打ち合わせながらイメージを固め、自らのセンスを生かしてブランドやアイテムを選びます。

実際に衣装や小物をレンタルしたり、使用後に返却したりすることも重要な仕事の一部です。

スタイリスト事務所に所属し、有名人や芸能人のスタイリストとして働く人が多いですが、最近では一般の人向けのスタイリングサービスも登場し始めています。

スタイリストの仕事紹介ページ

ブライダルスタイリスト

ブライダルスタイリストは、結婚式当日の新郎新婦の衣装コーディネートを担当する職業です。

まずは新郎新婦とのカウンセリングを行い、おもに新婦のウエディングドレスやヘアメイクなどの希望や要望を聞いたうえで、会場の雰囲気や季節感、新郎とのバランスにも気を配った提案をしていきます。

新婦がドレスを試着して選ぶプロセスから、当日の着付けに至るまで、結婚式という記念すべき日に、新婦が一番きれいでいられるように心を配ることが大事です。

場合によっては列席する親族の衣装コーディネートも行ったり、美容師資格がある場合はヘアメイクも兼任したりすることがあります。

ブライダルスタイリストの仕事紹介ページ

着付け師

着付け師とは、日本の伝統的な着物を美しく着付ける仕事です。

着物など和装の着付けを自分一人で行うことが難しいお客さまに対し、手早く、正しく着付けを行うことを役割としています。

着付けの依頼は人生の節目にあたる成人式・学校の卒業式・結婚式、またはお葬式などの機会にされることが多く、お客さまは老若男女多岐にわたります。

人によっては和装のメイクやヘアアレンジまでを手がけていたり、着付け教室の講師として指導を行ったりすることもあります。

着付け師の仕事紹介ページ

パーソナルコーディネーター

パーソナルコーディネーターとは、お客さまの悩みや要望をヒアリングしながら、似合う服装やヘアスタイルを提案する仕事です。

お客さまの外見やパーソナルカラーから似合う色や素材、デザインを診断し、一人ひとりの要望をかなえます。

ただ似合うファッションを提案するだけでなく、「自分に似合う服装がわからない」「特別な場所に出かけるので、ふさわしいコーディネートをお願いしたい」などさまざまな要望に合わせてお店を選びます。

店頭でコーディネートをするまでが仕事であるため、ファッションに関する専門知識やスキルが求められます。

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流行のファッションを世の中に伝える仕事

ファッションの流行は移り変わりも早く、新しいアイテムが次々に登場します。

そのようなファッションのトレンドをいち早くおさえ、世の中に広めていく役割を担う仕事があります。

たとえば「バイヤー」は、小売店や百貨店などの店頭に並べる商品を買い付ける仕事です。

消費者の姿をイメージし、展示会やアパレル関連の生産工場に出向いて魅力的な商品を探し出し、どの商品を、どれくらい仕入れるかを考えて仕入れを行います。

バイヤーの活躍は自社の売上や利益を大きく左右することにもなるため、アパレルメーカーなどでは不可欠な存在です。

アパレルメーカーでは、バイヤー以外にも営業やマーケティング、ファッションデザイナー、プレスなどさまざまな仕事に携わる人が活躍しています。

こうした人たちは総称して「アパレルメーカー社員」と呼ばれています。

続いて、ファッション関連の雑誌やWeb、カタログなどで新商品を紹介する仕事として「ファッションライター」と「ファッションカメラマン」があります。

ファッションライターは、雑誌などの企画に沿って読者を惹きつける文章を書く人、そしてファッションカメラマンはファッションアイテムや、それを着用したモデルやタレントなどの撮影をする人のことです。

