警察官採用試験の合格率・倍率

警察官採用までの流れ

都道府県警察に勤める警察官になるためには、警察官採用試験に合格しなければなりません。

試験は、各都道府県別、男性・女性別、またⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類といった区分別に、年に複数回実施されることが一般的ですが、採用までの一連の流れは共通しています。

毎年度、おおむね4月・8月・12月頃に、1週間〜10日前後の試験申し込み期間が設けられ、願書などの必要書類を提出します。

その約1か月後に第一次試験が行われ、教養試験や論文試験などの筆記試験に加えて、資格経歴の評定、身体検査、適性検査などが実施されます。

その2週間ほど後に合否が発表され、合格者は数週間後に行われる第二次試験に進み、面接試験や体力検査を受けます。

最終合格の発表は第二次試験日から約2か月後であり、合格者については「警察官採用候補者名簿」に名前が記載され、翌年度の4月1日以降、順次「巡査」として採用されます。

警察官になるには

警察官採用試験の受験資格

警察官採用試験の年齢制限

警察官採用試験には、大卒程度のⅠ類、短大卒程度のⅡ類、高卒程度のⅢ類といったいくつかの区分があります。

それぞれの試験を受けるために、対応した学歴は基本的に不要ですが、区分に応じた年齢制限があります。

下限については、Ⅰ類は21歳以上、Ⅱ類は19歳以上、Ⅲ類は17歳以上となっており、上限については地方自治体によってばらつきがあるものの、おおむね30歳〜35歳未満です。

警察官採用試験の身体要件

警察官採用試験を受けるためには、警察官としての業務遂行に支障のない身体要件を備えていることが必要であり、基準は地方自治体によって若干の差がありますが、おおむね以下の通りです。

・身長 男性160cm以上、女性154cm以上
・体重 男性48kg以上、女性45kg以上
・視力 裸眼視力両眼0.6以上、または裸眼視力0.1以上かつ矯正視力1.0以上
・その他 色覚、聴覚、疾患、運動機能が職務執行に支障のないこと

なお、これらはあくまで目安ですので、条件に合致しないからといって必ずしも受験資格が得られないとは限りません。

不安な点がある場合は、受験を希望する都道府県警察に問い合わせてみるとよいでしょう。

警察官採用試験の難易度

警察官採用試験の筆記試験についてみれば、大卒程度のⅠ類で必要な勉強時間は約1500時間、高卒程度のⅢ類で300時間がひとつの目安とされています。

Ⅰ類の場合は、政治や経済、法律などに関する専門的な内容が出題され、かなり難易度が高いといえます。

民間の専門学校などに通う人も多く、1年ほどかけて準備することが一般的です。

一方、Ⅲ類については、問題は漢字の読み書きや作文などが中心で、数か月〜半年ほどの対策でも合格は難しくないでしょう。

また、筆記試験に加えて体力検査も実施されますが、その内容は腕立て伏せや腹筋・背筋、1500m走などです。

筋力や持久力、瞬発力など、さまざまな運動能力が試されますが、あくまで警察官として最低限必要な能力を備えているかを確認するものであり、そこまで高度なレベルが求められるわけではありません。

腕立て伏せの回数など、具体的な目安を開示している都道府県警察もありますので、一度ホームページなどをチェックしてみるとよいでしょう。

警察官採用試験の受験者数・合格率

都道府県警の警察官採用試験

警察官になるためには、警察官採用試験に合格しなければなりません。試験は男性、女性それぞれ年複数回実施されます。

試験は、試験は大卒程度のⅠ類、短大卒程度のⅡ類、高卒程度のⅢ類の3つに分かれています。学力だけでなく身体能力も求められます。身長制限もあるため、各都道府県のHPなどで募集要項を確認しておいた方がよいでしょう。

