パティシエの有名な人・人気のブログ・インスタ
有名なパティシエほど努力を惜しまない
美味しいスイーツを作る、有名な日本人パティシエはたくさんいます。
しかし、華やかな表舞台とは裏腹に、修行時代の苦労はもちろん、人気スイーツを継続して販売し続けるために、有名なパティシエは人知れず努力を続けているものです。
今回は、パティシエに憧れる方に向けて、有名なパティシエの紹介とともに、ブログやインスタではどのような情報を発信しているのか紹介します。
20代で正社員への就職・転職
パティシエの有名な人
日本でパティシエとして活躍する人たちは男性が多いですが、海外では女性のパティシエも数多く活躍しています。
パティシエとして有名になった人たちは、どのような経験を積み重ねて今日にいたったのでしょうか。
日本を牽引してきた有名なパティシエを6人紹介します。
鎧塚 俊彦(よろいづか としひこ)
鎧塚俊彦さんは、1965年生まれ・京都府出身の有名なパティシエです。
1989年、辻製菓専門学校を卒業し、守口プリンセスホテルに入社します。
1992年、神戸ベイシェラトン&タワーズのセクションシェフ、副製菓長を経て、基礎から学び直したいという気持ちから渡欧。
複数の有名店での修行を経て、2000年、パリのコンクール「NTERSUC2000」で優勝し、2002年に帰国します。
2004年、恵比寿に「Toshi Yoroizuka」ブランドを立ち上げ、現在は複数店舗のオーナーシェフとして活躍中です。
“素材から自分たちの手で作りたい“という想いの元、小田原に一次産業とのコラボレストラン「一夜城 Yoroizuka Farm」を作り、盛況を博しています。
このガーデンファームには、亡き妻、川島なお美さんの夢が託されているそうです。
<主な実績>
・2000年 「NTERSUC2000」優勝
・2015年 小田原市ふるさと大使就任
・2016年 宇治市観光大使就任
辻口 博啓(つじぐち ひろのぶ)
辻口博啓さんは、1967年生まれ・石川県出身で、金髪がトレードマークの有名なパティシエです。
和菓子屋の跡取り息子でしたが、小学校3年生のときに食べたショートケーキに衝撃を受け、“自分もおいしいケーキを作りたい”と、高校卒業後に上京。
フランス菓子店に住み込みで修行しパティシエを目指しますが、賃金の安さや修行の辛さからあきらめかけたこともあったそうです。
忍耐と努力の甲斐あって、現在はオーナーパティシエ・ショコラティエとして東京を始め、13ブランドを展開し、企業とのコラボや講演などで活躍中。
また、石川県に「スーパースイーツ製菓」「スーパースイーツ調理専門学校」を設立し、未来のパティシエ育成にも力を入れています。
<主な実績>
・2018年 「サロン・デュ・ショコラ・パリ/ショコラ品評会」6年連続最高評価獲得
・2015年 NHK朝の連続テレビ小説「まれ」の製菓指導を担当
・2019年 「LE CHOCOLAT DE H」辻口博啓ドキュメンタリー映画上映
川村 英樹(かわむら ひでき)
川村英樹さんは、1971年生まれ・新潟県出身の有名なパティシエです。
父親が営む町の洋菓子店を継ぐための修行にと、気軽な気持ちで1989年東京プリンスホテルに入社するも、遅刻ばかりで知識すらない状態に、先輩から怒られてばかりの日々を過ごします。
しかし、プリンスホテル内の料理コンクールで2位を獲得したのを機に奮起。数々のコンクールに出場し、家業を継ぐのではなく独立への憧れが湧いてきたそうです。
2000年に渡仏し、ブルターニュの4つ星ホテルで修行を積み重ね、見事ショコラ部門で優勝を果たしました。
現在、行列が絶えないほど人気の「アテスウェイ」のオーナーシェフとして活躍中で、2019年7月1日には 『アテスウェイ 川村英樹の菓子/柴田書店』が発売されています。
<主な実績>
・1994年 クープ ド フランス 日本予選 優勝
・2001年 第18回 クープ ド フランス 世界大会 審査員
・2012年 モンディアルデザールシュクレ国際コンクール審査員
小山 進(こやま すすむ)
小山進さんは、1964年生まれ・京都府出身の有名なパティシエです。
洋菓子職人で仕事一辺倒の父と、虫取りが大好きで洋菓子職人にはなるな、という母の元で育ちます。
高校2年生のクリスマスに、父の職場でアルバイトをしたことをきっかけに、ケーキ職人になることを決意し、大阪あべの辻調理師専門学校に入学。
卒業後は神戸の老舗ケーキ店「スイス菓子ハイジ」に就職し、カフェのフロアスタッフから経験を積み上げて、1年後にはパティシエに昇格しました。
