セラピストと整体師の違い

セラピストと整体師の仕事内容の違い

セラピストと整体師の違いを考えるときにイメージされるセラピストは、「タイ古式マッサージ」や「リンパドレナージュ」「リフレクソロジー」などの施術者である、いわゆる「ボディ系セラピスト」ではないでしょうか。

整体師も、ボディ系セラピストも、身体のゆがみや自律神経、ホルモンバランスなどを整えるリラクゼーションを目的とした施術を行う点においては共通しているところがあります。

ただし、整体師がおもに骨盤の歪みに対して働きかけて身体を整えていくのに対し、リフレクソロジーなどを行うセラピストはおもに足裏に働きかけることで、自然治癒力を高めていくことを目指します。

整体師の仕事

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セラピストと整体師のなる方法・資格の違い

セラピストと整体師は、どちらも国家資格があるわけではなく、業務に関連する資格は民間資格のみとなっています。

そのため、資格を持たなくても施術をすることは可能ですし、専門知識やスキルの身につけ方もまず養成講座やスクールに通う人もいれば、いきなり現場に入って実践経験を積む人もいるなど、さまざまです。

整体師と名乗って働く人がアロマセラピストやリラクゼーションセラピストの民間資格を持っているようなこともありますし、逆にセラピストで整体のスキルを身につけている人もいます。

ひとことでセラピストや整体師といっても、その人自身にどのような知識・技術があるかはそれぞれ異なるのが実情です。

なお、セラピストと整体師は、勤務先に多少の違いが出てくることがあります。

セラピストはおもにエステサロンやリラクゼーションサロン、一方の整体師はおもに整体院で活躍していますが、両者ともサロンやホテル、温浴施設などで一緒に働く場合もあります。

セラピストと整体師の資格・必要なスキルの違い

セラピストが示す範囲は幅広いため、どのような施術をしたいのかによって、取得すべきスキルや持っておくと役立つ資格は変わってきます。

たとえば、ボディ系セラピストであれば「整体セラピスト」「スパセラピスト」「ヨガセラピスト」「ホットストーンセラピスト」などの民間資格があり、さまざまな団体が資格認定を行っています。

いずれも数ヵ月程度の養成講座を受講し、修了すれば取得できるものが多くなっています。

難易度は決して高くありません。

整体師に関連する資格としては、「療術師」「整体ボディケアセラピスト」「リフレクソロジスト」といったものがありますが、セラピストの資格として挙げたものと同様、いずれも民間の資格となります。

ただし、整体に関わる仕事をする場合、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」「はり師・きゅう師」「柔道整復師」などを取得する人もおり、これらを取得するとより高度な治療ができるようになります。

これらの国家資格を取得するには、専門学校などで一定期間学び、国家資格に合格しなくてはならないため、取得のハードルはやや高くなります。

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セラピストと整体師の学校・学費の違い

セラピストのなかでもボディ系セラピストを目指す人の大半は、民間のセラピスト養成講座やスクールに通うことが多いです。

このような講座やスクールは、短ければ3ヵ月程度で修了するものもあり、そこまで苦労せずに基礎的な知識・技術を身につけることができます。

学費も数万円から高くても20万円~30万円程度で学べるものが多いです。

ただし、ボディ系セラピストと整体師のどちらを目指す場合でも、整体関連の専門学校などで解剖学など人間の身体について学び、「柔道整復師」の国家資格取得を目指す人もいます。

柔道整復師の資格があれば施術の幅が広がりますし、国家資格保持者として就職・転職の際にも有利になることが多いです。

柔道整復師の学校の学費は400万円程度必要になってくるのが一般的ですが、将来的なことを考えて、こちらの道を選択する人も少なくありません。

セラピストと整体師の給料・待遇の違い

セラピストと整体師の給料は、勤務先や雇用形態などによっても異なります。

サロンや整体院などに正社員として勤務する場合は、年収200万円~300万円程度からのスタートになる人が多いようです。

ただし、とくにリラクゼーションサロンでは歩合制をとっているところも多く、施術数などによって給料が変動する可能性があります。

柔道整復師などの国家資格を持っていると、給与面で優遇されたり、より良い待遇で働ける場合があります。

スキルや経験によっても給料には差が出てくるのが、技術職であるセラピストや整体師の特徴です。

なお、どちらの職業も独立して働く人もおり、その場合は事業が軌道にのれば年収1000万円以上のような大きな収入を手にすることも夢ではありません。

セラピストと整体師はどっちがおすすめ?

セラピストと整体師はどちらも国家資格が存在しておらず、役割の境界があいまいな部分があります。

したがって、セラピストと名乗りながら整体の施術をする人もいますし、整体師でありながらアロマセラピーを取り入れた施術をする人もいます。

この2つの職業の場合、肩書きはそこまで大きな問題ではなく、自分がどのような知識やスキルを身につけていくかのほうが重要だといえるでしょう。

ただし、一般的に、整体師は骨盤の歪みなどにアプローチして身体の状態を改善させていくのに対し、セラピストは「癒し」に焦点を当てた施術サービスを提供することも多いです。

もし美容やリラクゼーション、エステなどの分野により強く興味を持っているのならば、自身を「セラピスト」と位置づけてさまざまな知識を身につけていくほうが、自分のやりたい仕事に近づけるかもしれません。