都道府県の警察官採用試験受験者数

平成29年度の都道府県警における警察官採用試験の総受験者数は平成27年度以降ほぼ横ばいで、平成29年度は16,174人となりました。

警察官採用試験受験者数_29

都道府県警の警察官採用試験競争倍率

警察官採用試験の競争倍率は7倍〜10倍ほどの間で推移しています。平成29年度試験は6.3倍となりました。

警察官採用試験競争倍率_29

平成30年度 警視庁警察官採用試験の概要

試験日 ・第1次試験
第1回Ⅰ類:平成30年4月29日(日)
第2回Ⅰ類:平成30年9月17日(㈪)、Ⅲ類:平成30年9月16日(日)
第3回Ⅰ・Ⅲ類:平成31年1月13日(日)

・第2次試験
<男性>
第1回Ⅰ類:平成30年5月26日(土)・27日(日)・6月2日(土)
第2回Ⅰ・Ⅲ類:平成30年10月6日(土)・7日(日)
第3回Ⅰ・Ⅲ類:平成31年2月2日(土)

<女性>
第1回Ⅰ類:平成30年6月3日(日)
第2回Ⅰ・Ⅲ類:平成30年10月8日(月)
第3回Ⅰ・Ⅲ類:平成31年2月3日(日)

平成30年度はⅡ類については実施しません。

受験資格

Ⅰ類 (大学卒業程度)

35歳未満で大学(学校教育法による)を卒業又は平成31年3月までに卒業見込みの人
21歳(平成9年4月1日までに生まれた人)以上35歳未満で大学卒業程度の学力を有する人

Ⅲ類 (高校卒業程度)

35歳未満で高校(学校教育法による)を卒業又は平成31年3月までに卒業見込みの人
17歳(平成13年4月1日までに生まれた人)以上35歳未満で高校卒業程度の学力を有する人

身体要件

<身長>
男性:おおむね160cm以上であること、女性おおむね154cm以上であること
<体重>
男性:おおむね48kg以上であること、女性おおむね45kg以上であること
<視力>
裸眼視力が両眼とも0.6以上、又は矯正視力が両眼とも1.0以上であること
<色覚・聴覚>
警察官としての職務執行に支障がないこと
<疾患>
警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと
<その他身体の運動機能>
警察官としての職務執行に支障がないこと 

試験科目

第1次試験

・筆記試験:警察官として必要な一般教養及び政治、社会、法律、経済等の知識について、試験の類別に応じた下記の筆記試験を行います。
<教養試験>
出題分野の内容は、おおむね次のとおりです。
(五枝択一式、50題、2時間)
<知能分野> 文章理解、判断推理、数的処理、資料解釈、図形判断
<知識分野> 人文科学、社会科学、自然科学、一般科目(国語、英語、数学)
<論(作)文試験>
課題式の論(作)文試験を行います。(1題、1時間20分)
<国語試験>
職務に必要な国語力について記述式試験を行います。(20分)

・資格経験等の評定:所持する資格経歴等についての評定を行います。
(内容及び申請方法については、「資格経歴等の評定について」を参照してください。)

・第1次身体検査:身長測定、色覚検査、聴力検査を行います。

・第1次適性検査:警察官としての適性について、マークシート方式により検査を行います。”

第2次試験

<面接試験>
人物についての面接試験を行います。

<第2次身体検査>
警察官としての職務執行上、支障のある疾患の有無等について検査を行います。
検査内容:視力検査、体重測定、レントゲン検査、医師の診察、運動機能の検査、 血液検査(貧血検査、肝機能検査、血中脂質等検査、血糖検査)、尿検査

<第2次適性検査>
警察官としての適性について、記述式等の方法により検査を行います。

<体力検査>
職務執行上必要な体力の有無について検査を行います。
種目:腕立て伏せ、バーピーテスト、上体起こし、反復横跳び(種目は変更する場合があります。)

採用予定数 男性:1,610名、女性290名
詳細情報 警視庁 警察官・職員採用
合格率 5.7倍(平成28年度) 合格発表 ・第1次試験:第1次試験終了後おおむね2週間後
・第2次試験:第2次試験終了後おおむね70日後