司書になるための学校(大学、専門学校)

大学で司書の資格取得を目指す

文部科学省によると、2015(平成27)年9月1日現在「司書養成科目」を開講している大学・短大は全国に212校あります。

その内訳は、4年制大学が158校、短期大学(部)が58校です。

さらに、4年制大学では国立大学が10校、公立大学が4校、私立大学が144校となっています。

12校の私立大学には通信課程も設置されています。

短期大学は、公立短期大学が3校、私立短期大学が55校となっています。

文部科学省 平成24年度司書及び司書補の講習実施大学一覧

学生の多くは、文学部や法学部などの学部に所属して各学部の専門分野を学びながら、同時に司書資格取得のための科目を履修しています。

「司書になるためだけの大学」という限定的な学校はなく、司書養成科目が受講できる大学へ進学して単位を修得し、司書の資格取得を目指していくという形になります。

「図書館情報学」を学んでプロフェッショナルへ

前述の通り、司書の資格だけを取るために進む大学や短大はありませんが、図書館で働くプロフェッショナルを育てる学部を設けている大学があります。

なかでも「慶應義塾大学」と「筑波大学」がとくに有名です。

この2校では「図書館情報学」という学問を専攻することが可能で、毎年、国立国会図書館や全国の大学図書館などで活躍する人材を輩出しています。

「図書館情報学」という名称を初めて聞く人もいることでしょう。

図書館情報学の基となったのが、図書館のあり方や運営方法、書籍を分類・管理する技術など、図書館に関する事柄を扱う「図書館学」という学問です。

そこに、膨大な情報をどのように集約し、活用するかなどを研究する「情報学」を融合させて、「図書館情報学」なる学問が生まれています。

インターネットが普及した現在、「情報」は図書だけで得るものとは限りません。

図書館情報学では、世に存在する雑多な情報をどのように分類したり集約したりすべきかはもちろん、その情報の分析の仕方などを研究します。

この図書館情報学を専攻しなければ司書になれない、というわけではありませんが、卒業後の進路として国立国会図書館や大学図書館を念頭に置いている人は、さらに詳しく調べてみてください。

司書講習を開講する大学

大学に2年以上在籍し、62単位以上を修得していれば、在籍校に司書養成課程がなくても司書資格が取れます。

これは、他大学で開講されている「司書講習」を受けるという方法です。

この講習は、2017(平成29)年度には全国の8つの大学で実施されました。

数は多くありませんが、おもに夏期休業中の集中講義・演習となるため、通学さえできれば、夏休みのうちに他大学で資格を取得できます。

「司書の資格がほしいけれども、自分が学びたい学部や学科のある大学には司書養成課程がない」という場合でも諦める必要はありません。

専門学校からでも司書になれる

司書の資格は、大学や短期大学の卒業生しか取得できないと勘違いされがちですが、じつは専門学校の卒業生でも条件次第で取得が可能です。

それは、司書講習を受講する方法です。

なお、ここでいう「専門学校」とは専修学校のうち専門課程を設置し、修業年限が2年以上で、総授業時数が1700時間以上の学校のことを指しています。

この条件に該当しない専門学校の卒業生は、司書講習を受講することはできません。

※参考サイト
司書養成科目開講大学一覧
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/04040502.htm

平成29年度司書講習実施大学一覧
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/05/1291933_01.pdf

仕事体験談