ファッションコーディネーター」は、アパレル企業や百貨店の服飾部門、ファッション専門店などで、ブランドイメージの向上と販売促進を担当する仕事です。

市場リサーチなどを通して売れるものを見極め、バイヤーに仕入れ商品の提案をしたり、ブランドイメージにあったデザイナーを紹介したりします。

「モデル」は、商品やブランドの広告塔として 、ファッションやヘアメイクの雑誌・CM・ショーなどに出演し、実際に商品を身につけてその魅力をアピールします。

近年では学生や会社員として働きながら活動する「読者モデル」といわれる人たちも増えてきていますが、同様にSNSや動画共有サイトなどで自ら流行を発信しているのが「インフルエンサー」です。

近年はとくに若年層の消費者に対して非常に大きな影響力を持っており、売上を左右するキーパーソンでもあります。

バイヤー

バイヤーは、小売店や百貨店などの店頭に並べる商品を買い付ける仕事です。

さまざまなジャンルで活躍するバイヤーがおり、洋服や靴などの服飾品を専門に扱うバイヤーは「ファッションバイヤー」と呼ばれます。

どの商品を、どれくらい仕入れるかを考えることがバイヤーの役割です。

ターゲットとなる消費者の姿をイメージしながら、展示会や各地の工場に出向いて魅力的な商品を探し出し、生産者と価格交渉などを行って新しい商品を仕入れます。

また、店頭での商品の売り方について、アパレル店員たちと一緒に考えていくことも仕事の一部です。

バイヤーの仕事紹介ページ

アパレルメーカー社員

アパレルメーカー社員とは、衣服の企画・製造・卸売を行うアパレルメーカーにおいて、社員として働く人のことをいいます。

大手から中小までさまざまなアパレルメーカーがありますが、他の業種の企業と同様に、営業、マーケティング、企画、販売、管理などさまざまな部門で働く人がいます。

なお、大手企業では社内に大きなデザイン・制作部門を抱えており、複数のファッションデザイナーやパタンナーなどが所属しているケースが大半です。

仕入れのために全国を飛び回るバイヤーや、直営のアパレルショップで社員として働く店員も、アパレルメーカー社員となります。

アパレルメーカー社員の仕事紹介ページ

ファッションライター

ファッションライターとは、ライターのなかでも、主にファッション雑誌のページに掲載される文章を書く人のことです。

最新のファッションニュースを調べてコラムを書いたり、ファッションショーの取材をしたうえで記事にまとめたりといったように、ページの企画に沿った文章を作り上げていきます。

ファッショライターには、出版社の編集部や制作会社でファッション誌を担当している人と、フリーランスとして働く人がいますが、いずれの場合もファッションに対するセンスと強い興味関心が問われます。

ライターの仕事紹介ページ

ファッションカメラマン

ファッションカメラマンとは、カメラマンのなかでも、主にファッション雑誌やファッションカタログ、商品広告に登場するモデルやタレントなどの人物およびファッションアイテムを中心に撮影する人です。

スタジオで商業目的での撮影をすることが多いため、「スタジオ型カメラマン」や「商業カメラマン」と呼ばれることもあります。

モデルやタレントの撮影を行う場合には、カメラの知識や撮影技術だけでなく、相手の魅力が最大限に引き立つよう、場の空気を読んだり、上手にコミュニケーションを図ったりするスキルも求められます。

カメラマンの仕事紹介ページ

ファッションコーディネーター

ファッションコーディネーターは、お客さまに対しコーディネートや着こなしを提案する仕事です。

主にアパレル企業や百貨店の服飾部門、ファッション専門店などで働き、ブランドイメージの向上と販売促進を担当します。

ショップスタッフ・アパレル店員を兼ねる場合もありますが、主に商品企画部門として、コンセプトやブランドイメージに合ったコーディネートをしたり、販売ラインナップを決定したりします。

