外資系金融企業社員として働くには(大学・学歴・学部)
大卒の学歴は必須
外資系の金融企業は、就職活動中の学生から非常に人気があります。
この業界は、実力次第で年齢や性別に関係なくスピード昇給やスピード昇格ができるということもあり、上昇志向の強い高学歴な学生が就職をめざす傾向にあるのです。
とくに世界レベルの規模の経営をしている大手投資銀行や証券会社、保険会社などは、日本のトップレベルの大学の学生だけではなく、海外の大学に留学していた学生や、日本での就職をめざす外国人学生も多く応募することになるので、就職をめざすのであればできるだけレベルの高い大学で勉強しておくほうがよいといわれています。
採用試験の応募段階で大卒以上の学歴を条件としていることが珍しくないので、高卒で就職をめざすという選択肢は現実的ではないようです。
20代で正社員への就職・転職
金融や経済の勉強を
外資系の金融企業に就職をするうえで必ず卒業しておかなければいけない学部や学科というのはありませんが、一般的には「経済学部」や「金融学科」、または高度な数学力が求められるため、理数系学科などの出身者が活躍しやすい業界です。
ひとつ注意しなければいけないのは、外資系の金融企業は日本の企業のように終身雇用制を前提としていないことが多いので、何の知識も経験もない新卒者を研修でゼロから鍛え上げて長期スパンで育成するというプランを持っていないということです。
できるだけ即戦力となりうる人材こそが求められる傾向にありますから、経済の分野の知識や経験、適性の有無は採用の可否に直結すると考えておいたほうがよいでしょう。
外資系金融企業社員に必要な資格、スキル
経済・経営に関する資格とスキル
外資系の金融企業で働く人にとって、絶対に必要だといわれている知識の二大柱は「経済」と「語学」です。
まず、前者の「経済」の知識とは、具体的にいうと株価や為替の仕組み、経済史、金融業界の世界的な動きなどに関することを指します。
金融企業にはさまざまな種類がありますが、投資銀行にしても証券会社にしても、こうした知識がなければ、顧客の強力なパートナーとなることはまず不可能でしょう。
この分野の資格に関していうと、経営に関するプロフェッショナルであることを示す「MBA(Master of Business Administration)」(日本では「経営学修士」と呼ばれている学位)が役に立ちます。
これは非常にハイレベルな学位であり、取得のために海外のビジネススクールに留学して最低でも1~2年かけて勉強する人が多いようです。
誰もが簡単に取得できるものではないぶん、就職や転職の際に高い能力を証明するものとなるので、長期スパンでキャリアの形成を考えたい人は挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
語学のスキルは必須
経済の知識と同様に必須とされるのは、語学力です。
就職する企業によって本社の所在地や取引する顧客の国籍は異なるため仕事をするうえで必要とされる言語はさまざまですが、一般的にいうと英語のスキルはあったほうがよいでしょう。
上司や同僚が外国人というケースもありますし、海外赴任や海外出張の機会も多いのです。
コミュニケーションで失敗することがないよう、就職前からしっかり会話のスキルを磨いておくようにしましょう。
外国語の学部出身である必要はありませんが、大学中に語学留学をしたり海外旅行をしたりして勉強しておくとよいでしょう。
た、入社する企業によっては、英語圏ではない国に本社がある可能性もあります。
この場合は、中国語やフランス語、ドイツ語など、本社のある国の母国語を話せる人材が重宝されることもあるようです。
海外転勤や海外出張も多い業界なので、とにかく語学に関して積極的に学習し、できる限り資格試験にも合格しておくと無駄にはならないでしょう。
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外資系金融企業社員の志望動機・面接
志望動機をアピール
外資系金融企業は就職活動をしている学生の間でも人気が高く、試験は非常に倍率が高いことで有名です。
日本でもトップクラスの大学を卒業するようなレベルの高い学生たちが数多く応募してくる業界なので、志望動機や自己PRをしっかりと練り上げた上で面接試験に臨むようにしましょう。
たとえば「学生時代に株の勉強を始めてから金融商品に興味が湧いた。世界的な規模の投資銀行で金融商品のセールスに携わりたい」というような志望動機だと、希望する職種や具体的な仕事内容についてもアピールできます。
また、外資系の金融企業なので「ヨーロッパに留学していたときにユーロの存在意義や将来性について考える機会があり、世界経済の移り変わりを肌で感じられる現場で働きたいと思った。」というようなグローバルな視点からの志望動機もよいでしょう。
一般的に、外資系の企業は終身雇用制を前提として採用していないので、長期スパンで育成する必要がある人材よりも即戦力となりうる人材を重宝する傾向があります。
経済の知識がある人、留学経験がある人、語学が堪能な人は、自分の得意分野やその能力のレベルをしっかり伝えておくことが大切です。
外資系企業の面接ならではの注意点
外資系の金融企業の場合、本社が他国にあることが多く、上司や同僚が外国人ということが珍しくありません。
当然、最低限でも英語でのコミュニケーションがとれることが必要とされる場面が多いので、採用試験の段階で英語の面接や簡単な質疑応答、ディスカッションなどが行われることもあります。
また、日本の企業のように年功序列の仕組みがあるわけではないので、年齢や社歴よりも実力や適性を重視されるのが当たり前です。
社員どうしが対等に意見を交わすことができるフランクな職場で活躍できるよう、上司や先輩に迎合するのではなく自分の意見をしっかり言える人材が求められます。
面接では、このような適性があるかどうかを見られることもあるので、萎縮することなく自分らしさを出せるようにしましょう。
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