裁判所事務官採用試験の難易度・合格率・倍率

裁判所事務官の採用試験について

裁判所事務官の採用は、大きく分けて「総合職試験」と「一般職試験」の2種類があります。

総合職試験は「院卒者試験」と「大卒程度試験」の2区分に分かれ、さらにどちらの種類の試験も「裁判所事務菅」と「家庭裁判所調査官補」の2種類に分かれます。

※上記について、平成26年度試験までは「総合職試験(裁判所事務菅)」は「総合職試験(法律・経済区分)」という名称、「総合職試験(家庭裁判所調査官補)」は「総合職試験(人間科学区分)という名称で実施されていました。

一般職試験は「大卒程度区分」と「高卒者区分」の2区分で実施され、試験の種類はそれぞれ「裁判所事務菅」の1種類のみとなっています。

裁判所事務官 総合職・一般職試験の難易度は?

難関といわれている裁判所事務官の採用試験。その難易度はいったいどれくらいなのでしょうか?

たとえば、平成27年度における区分別、種類別の試験結果は以下の通りです。

総合職試験

・裁判所事務官、院卒者区分:71.4倍
・裁判所事務官、大卒程度区分:51.3倍
・家庭裁判所調査官補、院卒者区分:10.3倍
・家庭裁判所調査官補、大卒程度区分:12.0倍

一般職試験

・裁判所事務官、大卒程度区分:11.5倍
・裁判所事務官、高卒者区分:32.5倍

このように、裁判所事務官試験は、どの区分も非常に高い倍率となっています。

一般職試験は、総合職試験よりも難易度は若干低めといえますが、それでもかなりの倍率だといえるでしょう。

試験本来の難易度、受験者数の多さもあり、難関試験になっていることは間違いないでしょう。

裁判所事務官採用試験の内容

裁判所事務官になると、全国の家庭裁判所、高等裁判所、最高裁判所に勤務し、裁判の円滑な運営のために業務に従事することとなります。

法律の専門知識はもちろん、裁判を効率的かつ円滑に行うためにさまざまな専門的な知識が必要となります。

試験自体の内容も、法律知識はもちろん、人間性、適性、一般常識も求められます。さらに総合職になると政策論文、人物試験(集団討論や個別面接)も行われるため、総合的な対策が求められるものとなっています。

裁判所事務官採用試験の結果

平成24年度までの裁判所事務官採用試験の結果です。平成23年度までの数字は、旧裁判所事務官採用試験における一種(現総合職試験)、二種(現一般職大卒程度試験)、三種(現一般職高卒者試験)のものです。

平成24年度以降は、院卒者試験と大卒程度試験を合計した数字としています。

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験受験者数の推移

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験の有効受験者数は減少傾向にありましたが、平成27年の受験者数は1,787人と増加しました。

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官、院卒者区分+大卒者区分)受験者数の推移_27

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験合格倍率の推移

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験の合格倍率は、一時期よりは減少しましたが、依然として59.3倍という高倍率となっています。

裁判所事務官総合職試験(裁判所事務官,院卒者区分+大卒者区分)合格倍率の推移_

裁判所事務官総合職試験(家庭裁判所調査官補)採用試験受験者数、合格率

院卒者試験と大卒程度試験をあわせた数字です。倍率は、第1次試験有効受験者数÷最終合格者数です。

裁判所事務官総合職試験(家庭裁判所調査官補)受験者数の推移_27

裁判所事務官総合職試験(人間科学区分)採用試験受験者数、合格率

以下は院卒者試験と大卒程度試験をあわせた数字です。倍率は、第1次試験有効受験者数÷最終合格者数です。

平成26年

・受験者数:538人
・合格倍率:9.0倍

平成25年

・受験者数:616人
・合格倍率:9.9倍

平成25年

・受験者数:651人
・合格倍率:10.5倍

裁判所事務官一般職(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験受験者数の推移

裁判所事務官一般職(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験の有効受験者数は平成23年をピークに減少していましたが、平成27年の受験者数は過去10年で最多の16,223人となりました。なお、一般職試験の数字は、全国の合計です。

