福祉用具専門相談員の就職、求人状況

福祉用具専門相談員としての求人はさほど多くない

現状、福祉用具専門相談員としての求人は、あまり出ていないのが実情です。

福祉用具貸与・販売事業所を中心に就職することはできますが、介護職などの仕事に比べると求人はあまり多くありません。

しかし、福祉用具のレンタルや販売サービスを手掛ける事業所に勤務する場合には、福祉用具専門相談員資格の保有者が優遇されるケースが目立ちます。

それというのも、こうした事業所では2名以上の福祉用具専門相談員を置くことが義務付けられているため、有資格者を雇うことが必要になってくるからです。

さほど数は多くないものの、社会の高齢化にともなって福祉用具を扱う事業所は増えているため、資格を持っておくことで活躍の場の選択肢は広がるでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

別の仕事と兼務することも

福祉用具貸与・販売事業所では、福祉用具のレンタルや販売事業以外にも、居宅介護支援事業(ケアプランの作成)や、住宅改修工事事業(バリアフリーなど)といった福祉の関連事業を手掛けているところも多くあります。

また、介護施設でも福祉用具専門相談員が求められることがあります。

こうしたことから、福祉用具専門相談員は、それ以外の仕事と兼務するケースがしばしば見られ、「福祉住環境コーディネータ」「福祉用具選定士」「介護職員初任者研修」といった資格を併せて取得しておくことによって、就職・転職がしやすくなるといわれています。

また、営業を担当する場合には「普通自動車運転免許」が必須となることも多いようです。

さらなるレベルアップが必要になる

最近では、福祉用具メーカーなど、民間企業を中心に求人募集が増えつつあるようです。

福祉用具専門相談員としての知識や資格が生かせる場は確実に広がっているものの、まだこの仕事だけで正社員として就職できる例はさほど多くないといえるでしょう。

いまのところは「介護福祉士」や「ケアマネジャー」など、別の介護系専門職に就く人がプラスアルファのスキルとして福祉用具専門相談員を取得するケースも目立ちます。

介護福祉士の仕事
ケアマネージャーの仕事

福祉用具専門相談員はあくまでも福祉用具の専門家の入り口としてとらえ、さらなるレベルアップを求めていく気持ちが必要になるといえるでしょう。