【2021年版】物流企業社員に必要な資格やスキルはある?

物流企業で働くのにおすすめの資格は?

資格の必要性

ドライバー職など一部の専門職をのぞき、物流企業で働く上で必須となる資格・免許というのは基本的にありません。

とくに「総合職」の新卒採用であれば、現時点の資格やスキルよりも、将来の伸びしろのほうが重要になり、適性、性格、考え方などからの人物重視の採用となることが多いでしょう。

倉庫スタッフなどの現場系の職種においては「フォークリフト免許」など一部有利になる資格もあります。

ただしそれ以前に人手不足のほうが深刻化しているため、資格や経験がなくとも、意欲さえあれば採用されやすい状況です。

実際に資格はなくても働いているスタッフも物流現場には大勢います。

資格のメリット

物流企業に就職する上で、資格は必須ではありません。

だからといって無意味なわけではなく、資格を所持していることで次のようなメリットがあります。

<資格を所持するメリット>
・資格は意欲や頑張りのアピールとなり、面接でもプラス評価となることがある
・資格を所持していると、行える業務の幅が広がることがある
・「資格手当」として給料や時給が上がる会社がある
・資格の勉強を通じ専門知識を習得することで、業務の質を向上できる

例として、倉庫スタッフが「フォークリフト免許」を所持していると、フォークリフトを運転し重量の大きな荷物の運搬業務も行えるようになります。

そのような人材は重宝されるため面接も突破しやすくなり、時給も無資格者より一回りアップすることがあります。

参考:KOMATSU フォークリフト運転技能講習

専門職は資格が必要なこともある

次のような特定の専門職では、その分野の資格や免許が必要となることがあり、無資格者では求人に応募できないこともあります。

<資格が必要になる職種>
・配送ドライバー職:普通自動車免許、中型免許など
・センター間の輸送ドライバー職(トラックドライバー):大型免許、大型特殊免許、牽引免許など
・海上輸送の航海士や機関士:海技士免許など
・航空輸送のパイロット:事業用操縦士免許など

参考:関東運輸局
参考:国土交通省 パイロットになるには

このような職種の場合、車両や船舶を運行するために法律上で資格が必須とされているため、募集要項に資格や免許の指定があるのが一般的です。

ただし会社によっては、無資格者を採用し、自社内で資格取得に向けた支援や育成を行ったり、免許取得のための教習所費用を支給してくれることもあります。

物流企業の「総合職」に有利な資格

総合職は、法人営業・企画・物流管理・経営管理・総務・人事などさまざまなオフィス系の職種をジョブローテションで経験し、将来の管理職を目指すコースです。

<総合職向けの資格>
・ロジスティクス管理 2・3級:公的資格
・物流技術管理士:民間資格
・ロジスティクス経営士:民間資格
・情報技術者試験;国家資格

参考:公益社団法人日本ロジスティックスシステム協会 資格認定講座
参考:情報処理推進機構 情報技術者試験

総合職の場合、物流全体の流れを把握し、マネジメントする立場に立つことが多いため、「ロジスティクス管理 2・3級」や「物流技術管理士」といった管理系の資格を所持していると知見の幅を広げることができます。

また、近年は物流とITが結び付き、コンピュータでモノの流れを管理する時代となりつつあります。

そのため、IT系資格である「情報技術者試験」などを取得し、サーバー、ネットワーク、データベースといった技術知識を深めて置くと、IT面からの戦略も行える人材として強みを見い出せます。

物流企業の「倉庫業務」に有利な資格

倉庫業務は、各地の倉庫施設や配送センターにて、荷物の仕分け・ピッキング・荷降ろし
・検品等の作業、また倉庫全体の管理を行う仕事です。

<倉庫業務向けの資格>
・フォークリフト免許:国家資格
・危険物取扱者:国家資格
・倉庫管理主任者:民間資格

参考:一般財団法人消防試験研究センター 危険物取扱者について
参考:一般社団法人日本倉庫協会 倉庫管理主任者講習会

倉庫内ではたらく上では、「フォークリフト免許」があると、大きな荷物の倉庫内での運搬、トラックへの荷積みなどができるようになり、仕事の幅が広がるでしょう。

化学薬品や燃料などの危険物を保管する倉庫もあり、そのような場所では「危険物取扱者」の資格があると、法律上で制限された業務まで担当できるようになります。

物流企業の「ドライバー職」に有利な資格

ドライバー職は、トラックやバンなどの車両を運転し、個人宅への配送や物流センター間の輸送を行う仕事です。

<ドライバー向けの資格>
・普通自動車免許:国家資格
・中型免許:国家資格
・大型免許:国家資格
・大型特殊免許:国家資格
・牽引免許:国家資格

一般家庭への郵便物や小包などの小口配送は、バンやワゴン車、小型トラック(2トン)で運ぶことが多く、そのような車両は「普通自動車免許」のみで運転することが可能です。

ただしトラックはサイズに関わらずMT車も多いため、「AT限定は不可」としている求人もあります。

コンビニやスーパーなどへのルート配送系の仕事は、4トン以上のトラックを使うことがあるため、「中型免許」が必要になります。

物流センターや港などからの輸送は、大型トラックやトレーラーを使うこともあるため、「大型免許」や「牽引免許」などが採用条件とされていることもあります。

大型免許など、取得が難しく高額な運転免許に関しては、教習所の費用を負担してくれる会社もあるので、事前に確認するとよいでしょう。

国際物流の仕事に有利な資格

海運会社航空会社では、船や飛行機を使い、国と国とをつなぐ国際的な物流ビジネスを行っています。

<国際物流向けの資格>
・TOIEC:民間資格
・海技士:国家資格
通関士:国家資格(海運)
・事業用操縦士:国家資格(航空)

参考:関東運輸局
参考:税関 通関士試験

通関士の仕事

国際物流を手掛ける会社では、海外と英語でやりとりをする機会が多いため、「TOIEC」のスコアは評価対象となることが多いです。

また、貨物の輸出入の際に必要な申告書の作成、申告業務などを行える「通関士」の資格を所持していると、より良い待遇で迎え入れてくれることもあります。

海運会社にて航海士や機関士などの専門職として船上で働く場合、「船員教育機関」に該当する学校に進学し、「海技士」などの資格取得を目指す必要があります。

航空会社で輸送機のパイロットとしての仕事をする場合は、航空系の学校に進学し、「事業用操縦士」などの資格取得を目指さなければなりません。

未資格者を採用し、自社で海技士やパイロットの養成を行う会社もあります。

ただしまったくの未経験者ではなく「関連する学校で専門の教育を受けてきた人のみ」等の条件がかかげられていることがあるので、事前の確認が大切です。