【2021年版】司書の給料・年収はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

司書の平均年収・給料の統計データ

図書館で働く司書は資格を必要とされることが多く、専門性の高い職業として知られています。

しかし、正規雇用の求人が少ないので、嘱託職員や臨時職員、アルバイトやパートなどの非正規雇用で働いている人が多いのが現状です。

こうした事情から、給料に関しては高収入というわけではありません。

地方の図書館で正規雇用で働く司書の場合、月給にして15万〜20万円前後からスタートすることが多いようです。

派遣社員の場合は時給が1300~1500円前後、アルバイトやパートの時給は1000円前後となりますが、地域によっても差があります。

司書の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、司書の平均年収は、41.5歳で497万円ほどとなっています。

・平均年齢:41.5歳
・勤続年数:10.8年
・労働時間/月:163時間/月
・超過労働:9時間/月
・月額給与:334,200円
・年間賞与:957,800円
・平均年収:4,968,200円

求人サービス各社の統計データ出典:厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
図書館スタッフ
(indeed)
- 時給1078円
司書
(転職ステーション)
213万6000円 -
図書館
(求人ボックス)
437万円 月給:36万円
初任給:21万
アルバイト・パートの時給:987円
派遣社員の時給:1306円
図書館司書
(給料バンク)
274~357万円 平均月給:22万円
20代の月給:23万円
30代の月給:29万円
40代の月給:33万円
初任給:18万円
地方公務員「司書」
(公務員総研)
200~450万円 初任給:177,300円(地域手当含む)
10年後の月給:269,705円
20年後の月給:362,199円
30年後の月給:412,058円

求人サービス各社の情報を見てみると、図書館で働く司書の年収は200~450万円ほどになることが多いようです。

世間一般のサラリーマンに比べると特別高いというわけではありませんが、正規雇用されている場合は安定した収入が望めるのは強みといえるでしょう。

地方公務員として採用されている場合、年齢や勤務年数によって順調な昇給が見込めます。

司書の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

司書の年収が200万ほどの場合は、毎月の手取り額は15~18万円、年収が300万円ほどの場合、毎月の手取り額は20~23万円ほどになります。

この月収に加えて、企業によってはボーナスが支給され、公務員の場合は、期末・勤勉手当として年に2回(6月、12月)の支給があります。

司書の初任給はどれくらい?

司書の初任給は、15~20万円前後となることが多いようです。

この金額は地域によって差がありますし、雇用先が公立図書館か私立図書館かによって異なります。

また、大学卒か院卒か、あるいは司書としての資格を所持しているかどうかによっても異なることがあります。

一例を挙げると、埼玉県で令和2年に採用される人の初任給の標準額は、大卒の場合は約207500円、高卒の場合は約170300円とされています。

司書の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

司書の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10〜99人規模の事業所に勤める司書の平均年収は435万円、100〜999人規模は496万円、1,000人以上の規模では558万円、10人以上規模の事業所平均は497万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「他に分類されない専門的職業従事者」で行政書士、通訳など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

司書の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の672万円です。

全年代の平均年収は497万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「他に分類されない専門的職業従事者」で行政書士、通訳など他職業を含むデータです。

司書の福利厚生の特徴は?

司書の福利厚生は、雇用先によって異なります。

最も待遇がよいといわれているのは、地方公務員試験の「行政職」の試験を受けて合格し、自治体に採用されて地域の公立図書館で働いている人たちです。

公務員という立場になるので、景気や世間の流行に左右されずに固定給をもらうことができますし、産休や育休などの休職の制度も確立されています。

また、親の介護や子どもの看護のための休暇も取得しやすく、扶養手当、通勤手当、住居手当などの各種の手当ても充実しているのが魅力です。

司書の給料・年収の特徴

年収は低めの傾向

司書の平均年収は、とくに高いというわけではありません。

公立の図書館で地方公務員として働いている人の場合は一般企業よりも収入が多いことがありますが、嘱託職員やアルバイト・パートとして働いている人の場合は年収が100万円台であることも珍しくないのです。

