警察官の階級・役職・昇任試験

警察官の階級とは

警察官には9つの階級があり、昇任によって階級が上がる仕組みとなっています。

警察官になったばかりの頃は、学歴によって給料(初任給)が分けられているものの、警察官は全般的に能力主義の世界です。

同じ仕事をしていても、時間が経つうちに努力や実力によって昇任スピードにも差が出てきます。

階級について

警察官の階級は、

巡査
巡査長
巡査部長
警部補
警部
警視
警視正
警視長
警視監
警視総監
警察庁長官(警察官ではないが、実質的に警察官のすべての上に立つ役職)

となっており、このうち「警視までが地方公務員」「警視正以上が国家公務員」の扱いです。

なお、警察官の階級としては警視総監(警視庁の長)がトップとなりますが、警視総監は警察庁長官の指揮命令を受けることとなっています。

なお、国家公務員試験を受け、警察庁やその付属機関、また地方機関に勤務する場合は、階級に関係なく全員が国家公務員扱いとなります。

しかし、地方公務員として警視庁や都道府県警察本部に勤務する場合でも、階級が警視正以上に上がることによって、国家公務員となり「地方警務官」という身分に変わります。

階級は低くても実力者!

「階級を上げて若い警察官たちを引っ張っていきたい」と昇進を強く望む人もいれば、「現場のプロとして第一線で活躍していたい」と考える人もいます。

後者の人の中にはかなりの実力がありながらも、そこまで階級にこだわらず、あえて積極的に昇任試験を受けない人もいます。

そのため、警察本部からも一目置かれている優秀な警察官でも、実はそこまで高い階級でないということもあります。

昇任試験とは

「巡査から巡査部長へ」といったように、警察官が階級を上げるために行われているのが「昇任試験」です。

もうひとつの方法として、勤務成績や年数などに基づいて昇任する「選抜・選考」と言われる制度もあります。

巡査から巡査部長への昇任試験を受けるには、大卒の場合は採用後2年、短大卒では同3年、高卒は同4年という期間が定められています。

試験の内容は、憲法や刑法、また警察実務、社会常識などの知識を問う問題(筆記試験)のほか、けん銃の実技、面接、論文、集団討論など多岐にわたります。

試験にパスするのは決して簡単ではなく、ときには倍率が100倍を超えることもあるといわれています。

試験の合格後は、管区警察学校に入校して一定期間の研修を受けることになります。

受験して合格できるかどうかは実力次第ですが、誰でも平等に昇任を目指すことができる制度です。

選抜・選考とは

勤務成績や勤続年数に基づく昇任制度です。経験年数が少なくても、知識や技能が認められたり実績を評価されたりすることで、昇任できます。

日々の業務を一生懸命こなし、実績を積んでいけば、昇任のチャンスが広がっていくといえます。