パティシエの下積み時代

下積み時代の生活は?

パティシエを目指す人にとって、修業を通じて確かな知識と技術を身につけていくことは、一人前になるために欠かせない過程です。いま第一線で活躍するパティシエたちも、みんな下積み時代を経験しています。

パティシエの世界では、昔ながらの徒弟制度が根付いています。先輩のすぐそばで働きながら目で見て、技を盗み、少しずつ自分のものにしていくのです。

製菓専門学校で基礎を学んだ人であっても、現場に出れば横一線。最初はひたすら計量をしたり、フルーツをカットしたりといった単純仕事からスタートします。

そして、目の前の仕事できちんと結果を出し、先輩から「こいつはやれるな」と認められてこそ、徐々に大事な仕事を任されていくようになります。

そんな下積み時代の毎日は、「楽しい」よりも「つらい」と感じることのほうが多いかもしれません。

基本的に先輩の言うことは絶対ですし、先輩は皆プライドを持って働く職人ですから、同じ失敗を繰り返せば容赦なく叱責を受けます。

また、新人のうちは一番に出勤して掃除や準備をしたり、夜も遅くまで残って個人練習をしなければ仕事についていけないかもしれません。

そんな心身ともにプレッシャーのかかる職場で精神的に落ち込んでしまう人もいるようですが、ある意味、そういった環境が当たり前と思って過ごすことが大切です。

少ないお給料で暮らしていく

下積み時代のお給料は、とくに安いものとなります。手取りで10万〜15万円ほどしかもらえないこともあり、一人暮らしをしている人は、生活費を切り詰めて何とかやっています。

「お金が一番」と考えるような人は、とてもパティシエに向いているとはいえません。

最近は、昔に比べると「住み込み」での見習いを受け入れる店舗が減っているようですが、中にはパティシエに直接弟子入りを頼み込んで、住み込み同然の形で修業を積む人もいます。

また、ツテを頼って本場フランスなどの海外へ留学する人や、現在の勤務先でひと通りの技術を身につけたらすぐ次の店舗に移ってレベルアップを図るなど、誰もが腕を磨くためにさまざまな形で経験を積んでいきます。

こうして実力をつけたパティシエは、有名店から声をかけられたり、自分で店を開いたりするなどして、またどこまでも上を目指していくのです。

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