細胞検査士になるには
細胞検査士試験に合格する
細胞検査士として働くためには、「公益社団法人 日本臨床細胞学会」が認定する細胞検査士資格を取得する必要があります。
ただし、この試験には受験資格があるため、以下のうちどちらかを満たさなくてはなりません。
受験資格
(1)厚生労働省が認定する「臨床検査技師」あるいは「衛生検査技師」の国家資格を取得したうえで、細胞診検査の実務経験が1年以上あること。
(※ただし、現在、衛生検査技師試験は実施されていません)
(2)細胞検査士養成所または養成コースのある大学の卒業生および卒業見込み者であること。
臨床検査技師の国家資格は、臨床検査技師養成コースのある大学、短期大学、専門学校を卒業して国家試験に合格することで取得できます。
細胞検査士養成コースのある大学・養成所の一覧は、下記のページをご参照ください。
細胞検査士試験について
細胞検査士は国家資格ではなく 臨床細胞学会の認定資格です。
試験は年に1回実施されています。
試験内容としては、筆記試験(一次試験)と実技試験(二次試験)があり、両方に合格する必要があります。
合格率は25%程度となっており、他の認定資格に比べると難易度は高めです。
更新が必要
細胞検査士の資格は更新制となっており、有効期間は4年間です。
したがって、4年経過後も引き続き細胞検査士の資格を持っていたい場合には、4年間の間に所定のセミナーや学会などに出て必要単位を満たし、申請を行う必要があります(ただし、2022年より5年ごとの更新となります)。
就職状況は厳しい
細胞検査士を目指す人は、まず臨床検査技師資格を得て検査センターや大学病院などに就職し、1年以上の細胞診に関わる実務経験を積んで細胞検査士試験を受けるケースが多いようです。
また、保健所、製薬会社、臨床検査薬メーカーなども就職先となります。
ただし、臨床検査技師、細胞検査士ともに、就職は厳しい状況といわれています。
細胞検査士の資格は難関とされますが、それを生かせる場所は限られているため、せっかく資格を取得しても希望するタイミングでよい就職先が見つからない可能性もあります。