検事に向いている人、適性

検事に求められるもの

検事になるには司法試験合格後、1年間の司法修習期間のうちに検事任官試験を受け採用される必要があります。

修習が修了する時期に検事採用面接を行い、採用者が決定されるわけですが、この最終面接一回で採用が決まるわけではありません。検事に採用されるには、最終面接だけでなく、それ以前の修習所での態度や成績などすべてが考慮されています。

つまり、修習所で教官から「検事になっても大丈夫な人物」と認められる必要があるわけですが、どのような人物が求められているのでしょうか。

法務省の採用判断基準は、「検事任官志望者の中から、能力・適性・人格・識見に優れた方を総合的に判断した上、検事に採用します。」となっています。ここに書かれているのは一般的、抽象的な基準ですがそれぞれどのようなものでしょうか。

求められる能力・適性

<刑事系の法律知識>
検事に求められる能力とは、まず法律に関する知識です。

司法試験での法律科目は、憲法と、民法、民事訴訟法、会社法などの民事系、刑事訴訟法、刑法など刑事系の科目があります。検事希望者は、特に刑事系の法律について意識して勉強を進めておくとよいでしょう。

弁護士が日常的に接するのが民事系の法律であるのに対し、検事が実務で使用するのは刑事系の法律が多くを占めます。

仕事量が多いうえに、正確さも要求される仕事ですので、高度な法律知識がなくてはこなしていくことができません。

<心のコントロールができる>
検事は刑事事件に関して、大きな国家権力を与えられた存在です。それだけ大きな力は、強い意志を持ち、人間として信頼できる人物にしか与えられないと当然誰もが思うでしょう。

犯罪という悪の力を、法律で処理をしていくのが検事です。犯罪を憎む熱い心を持ちながら、私情に駆られるのではなく理性的に対処する、そんな心のコントロールができる人でなくては勤まりません。

また、犯罪が起こった理由を理解し、今後防止するためにも、法律に限らず世の中に対する広い知識が求められます。

組織人として

先ほども述べたよう検事には大きな権力が与えられています。そのため、組織としても権力の行使をチェックする体制が取られています。

つまり、検事が考え対処しようとした事については、事前に上司のチェックを受け許可を得る必要があります。仕事は、いつも上司や同僚のチェックを受けながら進めていくことになります。

また、チームで動く仕事もあります。組織人として、常識があり、協調性のある人物でないと検事の実務は勤まらないでしょう。