化粧品メーカーの就職・求人の状況

化粧品メーカーの採用活動

新卒採用は総合職の募集が中心

化粧品メーカーでは、大きく分けて「新卒採用」と「中途採用」の2種類の社員採用試験を実施しています。

大手化粧品メーカーは会社の将来を担っていく人材として「総合職」を中心とした新卒採用に力を入れているところが多く、年に一度の採用活動で「数十人単位」といった比較的多めの人数を採用しています。

化粧品業界は人気が高めで大勢の学生が集まりやすく、採用試験は高倍率になることが珍しくありません。

総合職採用は、営業やマーケティング商品企画、管理業務などに携わる「事務系」と、研究技術や生産技術などに携わる「技術系」の2つの区分で試験が実施されています。

いずれも基本的には「大卒以上」の学歴が求められ、各企業の採用ホームページや求人情報サイトを通じてエントリーする形が一般的です。

ただし技術系では、高等専門学校生を対象とした採用も実施されています。

研究開発職を中心に、大学院に進んで理工系の専門知識や技術を深めてきた人の応募も多いです。

中途採用は即戦力人材が求められる

中途採用に関しては人員が不足した際に不定期で行われることが多く、「マーケティング」「営業(セールス)」といった形での職種別採用が中心です。

中途採用では、即戦力として業務経験のある人が募集されることが多々あります。

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化粧品メーカーの就職先の選び方

大手企業は事業の幅が広く、扱う商品群が多い

現在、日本にある化粧品メーカーは、中小企業も合わせるとかなりの数にのぼります。

自社で企画・製造・販売まで一貫して行う企業のみならず、「OEMメーカー」といって、他社が企画した商品の製造だけを専門的に請け負う会社もあります。

化粧品メーカーは大手4社ほどでシェアの7割ほどを占めており、大手になればなるほど事業領域に幅があります。

国内トップの資生堂のように、多数のブランドや商品を製造・販売士、さらに教育・保育事業やレストラン事業など化粧品以外の事業展開を行うところもあります。

一方、小さなメーカーになればなるほど事業領域は限定され、扱う商品・ブランドも少ない傾向があります。

大手では多様な業務やポジションに挑戦できる可能性がある一方、小規模な会社でも専門性を磨きやすいなどのメリットがあります。

どのような仕事をしたいのかをよく考えて、就職先を選んでいくとよいでしょう。

美容部員は、総合職とは別の区分で採用されることが多い

化粧品の製造から販売まで一貫して行う化粧品メーカーでは、百貨店などの店頭での販売促進やカウンセリングなどの業務を担当する「美容部員」の募集も行っています。

美容部員に関しては総合職よりも学歴は問われにくく、大手化粧品メーカーでも「高卒以上」の人であれば応募できる場合が多いです。

総合職とは別の区分で採用活動が行われるケースが多いため、募集要項をよく確認してください。

なお、高校生は自分で求人を探してエントリーするのではなく、学校の就職課を通じて応募する形が一般的となっています。

化粧品メーカーの志望動機・面接

化粧品メーカーの目指す人の多くが、もともと化粧品が好きで、美容に関心をもっています。

もちろん、この思いが化粧品メーカーを志望するきっかけになるのは問題ありません。

しかし志望動機を考えていく際には、ただ「化粧品が好き」というだけではなく、化粧品の「作り手・届け手」として何がしたいのかを自分自身に問いましょう。

化粧品業界の現状や動向などをよく研究し、化粧品メーカーでどのような仕事がしたいのか、何を成し遂げたいのか、自分なりの言葉で説明できるのがベストです。

また数多くの化粧品メーカーが存在するなかで、「その会社でなくてはならない理由」まで言えるように、企業研究も進めましょう。

これは面接でも問われることですから、しっかりと答えを準備しておくことが大切です。

化粧品メーカー社員の志望動機と例文・面接で気を付けるべきこと