物流企業社員の志望動機と例文・面接で気を付けるべきこと

物流企業社員を目指すきっかけで多いものは

物流企業社員を目指すきっかけは、人によってさまざまですが、代表的なものとして次のような理由が挙げられます。

<目指すきっかけとして多いもの>
・モノの流れや、モノを輸送するビジネスに興味をもったため
・社会や経済を支えたい、地域社会に貢献したい
・物流によって助けられたことがあったため(災害など)
・海外旅行などをした際に、物流の重要さを知ったため
・人とコミュニケーションの多い仕事、人から感謝される仕事がしたいと思ったため
・世界を舞台に仕事がしたい、語学力を生かしたい(国際物流系の場合)

物流というのは「モノの流れ」を指します。

物流企業がトラックや船などを使い物資を輸送しているからこそ、私たちは食料や日用品などを手にすることができます。

そのように社会インフラとしての機能をもつ業界であるため、物流企業を目指す人の動機は「社会や経済を支えたい」、「地域の人々の暮らしを物流から支えたい」というものです。

またセールスドライバー職のようなお客さまと直接やりとりをすることの多い職種では、人と人とのコミュニケーションという観点からの志望動機を述べる人もいます。

物流企業社員の志望動機の考え方

なぜ物流企業なのかを明確にする

物流企業の仕事は、ひとの目に見えにくい裏方的な仕事も多く、一般的には馴染みの薄い業界でもあります。

そのような物流企業をあえて志望する理由は何であるかを、採用担当者は知りたがっています。

志望動機は他業界と差別化し、「物流企業だけに該当する理由」として考えていく必要があります。

そのためには、物流ビジネスとはどういったものなのか、物流企業の業務にはどのようなものがあるのかなどの業界研究をする必要があります。

また、アルバイトやボランティア経験など個人的なエピソードなどを交え、自分ならではのオリジナリティが出せるとより志望動機の説得力が増します。

その会社を選ぶ理由も明確にする

採用する側としては、どこの会社でもよいので就職したいという人よりも、自分たちの会社だからこそ働きたいという人を求めています。

物流企業といってもたくさん種類があり、トラック輸送を専門とする会社、船での海運を専門とする会社、鉄道輸送や航空輸送を専門とする会社、またそれらを総合的に手掛ける会社もありさまざまです。

それぞれの会社で、得意とする事業、理念、社風、行える仕事内容なども変わってきますので、企業分析を十分に行い、その会社でなくてはならない理由として差別化していくことも大切です。

職種やコースによって書き方は変わる

志望動機は、募集職種やコースによってもベストな書き方は変わってきます。

たとえば「総合職」は、営業、企画、物流管理、総務などさまざまな職種をジョブローテションで渡り歩き、将来の管理職を目指すコースです。

そのため、特定の仕事ではなく、物流企業「全体」としての仕事やビジネスに注目し、その上で自分が将来どのようなことをしたいかをゼネラリスト的な視点で述べるのが効果的です。

一方、「倉庫スタッフ」や「ドライバー職」など現場系の仕事の面接では、総合職のように全体を見すえるというよりも、自分が普段行う仕事や業務にスポットをあてた志望動機とするほうが好感を持たれるでしょう。

たとえばドライバー職であれば、「運転すること」や「お客さまと触れ合うこと」などに焦点をあてた動機が考えられます。

物流企業社員の志望動機の例文

総合職の志望動機例1

「私は〇〇県出身で、都市から離れた山間部の村で育ちました。

付近には数えるほどしかお店がなく、娯楽品はおろか日用品も簡単には手に入れることができない地域でしたが、私の世代ではネットショッピングと宅配サービスが普及したことにより、さまざまなモノをインターネット経由で入手できるようになりました。

そのような暮らしの中で、遠方地まで荷物を配達してくれるドライバーの方々、また宅配サービスを提供してくれる物流企業に関心をもつようになり、将来はそのような業界で働きたいと思うようになりました。

貴社を志望したのは、ネット通販の配送に力を入れていること、また私が育ったような僻地に対しても積極的に物流サービスを展開していることに魅力を感じたためです。

これまで大学で学んだ経営マネジメントや情報管理の知識も生かし、より便利で効率的な物流の流れをつくり、地方の生活を便利にしていくことが目標です。」

総合職の志望動機例2

「私が将来の仕事を考えるうえで重視しているのは、「語学力を生かし国際的な仕事に関わること」、「人の役にたち社会貢献すること」の2点です。

海外への関心もあり、学生時代はボランティア活動などでさまざまな国に出向きました。

東南アジアなどの発展途上国では、国外から物資を輸送してくる物流企業の存在が大きく、人々の生活や社会の発展に大きく貢献していることを目の当たりにしました。

海外ボランティア活動の経験から物流の重要さに気づき、将来は物流ビジネスをつうじて、世界各国の人々の暮らしに貢献したいと思うようになりました。

貴社を志望したのは、船舶などを利用し国内のみならず海外への国際物流を手掛けていること、またその中でも発展途上国に対しての物流ビジネスに積極的であるとお聞きしたためです。