裁判所事務官一般職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)受験者数の推移_27

裁判所事務官一般職(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験合格倍率の推移

裁判所事務官一般職(裁判所事務官,大卒程度区分)採用試験の合格倍率は、近年は10倍前後となっています。平成27年の合格倍率は11.5倍となりました。

裁判所事務官一般職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)合格倍率の推移_27

裁判所事務官一般職(高卒者試験)採用試験受験者数の推移

裁判所事務官一般職(高卒者試験)採用試験の有効受験者数は実施年によってばらつきがあります。平成26年の受験者数は、2,933人となっています。

裁判所事務官一般職試験(裁判所事務官,高卒者区分)受験者数の推移_27

裁判所事務官一般職(高卒者試験)採用試験合格倍率の推移

裁判所事務官一般職(高卒者試験)採用試験の合格倍率も実施年によって大きく異なります。平成26年の合格倍率は36.7倍となっています。

裁判所事務官一般職試験(裁判所事務官,高卒者区分)合格倍率の推移_27

平成28年度 裁判所事務官採用試験の概要

総合職試験(裁判所事務官,院卒者区分・大卒程度区分)

試験日 ・第1次試験:平成28年6月5日(日)
・第2次試験:筆記試験 平成28年6月25日(土)、人物試験 平成28年6月28日(火)~7月8日(金)
・第3次試験:平成28年7月26日(火)~7月27日(水)
試験地

第1次試験

東京都、横浜市、さいたま市、千葉市、前橋市、静岡市、甲府市、新潟市
大阪市、京都市、神戸市
名古屋市、津市、金沢市、富山市
広島市、山口市、岡山市、鳥取市、松江市
福岡市、長崎市、大分市、熊本市、鹿児島市、宮崎市、那覇市
仙台市、福島市、盛岡市、青森市
札幌市、函館市、釧路市
高松市、高知市、松山市

第2次試験

筆記試験:第一試験地に同じ
人物試験:東京都、大阪市、名古屋市、広島市、福岡市、仙台市、札幌市、高松市

第3次試験

東京都

受験資格 昭和61年4月2日以降に生まれた者で次に掲げるもの
1 大学院修士課程又は専門職大学院専門職学位課程を修了した者及び平成29年3月までに大学院修士課程又は専門職大学院専門職学位課程を修了する見込みの者
2 最高裁判所が1に掲げる者と同等の資格があると認める者
試験科目

第1次試験

<基礎能力試験(多肢選択式)>
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験
○知能分野27題
○知識分野13題
<専門試験(多肢選択式)>
裁判所事務官に必要な専門知識などについての筆記試験
<必須> 憲法7題、民法13題
<選択> 刑法又は経済理論10題

第2次試験

<論文試験(小論文)>
文章による表現力、課題に対する理解力などについての論文による筆記試験1題
<専門試験(記述式)>
裁判所事務官に必要な専門知識などについての筆記試験
<政策論文試験(記述式)>
組織運営上の課題を理解し、解決策を企画立案する能力などについての筆記試験1題
<人物試験>
人柄、資質、能力などについての個別面接

第3次試験

<人物試験>
人柄、資質、能力などについての集団討論及び個別面接

合格率 89.4倍(平成27年度)
合格発表 ・第1次試験:平成28年6月21日
・第2次試験:平成28年7月19日
・第3次試験:平成28年8月15日
詳細情報 裁判所 採用試験情報

一般職試験(裁判所事務官,大卒程度区分)

試験日 ・第1次試験:平成28年6月5日(日)
・第2次試験:平成28年6月28日(火)~7月25日(月)
試験地 東京都、横浜市、さいたま市、千葉市、前橋市、静岡市、甲府市、新潟市
大阪市、京都市、神戸市
名古屋市、津市、金沢市、富山市
広島市、山口市、岡山市、鳥取市、松江市
福岡市、長崎市、大分市、熊本市、鹿児島市、宮崎市、那覇市
仙台市、福島市、盛岡市、青森市
札幌市、函館市、釧路市
高松市、高知市、松山市
受験資格 1昭和61年4月2日から平成7年4月1日までに生まれた者
2平成7年4月2日以降に生まれた者で次に掲げるもの
⑴ 大学を卒業した者及び平成29年3月までに大学を卒業する見込みの者並びに最高裁判所がこれらの者と同等の資格があると認める者
⑵ 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び平成29年3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに最高裁判所がこれらの者と同等の資格があると認める者
試験科目

第1次試験

<基礎能力試験(多肢選択式)>
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験
○知能分野27題
○知識分野13題
<専門試験(多肢選択式)>
裁判所事務官に必要な専門知識などについての筆記試験
・必須:憲法7題、民法13題
・選択:刑法又は経済理論10題

第2次試験

<論文試験(小論文)>
文章による表現力、課題に対する理解力などについての論文による筆記試験1題
<専門試験(記述式)>
裁判所事務官(大卒程度区分)に必要な専門知識などについての筆記試験
<人物試験>
人柄、資質、能力などについての個別面接

合格率 17.2倍(平成27年度)
合格発表 ・第1次試験:平成28年6月21日
・第2次試験:平成28年8月15日
詳細情報 裁判所 採用試験情報

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