細胞検査士の現状と将来性

就職や転職は厳しい状況

細胞検査士は、もともと国家資格である「臨床検査技師」がより専門性を高めようとするなかで取得する認定資格として位置付けられており、実際に臨床検査技師として経験を積んできた人が、細胞検査士になるケースも少なくありません。

しかしながら、臨床検査技師の求人は少なく、就職難という現状があります。

細胞検査士は、臨床検査技師以上に専門的な仕事といえますが、こちらも志願者数に比べて就職先は少ないといわざるを得ません。

また専門職にも関わらず、給料や待遇はあまり恵まれておらず、勤務先によっては夜勤や当直などの不規則な勤務体系や長時間勤務になることもあるようです。

就職や転職に際しては、とくに大手の病院はかなり狭き門となっているといわれるため、それなりの覚悟が必要になるといえるでしょう。

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専門性を磨くことが強みに

医療技術や医療機器の発展、進歩により、これまで人手で行っていた各種検査が自動化されることが増え、検査技師そのものの需要は少なくなりつつあるといわれます。

単純な検査は、今後さらに機械によって行われるものも増えることが予想されます。

しかし、細胞検査士は、がん細胞を目で見つけるという重要な役割を担っています。

臨床検査技師としての知識や技術に加えて、細胞検査士などのプラスアルファのスキルを身につけておくことは、検査に関わる人たちの活躍の場を広げることにつながっていくと考えられています。

見えないところで人の命を救える

がんの早期発見のため、ますます「がん検診」の重要性が叫ばれるようになっている現代社会。

細胞検査士は、医師ほどメジャーな仕事ではないかもしれませんが、見えないところで患者さんの命を救うことができる力を秘めたやりがいのある仕事です。

この仕事に就くためには専門的な勉強をしなくてはならないものの、高い志を持った人材の活躍が不可欠といえます。