警察官の1年目

警察学校での研修

警察学校とは?

警察官採用試験を受けて合格した後、警察官1年目となる新人は、まず全員が警察学校に入校します。

警察学校は「学校」という名前が付いているものの、中学校や高校とは異なり、警察官を養成するための全寮制の研修施設という位置づけです。

厳しい規律に基づいた集団生活を過ごしながら、警察官としての心構えや、業務に必要となる基礎体力、武道、法律知識、けん銃の取り扱い方などを学びます。

この新任警察官が受ける「初任科過程」といわれる研修の期間は、大卒の場合6か月、高卒・短大卒の場合は10か月間です。

警察学校での1日のスケジュール

警察学校では、朝から晩までかなり綿密なスケジュールが組まれています。

あまり自由な時間がないばかりか、授業などに遅れないよう、1日中慌ただしく走りまわることになります。

研修中とはいえ、正式に警察官の一員であることには変わりありませんので、プロとしての高い職業意識を持って、真摯に各カリキュラムに取り組む姿勢が求められます。

警察学校の1日の例

6:30:起床
6:40:点呼、清掃
7:20:朝食
8:50:1時限目~2時限目
11:45:昼食
12:45:3時限目~4時限目
15:55:特別活動
17:15:入浴、夕食、自習時間
22:00:点呼
23:00:消灯

職場実習

警察学校における初任科過程を修了すると、各警察署に配属されて「職場実習」を実施します。

職場実習では、交番に勤務して先輩警察官と一緒に街をパトロールしたり、書類の書き方を教わったりします。

刑事課での実習では、容疑者の自宅を張り込み捜査するといった、かなり実戦的な業務を行うこともあるようです。

職場実習の期間は、大卒などの学歴に関係なく、共通して3か月間です。

再び警察学校での研修

職場実習を終えると、再び警察学校に戻り、「初任補習科」という研修を受けます。

研修内容はより実務に即したものになり、被害届や実況見分調書といった書類の作成方法などを学びます。

全寮制であることには変わりありませんが、初任科過程にあったような厳しい規律はほとんどなくなり、自由時間も設けられています。

初任補習科の期間は、大卒で2か月間、高卒・短大卒で3か月間です。

実戦実習

初任補習科を終えると、また警察署での実習が再開され、その期間は大卒で4か月間、高卒・短大卒で5か月間です。

これらすべてを経て、ようやく新卒採用時における教養課程は終了となりますが、それらに要する期間を合計すると大卒で15か月、高卒・短大卒で21か月です。

つまり、学歴に関係なく、警察官の1年目は丸ごと研修に費やされるということになります。

警察組織は、民間企業などと比較してもかなり手厚い教育体制が敷かれているといえるでしょう。

警察官の1年目の年収

警察学校や警察署での研修期間中も、もちろん警察官としての給料が支払われます。

初任給は学歴や勤務する地方自治体によって異なりますが、約20万円~25万円前後です。

さらに、毎月の給料に加えて、民間企業におけるボーナスにあたる「期末・勤勉手当」が月給の4.2か月分ほど支給されます。

これらを合計した一般的な警察官の1年目の年収は、およそ300万円~350万円ほどになります。