パティシエのコンテストやコンクールにはどんなものがある?

パティシエのコンテスト・コンクール

お菓子の世界の「職人」であるパティシエにとって、知識や技術を磨き続けることは欠かせません。

日々研究や練習を重ねることはもちろんですが、おのおのが身につけたスキルを発揮する場として、数々のコンテストやコンクールが国内外で開催されています。

コンテストの内容はさまざまですが、その優勝者には高い名誉が与えられます。

それはパティシエとしての誇りになるばかりではなく、キャリアアップや自分のお店を持つときにも大きな効果をもたらします。

ここでは、代表的なパティシエのコンテストについて紹介します。

世界的に有名なコンテストの種類

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(フランス)

パティシエのコンテストとして国際的に非常に有名なもののひとつが、2年に1度フランスのリヨンで開催される「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」です。

各国から選ばれたパティシエが3名のチームを組み、10時間の制限時間内にスイーツを制作します。

コンテストの内容は「氷細工」、「チョコレート」、「飴細工」の3つの部門から構成され、それらの合計点で総合順位が決定します。

2019年に開催された本大会では、日本代表チームが2位の成績を収めています。

ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(アメリカ)

アメリカで2年に1度開催される「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ」も国際的な知名度の高い製菓コンクールです。

こちらもフランスの「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」と同じく、各国のパティシエが3人1組となって腕を競います。

コンクールは「飴細工」、「チョコレート」、「アントルメ、プティガトー」の3部門に分かれており、競技は2日間、計13時間にもおよぶ長丁場となります。

2010年、2012年には日本のチームが優勝を果たしています。

モンディアル・デ・ザール・シュクレ(フランス)

ほかにも、フランスのパリで2008年から開催されている「モンディアル・デ・ザール・シュクレ」という世界的に珍しい男女混合チームによるパティスリーの国際コンクールがあります。

この大会では2011年、日本から参加した男女ペアが見事優勝を勝ち取りました。

いずれの大会も、各国トップの洋菓子職人が集まり、食の専門家たちがパティシエの最高峰を決める内容だけに難易度は非常に高く、「まさに芸術」といえる作品が多数出品されます。

日本国内のコンテストもある

西日本洋菓子コンテスト

「西日本洋菓子コンテスト」は、西日本の7つの地域の洋菓子協会によって開催される、伝統的な洋菓子コンクールです。

パティシエの経験年数に応じて3つのクラスに分かれる「実技部門」をはじめ、「チョコレート工芸菓子」、「小型工芸菓子」、「ディスプレイ」など合計6つの部門で腕を競います。

昭和33年から開催されており、西日本における若手パティシエの登竜門としてよく知られています。

全国洋菓子技術コンテスト大会

日本洋菓子協会連合会によって昭和57年から5年ごとに開催されているのが「全国洋菓子技術コンテスト大会」です。

150分という短い時間内に直径24cmのケーキを飴細工やマジパンなどで飾り付け、その技術や美しさを競います。

優勝作品は日本全国から2000点以上の製菓作品が集う「ジャパン・ケーキショー」にて展示されます。

トップ・オブ・パティシエ・イン・アジア

「トップ・オブ・パティシエ・イン・アジア」は、2013年より東京にて2年ごとに開催されているパティシエのアジア大会です。

日本、中国、台湾、香港、韓国、ベトナム、マレーシア、オーストラリアの8か国からパティシエが集まり、2日間かけて実技を競い、作品を作り上げます。

チーム制を採用する国際大会が多いなか、本大会では1人のパティシエが1つの作品を完成させます。

初開催の2013年、2015年の第二回大会では日本人パティシエが優勝を飾っており、今後も注目したい新しいコンクールだといえるでしょう。