スタイリストとの違いは、主に自社商品やブランドの商品のみでコーディネートを行うところです。

ファッションコーディネーターの仕事紹介ページ

モデル

モデルは、洋服などの商品を実際に身に付けたり使用したりして、企業の広告塔となり商品を宣伝する仕事です。

企業は商品をアピールするため、ブランドやコンセプトに合ったモデルを起用し、デザイナーやカメラマンなどと相談しながら世界観を作り上げていきます。

身体の一部分(手・脚・目など)を使いアピールする人は「パーツモデル」と呼ばれ、指輪のカタログでは美しい手のパーツモデルが、靴の広告では脚が長いパーツモデルが活躍できます。

パリコレなど世界で活躍するモデルもいる一方、学生や会社員として働きながら撮影に参加する「読者モデル」も増えてきています。

モデルの仕事紹介ページ

インフルエンサー

インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい人物のことです。

インフルエンサーの発信する情報を企業が活用し、広告宣伝することを「インフルエンサー・マーケティング」と呼びます。

かつては芸能人やモデル、スポーツ選手、プロブロガーなど、すでに有名な人がインフルエンサーとして起用されていましたが、近年ではSNSを利用し一般人が有名になることが増えています。

インフルエンサーは、自身の人気や知名度が大きく仕事量や業務内容を左右するため、個性を打ち出したり、SNSなどで積極的に情報発信をしたりしてファンを獲得しています。

アパレルメーカーの職種

アパレルメーカーとは、アパレル(衣料品)を企画製造し、卸売や販売を行っている会社のことで、多くの社員が分業して働いています。

商品企画は、どのような商品を作るかを検討し、商品を売るための戦略を立てたり、より売れるための企画を考えたりする仕事です。

商品企画を行う際にもさまざまな作業があり、まずはマーケッターがマーケティングを行い、消費者の動向や流行を調査します。

さらにマーチャンダイザーが商品開発や販売計画、予算管理などを行う職種で、開発計画などを立て、商品を売り場に並べるまでの計画をトータルに決定、管理します。

アパレルの広報はプレス(PR)とも呼ばれ、ブランドや商品を多くの人に知ってもらうために仕事をします。

ファッション雑誌などに登場することもあり、表舞台で活躍することもあります。

生産管理は、マーチャンダイザーの立てた販売計画をもとに、発売の時期や生産量を決定し、納品までを管理する仕事です。

素材調達や納期の管理も行うため、洋服販売の一連の流れに携わる重要な仕事です。

スーパーバイザーは、店舗運営に関するマネジメントが主な仕事で、店長やアパレル店員へ指導をしたり、商品情報を伝えたりする、本社と店舗の橋渡し役です。

ECサイト運営は、オンラインショップの運営を行う仕事で、商品の登録や在庫管理、webサイトのデザインなども担当します。

また、商品の発送やプロモーション活動を行うこともあります。

商品企画

商品企画は、アパレル企業の企画部門で働き、消費者の動向やトレンドを踏まえて新商品を企画し、どのように販売するかという計画を立てる仕事です。

商品企画といっても、ただトレンドを追い求めるのではなく、他社商品と差別化をはかったり、対象となる年齢層に調査、マーケティングしたりするなどしなくてはなりません。

また、新商品の企画だけではなく、工場で行われる生産をチェックしたり、営業や広報と協力してPR方法を考えたりなど、幅広い仕事をこなします。

企画をプレゼンしたり、商品を紹介したりする機会が多いため、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が求められる仕事でもあります。

商品企画の仕事紹介ページ

マーケティング

新商品を発売する際には、マーケティングが欠かせません。

マーケティングを行う人は「マーケター」といい、ファッショントレンドだけでなく流行のヘアスタイル、メイクなどを調査します。

近年は、ターゲットとなる年齢層の人たちがどのようなことに興味があるのか、どんなライフスタイルをしているのかを調査するために、SNSを利用することも多いです。

その後、調査結果を元に販売計画をたて、他社の差別化や販売戦略、商品の魅せ方やPR方法を考えます。

広告をうつのであれば、雑誌なのかCMなのかSNSなのか、モデルは誰を起用するのか、どのようなヘアスタイルやメイクにするのかを一から考え、他部署と連携を取りながら仕事をします。