主婦のパートとして、扶養の範囲内で働いている人も多くいます。

転職を目指す人も

司書として就職したい学生の多くが、新卒のときに正規雇用での採用を目指して就職試験を受けます。

しかし、司書の採用は若干名しかないことが多いので、学生にとっては非常に厳しい倍率のなか選抜が行われることになります。

こうした就職試験で残念ながら不合格となった人は、ひとまず非正規雇用で図書館のスタッフとして働きながら正規雇用への転職を目指すのが一般的です。

給料や待遇、将来的なキャリアを考えると正規雇用のほうが安定していることは間違いないので、たとえ険しい道であっても、正規雇用としての転職や再就職を目指す人が多くいるのが現状です。

給料以上のやりがい

司書として働いている人のなかには、給料以上のやりがいを感じている人も少なくないようです。

それは、司書という仕事が「本が好き」「図書館が好き」という人にとっては、まさに天職のように思える仕事だからでしょう。

司書の勤務先別の給料・年収

地方公務員として働く司書

まずは図書館で地方公務員として働く司書の給料について見てみましょう。

埼玉県の平成31年4月1日時点での公表によると、大卒で一般行政職に就いている人の月給は、初任給が187,200 円です。

ここからキャリアを積むと、経験10年で270,599 円、20年で 357,623 円、25年で381,792 円、30年で400,464 円と昇給していきます。

平均給料月額は、42.4 歳で320,608 円となります。

この金額に扶養手当、地域手当、住居手当、時間外勤務手当などのすべての諸手当の額を合計すると、月給が419166 円、年収がおよそ500万円前後になります。

大学の図書館で働く司書

国立大学法人の図書館でカウンタースタッフとして働く司書の場合、給料は年俸制となっていることがあります。

業務内容は図書館業務全般に携わることで、年度ごとに契約を更新することができ、最長で3年から5年までという期限付きです。

年俸は300~400万円程度ですが、経験年数や学歴などによって金額は多少前後します。

年俸制なのでボーナスはありませんが、業務に応じて超過勤務手当をもらうことができます。

司書の正社員以外の給料・年収

パートタイム

司書は非正規雇用が多く、アルバイトやパートでの求人も多くあります。

地方にある県立図書館の司書スタッフのパートの募集要項によると、業務内容は「カウンター業務、図書の整理・配架、図書資料の登録、その他」となっており、雇用は最長で5年間とされています。

給料について見てみると、日給で8,598円、月収で146,166円で、これに期末手当、通勤手当などが加算されることになります。

健康保険・厚生年金・労災・雇用保険に入れるほか、有休もあるので、待遇としては充実しています。

ただし、最長で5年までしか雇用されないため、長期的に安定して働けるわけではありません。

アルバイト

司書は、学生や主婦向けのアルバイトとして求人募集が出ていることもあります。

時給は1000円程度となっていることが多く、通勤手当も支給されます。

アルバイトの場合は司書の資格がなくても採用されることがあり、図書の整理や運搬などの補助的な業務を手伝うのが一般的です。

司書を目指す人が経験を積む場として働くにはよいでしょう。

司書の働き方の種類とその特徴

司書が収入を上げるためには?

司書が収入を上げるために最も大切なのは、待遇の整った雇用先を選ぶことです。

アルバイトやパート、あるいは雇用期限付きの職員として雇われている場合、時給にすると1000~1500円前後になり、昇給は望めません。

たとえ司書の資格を所持していても、仕事をしながらコツコツ勉強を続けて専門的な知識や技能を磨いたとしても、残念ながら給料には反映されないのです。

雇用としても不安定なので、常に将来的な心配が付きまといます。

こうしたことを踏まえると、収入をアップさせて生活を安定させたいのであれば、地方公務員や私立大学の図書館スタッフなどを目指すのがよいでしょう。

司書の場合は正規雇用の求人自体が非常に少なく、就職試験を受けてもなかなか採用されないかもしれません。

それでも諦めずに何年もかけてチャレンジを続けることが大切です。