これまで外国語学部で身に付けた語学力、また海外でのボランティア活動の経験などを生かし、物流で国と国をつなげられる人材になることが目標です。」

ドライバー職の志望動機例(高卒の場合)

「私は、車の運転が好きであり、かつ人と関わることが好きであるため、配送ドライバー職を志望しました。

貴社を志望したのは、お客さまや人との関わりを何よりも大事にする経営方針であること、お客さまからの満足度の高い物流サービスであること、また私自身も以前に貴社のサービスを利用したことがあり、その際のドライバーの対応にとても好感を持ったことが理由です。

配送ドライバーは体力勝負な場面も多いとお聞きしましたが、私は高校では陸上部に所属しており、インターハイへの出場経験もあるため、体力や持久力には自信があります。

ドライバー職は人手不足とお聞きしており忙しい日も多いかと思われますが、持ち前の体力を生かしながら、安全運転を心掛けつつ、お客さま一人一人に喜ばれ感謝されるドライバーを目指したいと思っています。」

物流企業の面接で聞かれること・注意点

物流企業の面接では、主に次のようなことが質問されます。

<面接でよく聞かれる内容>
・なぜ物流業界を選んだのか
・なぜ当社を選んだのか(第一志望か)
・学生時代に頑張ったこと、努力したこと、苦労したこと
・10年後はどのような人材になっていたいか
・物流を理解しているかを測る質問
・自社の事業内容や方針を理解しているかを測る質問

業界特有の質問としては、物流をどの程度理解できているかをはかる質問が投げ掛けられることがあります。

たとえば「Eコマースと物流は今後どのような関係になるか」、「高齢者向けに新しい物流ビジネスをやるとしたらどのようなものがよいか」、「海外向けの物流サービスを充実するにはどのような視点が必要か」といったような難しいな質問が飛ぶこともあります。

とくに新卒の総合職の面接ではこのような質問が投げ掛けられることが多く、回答の質を高めるには、物流の仕組みや業界の動向をよく理解しておかなければなりません。

またドライバー職採用の面接では、運転歴・事故や違反歴・体力面・健康状態(持病など)に関する質問が投げ掛けられることがあります。

服装・みだしなみ

物流業界の服装に対する考え方は、公務員や金融業界ほど厳しくなく、アパレルやエンターテインメント系の業界ほどは緩くはなく、ちょうど中間的な位置づけです。

とはいえ物流業界は歴史の長い業界であり、中には服装に対しての意識が固く、ビジネスカジュアルのようなラフな服装や派手な服装は敬遠する企業もあります。

そのため、面接の服装は「服装自由」となっていても、「清潔感」や「誠実さ」を意識し、基本的には上下スーツの正装で出向くのが無難です。

髪型、メイク、アクセサリーなどもあまり派手にならないようにしましょう。

面接の注意点

物流業界は時間意識が重要となる業界です。

倉庫の仕事やドライバーの仕事など、物流業界にはたくさんの仕事がありますが、それぞれが1分1秒を意識し厳守しないと、荷物が時間通りにお客さまのもとに届かなくなります。

そのため、面接においても時間意識は厳しくチェックされるでしょう。

面接の時間に遅れると、時間にルーズな人間としてみられ評価が落ちることもあります。

物流企業社員の自己PRのポイント

物流企業社員に向いている性格・適性としては次のようなものが挙げられます。

<物流企業社員に向いている性格・適性>
・社会を支えたいという使命感が強い人
・ロジカルにものごとを考えられる人
・正確に丁寧に仕事を処理できる人
・チームワークやリーダシップの力がある人
・体力や身体能力のある人
・語学力のある人、異文化コミュニケーションが得意な人(国際物流系の場合)

これらの要素を自己PR内に織り交ぜ、物流業界に向いている人材であることをアピールするのが効果的です。

たとえば「学生時代は統計学を専攻しロジカルにものごとを導きだすのには慣れている」、「アルバイトでチームリーダーを経験したことがあり、人をまとめるのは得意」などのエピソードはアピール要素として使えます。

ただし、無理矢理に話を作ったり、嘘を述べたりすると逆効果になりかねません。