マーケティングの仕事紹介ページ

マーチャンダイザー

マーチャンダイザーは、商品開発、販売計画や、予算の管理など企画に関わる仕事で、これらにトータルに関わり、決定、管理する仕事です。

マーチャンダイザーには、「適正な商品」「適正な場所」「適正な時期」「適正な数量」「適正な価格」という“5つの適正”と呼ばれる考えがあり、これに基づいて仕事を行い、買い付けや生産に関わります。

マーチャンダイザーという職業名を使うのは、基本的にアパレル業界のみですが、バイヤーと兼務している場合や商品企画と範囲があいまいな場合も多い仕事です。

マーチャンダイザーの仕事紹介ページ

広報

アパレルの広報はプレス(PR)とも呼ばれ、自社の商品をより多くの人に知ってもらい、購入してもらうための活動が主な仕事です。

たとえばファッション誌に商品を掲載する場合、どの雑誌に載せれば反響が大きそうか、どのモデルに着せたら効果的か、といったビジョンを考えながら紙面づくりに携わります。

自社のブランドのコンセプトやターゲット、アイテムの特徴などをよく理解し、わかりやすく相手に伝える力が求められます。

近年では広報やプレスとして、HPやSNS,雑誌などに自分自身を登場させる人も増えてきており、アパレルの仕事には珍しく表舞台で活躍することもあります。

広報の仕事紹介ページ

生産管理

生産管理は、文字通り自社製品の生産を管理する仕事です。

工場へ商品を発注し、納入するまでの一連の業務を行い、サンプル品や伝票、商品ラベルのチェックなど細かい作業も多いです。

工場へ商品を発注する際も、納期や単価だけでなく、デザイン通りの商品を作る技術があるのかを確認したり、実際に海外の工場の現場へ足を運んだりすることもあります。

品質管理の面ではマーチャンダイザーとの協力が必要ですし、納期管理では営業や広報との連携が必要で、さまざまな職種と関わりながら仕事を進めていきます。

スーパーバイザー

スーパーバイザーは、店舗が売り上げをあげるために本社との橋渡し役となり、店舗運営のサポートをする仕事です。

実際に店舗の運営を行うのは店長で、店舗で働くのはアパレル店員ですが、各店舗の売れ筋や在庫状況を把握し、ディスプレイの変更や販売方法のアドバイスを行います。

店舗間に差がないように、本社からの指示を各店舗に伝える一方、店長など店舗側から要望があった場合には、問題を救い上げて本社に報告します。

基本的にはアパレル店員から副店長、店長と昇格し、スーパーバイザーになりますが、売り上げ計画の立案や売り上げノルマ達成など昇格するにつれて業務が増え、責任も大きくなります。

スーパーバイザーの仕事紹介ページ

ECサイト運営

ECサイトとは、おもにオンラインショップのことを指します。

多くのアパレル企業は自社でオンラインショップをもっており、ECサイト担当は、その運営を担います。

Web上のデザインから、商品の登録や在庫管理、商品の撮影や採寸などの登録作業(ささげ)、商品の発送やプロモーション活動など、オンラインショップに関わるすべてが仕事です。

アパレル店員のように直接商品を提案できないため、どのようにして商品を魅力的に魅せるかが重要なポイントです。

またポイント制の導入やキャンペーンなどを行い、他社との差別化を図り売り上げをあげることも大切な仕事です。

この記事のまとめ

このように、ひとくちに洋服・ファッションに関わる仕事といっても、「作る人」「仕入れる人」「売る人」など、さまざまな役割を持つ人が活躍しています。

また、カメラマンやライターのように、雑誌などの媒体によって魅力的な商品を紹介する人もいます。

職業によって仕事内容はだいぶ異なるため、自分がどのような形で服飾やファッションに関わりたいのかをしっかりと考えてみましょう。

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