ドラッグストア店員の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

ドラッグストア店員の仕事とは

ドラッグストア店員のおもな仕事は、ドラッグストアに来店されたお客さまに対しての接客です。

「ドラッグストア」とはいっても、そこで扱う商品は一般用医薬品のほか、日用品、食料品、化粧品など多岐にわたっており、とくに大型の店舗になればなるほど扱うアイテム数や種類も増えます。

お客さまから「どの製品を使えばいいの?」など聞かれることも多いため、店員は商品知識を身につける必要があると同時に、お客さまに気持ちよく買い物をしていただくためのさまざまな仕事を行います。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ドラッグストア店員の業務の内容

接客

商品の売り場を案内したり、症状に合わせた適切な製品をアドバイスしたりします。

レジ打ち

カウンター内でレジ打ちを行います。

店内の混み具合を見ながら、適宜カウンターに入ります。

商品管理・発注

倉庫から商品の在庫持ってきて店頭に並べ、商品が切れかけたら発注をかけます。

清掃

店内を清潔に保ち、商品が整理整頓されているかをチェックします。

ドラッグストア店員の役割

近年は少子高齢化が進み、身体と心の健康づくりには適切な予防が必要だとされています。

ドラッグストア店員は、利用客に対し健康に対する正しい情報を伝え、適切な商品を提供する役割があります。

また、高齢化や人口減少が進む中で、ドラッグストアは高齢者や子育て世代を支える新たなマーケットとして注目を集めています。

過疎地域に住む人々や高齢者など買い物弱者への対応、在宅で介護やケアをしている人たちのサポート、訪日外国人への買い物支援など、さまざまな役割も求められています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ドラッグストア店員の勤務先の種類

チェーン店と個人店

全国にはたくさんのドラッグストアがありますが、多くは「チェーン店」と「個人店」という2種類に分けられます。

チェーン店は、大手企業が多店舗展開しているケースが多く、最大手にもなると全国各地に店舗が存在します。

また、同じチェーンのなかでも、同一資本で直営による展開がされている店舗と、フランチャイズによって商号や商標などを使用して営業している店舗もあります。

取り扱う商品も一般用医薬品のほか、食品や日用品、化粧品などバラエティ豊かであり、プライベートブランドの開発やポイントシステムなどにも力を入れているところも多いです。

個人店は、チェーン以上にその地域に古くから根付いている店舗が多く、チェーンに比べると小規模である場合がほとんどです。

「ドラッグストア」と「薬店」と「薬局」

医薬品を扱う店舗には、大きく分けると「ドラッグストア」と「薬店」そして「薬局」があります。

このうち、薬局はおもに処方箋に基づく調剤を行えることが最大の特徴です。

薬局のほかに医薬品を販売できる場としてドラッグストアや薬店がありますが、これは法律上では「店舗販売業」といわれます。

店舗販売業では一般用医薬品を販売することができますが、薬局のように調剤を行うことはできません。

なお、ドラッグストアは、法的には薬局としての許可をもって営業している店舗と、店舗販売業の許可をもって行っているものに分かれます。

薬局としての許可をもっている場合には、大抵の場合店舗内に調剤カウンターを併設する形となっており、薬店といわれる店舗は、店舗販売業の許可をもって営業をします。

調剤薬局とは?

調剤薬局とは、その名の通り、薬を「調剤」する機能を持つ店舗のことです。

おもに患者さんが持参する病院からの処方箋を基に、薬剤師が薬を調合して、患者さんに薬を渡します。

なお、ここで扱う薬とは「医療用医薬品」のことを指します。

調剤薬局は、あくまでも医療を提供する場所のひとつであり、そこでは患者さんごとに薬のカルテを作成して、飲み合わせや重複投与、副作用の表れ方などについても薬剤師がしっかりと確認します。

調剤薬局はたいていカウンターがあり、奥には薬を調剤するための調剤室が併設されています。

また、調剤薬局では市販薬あるいは食品などの販売を行うことも可能です。

ドラッグストアとは?

ドラッグストアは、基本的に「一般用医薬品」といわれる商品を販売する店舗のことをいいます。

調剤薬局のように薬剤師が常駐することや調剤室はなく、医療用医薬品を扱うことはできません。

ただし、一定規模以上のドラッグストアになると、調剤薬局を併設している店舗もあり、そこでは薬剤師が薬の調合を行っています。

なお、一般用医薬品は、リスクが高いものから順に第1類・第2類・第3類医薬品に分けることができ、第1類医薬品を販売できるのは薬剤師のみに限られています。

ドラッグストアは、一般用医薬品のほか日用品、食品、化粧品などまで幅広く扱う店舗が多いことも特徴のひとつです。

薬局と薬店の違い

ドラッグストアと調剤薬局を見分ける方法として、名称から考えることができます。

ドラッグストアの場合、店名に「薬局」という文字を使うことができません。

そのため「〇〇ドラッグ」「〇〇薬店」という名称になっている店が大半です。

薬事法においては、一般の人に対して薬を販売することができる店は「薬局」と「店舗販売業」の2種類に分けられており、前者が調剤薬局、後者がドラッグストアとなっています。

それぞれのあり方にも変化が

調剤薬局というと、かつては病院に併設されているイメージがありました。

しかし近年は、ドラッグストア内に調剤薬局が併設される店舗が増えています。

利用者としても、カウンターで処方箋を渡し、その待ち時間にドラッグストアで買い物ができれば、非常に便利です。

これまでは、病院で処方された薬は調剤薬局で、市販薬はドラッグストアで、とすみわけがされてきましたが、こうしたあり方にも変化が訪れているのです。

政府は2019年に、医薬品医療機器等法(薬機法)の改正案を閣議決定しました。

これにともない、薬局は「地域連携薬局」や「専門医療機関連携薬局」に分類され、在宅医療への対応や、他の医療機関と連携し服薬の管理などが求められるようになります。

そのため、たとえドラッグストア内の調剤薬局だとしても、薬剤師の知識やスキルをこれまで以上に磨いていかなくてはなりません。

また、調剤薬局を利用する客が訪れるドラッグストア店員としても、医薬品に関する知識がさらに求められてくると考えられます。

働き方の違い

ドラッグストア店員は、正社員や契約社員として会社に勤めている人もいれば、派遣会社から派遣されて仕事をしている派遣社員、さらにアルバイトやパートで働いている人もいます。

アルバイト・パートとして働く人は、学生のほか、フリーター、主婦など年齢層や立場がさまざまです。

雇用形態によって業務内容や与えられている責任が異なることはありますが、お客さまから見れば同じ店舗のいち店員です。

ドラッグストア店員と関連した職業

ドラッグストア店員の仕事のなかには、特別な資格を持っていなければできないものもあります。

ドラッグストアでは「医薬品」を多く取り扱っていますが、この医薬品は、「薬剤師」あるいは「登録販売者」の有資格者に限って販売すること許可されています。

また、薬剤師と登録販売者では、扱える医薬品の種類が以下のように異なっています。

・薬剤師…第1類、第2類、第3類の医薬品が販売可能
・登録販売者…第2類、第3類の医薬品が販売可能

なお、ドラッグストアで扱う一般用医薬品のうち、第2類、第3類医薬品の割合は9割以上を占めているといわれます。

また、薬剤師は上記に加えて処方箋に基づく薬の調剤をすることも許可されています。

最近は、ドラッグストアの中に調剤カウンターを併設する店舗も増えていますが、調剤をする際には薬剤師が対応します。

薬剤師の仕事
登録販売者の仕事