セラピストの職業病

ボディ系セラピストの場合

タイ古式マッサージやリンパドレナージュ、リフレクソロジーなどのリラクゼーションセラピストのなかには、職業病といえるほど慢性的に腰痛や腱鞘炎を抱えている方がたくさんいらっしゃいます。

腰に負担のかかる姿勢で施術をすることが多いので、マッサージベッドの高さを調節してもなかなか腰の痛みは引きません。

上級者は肘をつかった手技をたくみにこなすなど、基本の親指や手首への負担をなるべく減らすようスキルアップしますが、それでも腱鞘炎になることもあります。

慣れると指の痛みは感じなくなりますが、その代わり勲章のようにタコが消えないというセラピストもいます。

マットレスで施術をする場合は膝をつくのが基本姿勢ですから、マットレスとの摩擦による膝の肌荒れや痛みが慢性的な問題であるといえるでしょう。

メンタル系、エネルギー系の場合

心理セラピストや気功セラピストなどの心や魂に関わるリラクゼーションの現場では、「お客さまの気を受けてしまう」といった表現がしばしば見受けられます。

お客さまは精神的な不満や悩み、ストレスを抱えていらっしゃることが多いです。

セラピストはそんなお客さまの「声」をどれだけ深く聞き入れることができるかに重点をおくものだといえるでしょう。

人気のあるセラピストほどたくさんの声と対峙することになりますから、お客さまの気を受けてしまう確率も高まります。

さまざまな深い声を聞いても、気持ちを切り替えてリフレッシュできるかどうかがポイントです。

セラピストの健康管理

医者の不養生ではありませんが、お客さまの体のゆがみや自律神経、ホルモンのバランスを整えるセラピストが椎間板ヘルニアを抱えているといったことも実は多いのが現状です。

逆に腰痛に悩んでいるからセラピストになったという方も少なくありません。

スキルアップや勉強の目的も兼ねて、同僚と施術をやりあったり、ほかのサロンへ通うセラピストもいるでしょう。

それでもお仕事を休まなくてはならないほどの体調不良が生じた場合にそなえて、セラピストを対象とした所得補償制度のついた保険もあります。

職業病だからといって無理ができるうちに万全の対策を考えておくことも健康管理のひとつといえるでしょう。