「探偵」とは

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組織や個人から依頼を受け、法律の範囲内において、さまざまな身辺調査や警戒業務を行う。

探偵とは組織や個人からの依頼に基づき、さまざまな調査や警戒業務を行う仕事です。

開業の際には公的機関への届出が必要です。

個人や企業組織などを対象として、隠蔽された事柄や不正行為、犯罪にも関係してくるトラブルなどを調査します。

時には人間関係の精算や修復にまで介入することがありますが、活動内容はあくまで法律の範囲内にとどまります。

また警察が現実の刑事事件を中心に追求するのに対し、探偵業は刑事的には犯罪とならないものも多く、依頼人の民事上の問題の解決に協力することが主です。

民間の業者であるのでその活動は営利目的が基本であり、調査の対価として金銭的な報酬を受け取ります。

「探偵」の仕事紹介

探偵の仕事内容

依頼を受け、さまざまな調査や警戒業務を行う

探偵とは、相談者となる法人や個人からの依頼に基づき、さまざまな調査や警戒業務を行う仕事です。

ミステリー小説や映画で描かれるような謎解きをしながら犯人を追う探偵の姿とは異なり、実際の探偵業では不倫や浮気など男女関係のトラブルや身辺調査を中心に、一般人の日常生活に密着した調査業務を行っています。

探偵の調査業務のほとんどは民事に関係するものであり、警察や通常の警備会社では対応できない分野について、個人的かつ合法的に扱うサービスということもできます。

探偵の就職先・活躍の場

探偵会社で働き、独立することも可能

探偵の活躍の場として最も多いのは、いわゆる「○○探偵事務所」「○○探偵社」といった名の探偵会社です。

多くの探偵はこれらの会社に入り、社員あるいはアルバイトとして探偵業務に携わっています。

探偵学校で学び、卒業後はその系列会社に就職する人もいるようです。

独立して仕事をする人もいますが、探偵は個人の能力に大きく依存する仕事であるため、まずは会社で探偵業界の知識を深めて経験を積んでから独立するのが一般的です。

探偵の1日

決まりきった1日ではない

探偵業というのは特殊な仕事であり、すべて相談者からの依頼内容に合わせて行動することになります。

きっちりした1日のスケジュールは決まっていないことが普通です。

たとえば、浮気調査を行うある1日の動きは以下のようになっています。

10:30 出社
前夜は遅くまで仕事をしたので、ゆっくりめに出勤。

12:00 問い合わせ対応など
電話で新規の依頼を受けたり、資料作成など事務作業をします。

13:00 休憩

15:30 外出
調査対象者の会社の近くまで出かけます。

16:00 待機

18:00 尾行
会社から出てきた対象者の動きを追っていきます。

20:00 待機
同僚と一緒に居酒屋に入る調査対象者を店の外で待ちます。

23:00 調査終了
対象者が自宅へ帰宅。この日は疑わしい動きはありませんでした。

探偵になるには

探偵会社で経験を積む

探偵といっても、一般的にイメージされるほど特殊な能力は要求されません。

探偵会社では、入社後に実務を通じて業務を覚えることができるため、探偵になりたいという意欲と、誠実さや一般常識などがあれば探偵になることは可能です。

場合によっては体力や運転免許などが求められることもあります。

まったくの未経験でもアルバイトなどの形で探偵の仕事をスタートするいことができますが、探偵学校で探偵としての基礎知識や技術を身につけていれば、即戦力として就職できる可能性も高まるでしょう。

探偵の学校・学費

学歴は問われないが、探偵学校で学ぶことも可能

探偵には学歴や資格が必要ありませんが、探偵としての基礎知識や技術を身につけてから探偵会社へ就職したいのであれば、探偵学校に通う方法があります。

探偵学校では尾行や調査のやり方、特殊な機材の使用方法、報告書の書き方など、日常的な探偵業務について幅広く学びます。

通信教育もありますが、探偵学校自体あまり数が多くなく、学校や講座によってカリキュラムや学費にもだいぶ違いがあります。

よく情報収集をし、本当にきちんと学べるものかどうかを確認することが大事です。

探偵の資格・試験の難易度

国家資格や公的な資格は存在しない

探偵の資格が必要なアメリカなどとは異なり、日本では探偵業を行う際に、国家資格や公的な資格が求められることはありません。

ただし、探偵としての技能を証明するために「探偵調査士検定」や「探偵業務管理者検定」といった民間資格があります。

これらの検定試験は、探偵として現時点のスキルチェックのためはもちろん、業界の健全化や探偵業従事者の能力向上を目指して実施されていることもあり、探偵業の社会的な評価を上げていくためにも有用であるといえるでしょう。

