女性の中学校教師

求められるきめ細やかな指導

2010(平成22)年のデータによると、中学校の教員のうち41.1%が女性です。小学校から中学校へ進学すると、児童・生徒と教師との距離が遠くなったように感じた人もいることでしょう。

中学校では、小学校のように学習・生活全般の指導や支援をきめ細やかに行ないません。これは、社会に出てから個人の責任でさまざまな事柄を選択・決定・実行できるように、生徒一人ひとりが自分で考えて行動する場面を増やしているためです。

そうは言っても、特に中学一年生の場合は教師からの言葉かけが少なくなることに不安を感じたり、集団のペースに遅れないようにフォローが必要な生徒が多かったりします。

そんな折には、細やかな気配りができ、人当たりが穏やかな傾向にある女性教員が求められます。

また、保護者と接する際には母親と連絡を取り合う場面が多いため、女性同士また「母親同士」として共感しながら保護者の話に耳を傾けることで、信頼を得やすいと言えるでしょう。

女性であるがゆえの大変さ

2009(平成21)年の間に離職した中学校教師は8,968人で、そのうち女性は3,734人(約42%)。離職の原因を調べると、最も多いのが「家庭の事情」で男性が147人に対し女性は590人にものぼっています。

結婚・出産・育児をするに当たって、中学校教師という職業は多忙すぎます。育児休業は取得できるにしても、復帰してからは早朝から夜遅くまで学校に拘束され、持ち帰り仕事もあるため、どうしても家事や育児にしわ寄せが。

家庭内での仕事への理解はもちろん、職場でも兼業主婦であることを配慮してもらわないと、続けていくのが難しい職業です。

生徒指導の難しさ

生徒たちは思春期の多感な時期であることもあり、担当のクラスや授業で子どもたちが指導に従わない場面にも遭遇します。

男性教員であれば、一喝してその場を収めることができても、女性教員には難しいケースも。女性教員の長所である、丁寧さや寛容さ、優しさなどだけでは対応できない状況も起こり得ます。

心ない同僚や生徒・保護者から「女の先生ではダメだ」などと言われ、大きな精神的負荷を抱える先生もいます。

女性であるがゆえの優位点、大変さはそれぞれありますが、性別を問わず、生徒に対する情熱が大切であることは言うまでもありません。

仕事体験談