司書への転職・未経験採用はある?

司書への転職状況は?

司書は人気のある職業なので、転職で司書を目指している人も少なくありません。

しかし、転職の状況を見てみると厳しい現実があります。

司書は全国的に見ても決して求人量が多い職業ではないのです。

図書館の数は限られており、一カ所で働く司書の数も多くないため、スムーズに採用されることは非常に困難だと考えておいたほうがよいでしょう。

また、求人があったとしても正社員ではなく、派遣やアルバイト・パートなど非正規雇用のケースも多いため、給料や待遇面で不安を覚えることになるかもしれません。

このような厳しい事情も理解したうえで、司書への転職を決断することをおすすめします。

司書の転職の求人情報は、おもに図書館の掲示板やホームページ、あるいは図書館に特化した求人サイトで見つけることができます。

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司書への転職の志望動機で多いものは?

子どもの頃から本や図書館が大好きだった人にとって、司書は憧れの職業のひとつかもしれません。

転職の志望動機としても、一度は別の仕事に就いたものの「やっぱり司書になりたい」「図書館で働いてみたい」という夢を諦めきれず、転職に踏み切るという人が多いようです。

司書の転職希望者のなかには、「資格を取得して専門性の高い職業に就きたい」という理由の人もいます。

特に結婚や出産を経ても長く働ける仕事に就きたいと考えている女性が、司書としてキャリアを形成したいと願うこともあるようです。

また、採用自体が少ないので非常に狭き門にはなりますが、もしも合格すれば地方公務員として働くことも可能です。

このような安定性に魅力を感じて転職を目指す人もいます。

司書の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から司書になるには

司書への転職希望者は、現在の仕事を続けながら司書になるための準備をしたいと考える人も多いようです。

それが可能なのかどうか、司書講習を受ける方法から見ていきましょう。

司書講習は、全国の定められた大学にてだいたい7月から9月の2ヵ月間にわたって実施されるため、ある程度まとまった時間が必要となります。

次に、通信制の大学への入学あるいは編入で、司書になるための科目を履修することも可能です。

スクーリングの期間は学校に通わなくてはなりませんが、この方法では社会人も多く学んでいます。

もうひとつ、科目等履修生となることによって、最短1年で図書館司書になることも可能です。

働きながら司書への転職準備をすることは十分に可能だといえます。

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司書への転職に必要な資格・有利な資格

司書へ転職したいのならば、まずは図書館司書の資格を得るところから考えるとよいでしょう。

司書の資格は絶対に必要なものではありませんが、実際には資格を持っていることが採用条件に掲げられる場合が多いため、司書資格がないと転職は難しいといわれています。

司書の資格を取る方法は、大学や短大で司書養成科目の単位を修める、大学や短大、高等専門学校を卒業してから「司書講習」を受講する、そのほか、まずは「司書補」になって実務経験を積んでいくといった道が挙げられます。

「司書補」は高校を卒業後、あるいは高等専門学校第三学年を修了後に「司書補の講習」を受ければ資格を取ることができるので、経済的な事情などにより大学進学が困難な人や、専門学校に進学したけれども諸事情で図書の仕事に進路変更したい人は、まずは司書補を目指すとよいでしょう。

司書への転職に役立つ職務経験は?

司書への転職に役立つ職務経験としては、司書としてではなくても何らかの形で図書館業務に携わっていたことが一番でしょう。

図書館によっては、司書の資格を所有していない人をパートやアルバイトで採用しています。

業務内容としては、本の貸出や返却の手伝いをしたり、館内の蔵書整理をしたり、利用者からの問い合わせに対応をしたりすることになります。

時給制で働くことになるので給料は決して高くはありませんが、司書としての業務を学ぶために非常に役に立つ経験となるでしょう。

また、図書館ではなくても、本屋で店員として働いていた人も経験を生かすことができます。

本に対する情熱や幅広い知識、本を探す人へのサポートの方法など、本屋で身につけたスキルがそのまま生かせることも多いのではないでしょうか。

司書への転職面接で気をつけるべきことは?

司書への転職の面接ではどのようなことに気をつけるべきでしょうか。

まず、大切なのは清潔感のある格好で身だしなみを整えていくことと、正しい言葉遣いで丁寧に話すことです。

図書館というのは公的な施設であったり、あるいは私立の教育機関の施設であったりするので、このような落ち着いた場にふさわしい品性と知性を備えた人材が求められます。

図書館司書はファッションやメイクも控えめにするのが一般的なので、面接では相手に派手な印象を与えないように気をつけましょう。

また、面接では好きな本や作者、興味のある学問などについても質問されることがあります。

読書を好きな人間として、その情熱がしっかり伝わるように自分の好きなことを語れるようにしましょう。

司書に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

司書の資格取得には年齢制限がないので、社会人になってから転職で司書になることを考えるのであれば、原則的には何歳になっても目指すことができます。

ただし、司書の資格を取得するための「司書講習」を受けるには、「大学に2年以上在籍し、62単位以上を修得していること」が必要条件とされています。

この学歴の条件をクリアできていない人の場合、まずは大学に進学することから始めなければいけないので、司書の転職を目指すにあたっては準備に数年かかるということを理解しておく必要があります。

また、いざ転職しようと思って転職活動を始めても、司書の採用は狭き門なのでなかなか仕事が見つからない可能性が高いのです。

こうした事情を踏まえると、転職するにあたってはできるだけ年齢が若いうちに準備を始めて時間をかけながらよい求人を見つけたほうがよいでしょう。

未経験から司書の転職での志望動機

未経験から司書への転職を目指すのであれば、自分が今まで本とどのように向き合ってきたのかを具体的に語ることが大切です。

たとえば

「小学生のころから高校を卒業するまでずっと図書委員として活動しており、本を整理したり貸し出したりすることで多くの人に読書の楽しさを伝えるお手伝いができることに大きな喜びを感じてきました。

大学の文学部を卒業したあと一般企業に就職して事務員として働いてきましたが、やはりどうしても大好きな図書に携わる仕事がしたいという思いが強くなり、転職に踏み切りました」

というように、本や図書館への思いの強さが伝わるエピソードを語れるようにしましょう。

また、未経験であっても司書の資格を持っているのであれば優遇されることがあるので、資格に関しては積極的にアピールしましょう。