探偵の給料・年収

大きく稼げるのは一握りの人のみ

探偵事務所に勤めて、会社から給料をもらう探偵の平均年収は300万円~400万円程度とされています。

探偵というと稼げるイメージがあるかもしれませんが、一般的な会社員の年収と大きな違いはなく、高収入を得られるのは一部の人に限られると考えておいてよいでしょう。

会社の規模や依頼件数などによっても給料には違いが出てきます。

なかには成功報酬制度を採用している探偵事務所もあり、調査が成功すると、基本給にインセンティブが上乗せされることがあります。

探偵のやりがい、楽しさ

出会いが多く、人の役に立つ喜びも味わえる

探偵が受ける依頼内容はさまざまで、毎日の仕事が変化に富んでいます。

日常的には出会えないような人との出会いが多く、めったにない出来事に遭遇することもあり、刺激あふれる日々が送れることは探偵の仕事の魅力です。

また、困っている人を助けることができ、案件が無事に終われば依頼主から直接「ありがとう」と言ってもらえることは、この仕事の大きなやりがいとなります。

探偵は大変なことも多いですが、人の役に立っている実感を味わいやすい仕事といえます。

探偵のつらいこと、大変なこと

独特のストレスを感じやすい仕事

探偵の仕事では、さまざまな案件の調査などを通じて、ときに少々危険なこと、面倒なことにも直面します。

調査のために深夜や早朝にも働くことがありますし、人間関係や社会の暗い部分にも触れることがあるため、肉体的にも精神的にも独特のストレスを感じるかもしれません。

また、たとえ難しい案件であっても、依頼主のために何かしらの成果を出さなくてはならないというプレッシャーを感じながら働くことも、探偵の仕事の大変な一面です。

探偵に向いている人・適性

特殊能力よりも、体力や精神力が必要

探偵は、世間で思われているほど特殊能力が必要な仕事ではありません。

しかし、調査をするためには長時間の尾行や待機などをすることが多いため、健康的で体力があるに越したことはありません。

また、さまざまな情報を集める調査能力や、コツコツとした作業を続ける精神力のある人もこの仕事に向いています。

マニュアル通りにいかないことも多いため、柔軟で臨機応変な対応ができるタイプの人も、探偵としての適性があるといえるでしょう。

探偵志望動機・目指すきっかけ

調査し、人助けをすることに興味を持つ

探偵を目指す人は、まず何らかのきっかけで「探偵」という仕事に興味を持ち、次第にそれを専門にしていきたいと考えるようです。

そのきっかけは映画や小説などに出てくる探偵の影響だったり、「人の相談を受け、依頼に応える」といった人助けをする面に魅力を感じることだったりします。

探偵は日本社会ではあまりメジャーな仕事ではありませんが、それでも調査業を行う探偵が求められる機会があるのも事実です。

決して簡単な仕事ではないため、本当に探偵として生きていきたいのかをしっかりと考えることは大事です。

探偵の雇用形態・働き方

ノウハウや経験を積んで独立開業も目指せる

探偵は、正社員として探偵事務所に雇われて働く人もいますが、アルバイトとして働いている人も少なくありません。

特殊な仕事内容であることから離職率は比較的高めといわれ、まずはアルバイトからスタートし、自分に合っていると思うと正社員を目指していく人もいます。

いずれの雇用形態の場合でも、特殊能力やスキルというよりは、探偵業に対する意欲、体力、人間性などが重視されるようです。

探偵としてのノウハウや経験を積めば独立開業を目指すことも可能です。

探偵の勤務時間・休日・生活

不規則な生活になる可能性がある

探偵の勤務時間や休日は、依頼を受けた案件によって変わります。

たとえば男女関係の調査などで、調査対象者を追いかけるようなことがあれば、相手の動き次第で自分の勤務時間や休みをとる時間も決まってきます。

探偵事務所に勤務する場合、どれだけ多忙でも最低でも週に1日は休日をとれるようですが、どうしても不規則な生活になりやすいといえます。

大手の探偵事務所では複数の探偵でチームを組んで動き、週休2日で勤務時間もそこまで長くならない場合があるようです。

探偵の求人・就職状況・需要

需要はあるが、自分で情報を集める努力が必要

日本全国には、それなりの数の探偵業者が存在しているとされますが、実際に継続的に活動している探偵の数がどれだけいるかは未知数です。

男女間のトラブルや浮気調査、また行方不明人の捜索願いなどを中心に、今後も探偵への依頼の需要がなくなることは考えにくいですが、探偵の求人が大々的に出されることはさほど多くありません。

ただし、探偵業を営む会社は大手から零細企業までさまざまあります。

インターネットを活用しつつ、自分で積極的に求人情報を集める努力が必要になるといえるでしょう。

探偵の転職状況・未経験採用

未経験から現場で仕事を覚える人が多い

探偵は学歴や特別な資格が必要な職業ではないため、ほとんどの人が未経験からスタートしています。

現場で先輩と一緒に案件に携わりながら、少しずつスキルアップしていくことになります。

そのため、転職という点ではハードルが低いといえますが、そもそも探偵の求人がそこまで多いわけではないため、希望通りの転職先が見つかるとは限りません。

また、未経験者の場合はアルバイトからスタートするなど、給料や待遇面であまり恵まれないことがあります。

探偵の現状と将来性・今後の見通し

時代のニーズに対応できる探偵が求められる

探偵業法の成立によって開業資格や遵守義務が設けられたことで、探偵という仕事に対するダークなイメージは以前よりも軽減されているといえるでしょう。

探偵は、一般の人の日常生活ではあまり見えない仕事ですが、確実に需要があることも確かです。

この先、国際的な事件やネット関連の事件など、従来の警察機構では対応できない新しい問題が探偵に依頼されるケースが増えることも考えられます。

探偵も他の多くの仕事と同様、その時代のニーズへの対応は不可欠であるといえるでしょう。