2000年に独立し、2003年「パティシエ エス コヤマ」をオープンさせます。
以降、テレビ出演やコラム連載、企業とのコラボ、お菓子教室開講、著書を手がけるなど、精力的に活躍中です。
テレビ東京「TVチャンピオン」グランドチャンピオン大会で優勝した際の「小山ロール」は、最高で1日に1,600本売れた大ヒット商品で、現在も人気を博しています。
<主な実績>
・1991年 兵庫県クリスマスケーキコンテスト県知事賞 最優秀賞
・2011年 マクドナルドハッピーセット「お菓子の国」デザイン&プロデュース
・2018年 フランス「C.C.C.」コンクールで最高位の「ゴールドタブレット」を8年連続獲得
青木 定治(あおき さだはる)
1968年生まれ・愛知県出身で、パリに拠点を構える青木定治さんも有名なパティシエです。
町田調理師専門学校卒業後、青山「シャンドン」で修行を積みます。
4年後の1991年に渡仏。キャリアを重ねて多くのコンクールで上位入賞を果たしました。
2001年、パリ6区に初ブティックをオープンし、2003年には5区に2号店を構えます。
国内では2006年に新宿伊勢丹、東京ミッドタウンなどにも出店し、現在は、国内4店舗、パリに4店舗、台湾に2店舗を出店しています。
日本人ショコラティエとして、「C.C.C.」で5年連続最高位を受賞。
2019年新作「AOKI 2019」では、2018年に「C.C.C.」に出品した受賞作が味わえるとして、ファンからの熱い注目を集めています。
<主な実績>
・2005年 全日空パリ発東京便機内にてパティスリー搭載
・2013年 「サロン・デュ・ショコラ」最優秀賞受賞
・2018年 フランス「C.C.C.」コンクールにて5年連続最高位、8年連続受賞
柳 正司(やなぎ ただし)
柳正司さんは、1954年生まれ・群馬県出身の有名なパティシエです。
1974年、高崎調理専門学校を卒業し、「銀座三笠会館」「ピュイダムール」で修行を重ね、1983年にはクレッセントのシェフパティシエに就任し、15年間勤務します。
1989年にパリの三ツ星レストランで勤務し、さらなる高みを目指しました。
数多くのコンクールで入賞し、2007年にはパティシエ界のワールドカップ「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」でチーム優勝を果たします。
1998年には「パティスリー タダシヤナギ」をオープンし、現在は2店舗を運営しています。
また、技法の入門書やおもてなしデザート本など、著書も多く手がけています。
2019年、オーストラリアの有名パティシエ、レオ・フォルストホーファーさんの翻訳本が日本で出版された際には、柳さんが日本版の監修にあたりました。
<主な実績>
・2007、2009、2011年 クープ・デュ・モンド(ワールドカップ)国際審査委員兼日本チーム団長
・2011年 TV東京系「ソロモン流」に出演
・2013年 ワールドチョコレートマスターズ国際審査員
パティシエの人気のブログ
バブル期から平成にかけてのスイーツブームにより、それまではケーキ職人や洋菓子職人などと呼ばれていた仕事は、「パティシエ」という素敵な名前で呼ばれるようになりました。
今や幼稚園生も「有名なパティシエになりたい!」と夢を語るほどです。
そんな憧れのパティシエ界で大活躍する、3人の有名パティシエのブログを紹介します。
パティシエ 柴田武ブログ
1971年生まれ・岐阜県出身で、「シェ・シバタ」オーナーシェフの柴田武(しばた たけし)さんのブログです。
1995年の初店舗オープンを皮切りに、国内外問わず、精力的に店舗を展開し続けています。
毎日3店舗の菓子作りをこなし、イベントやTV取材、講師、著書を手がけるなど、多忙なパティシエです。
ブログには、“沢山あるものから光り輝くものになるには異なる努力し、異なる渦巻きを乗り越えて行かなければ航海は終わる。”という、柴田さんの熱いポリシーが綴られています。
また、先述のパティシエとして有名な辻口校長の「スーパースイーツ製菓専門学校」で講師をしたことや、パティシエ同士の交流の様子などがアップされています。
2009年のスタート時から毎月50件以上もの記事が投稿されているので、時間を作ってでも読んでおきたい、人気のパティシエブログです。
長内あや愛オフィシャルブログ「14才のパティシエは今大学生」
小学校4年生のころから、毎日お菓子作りを欠かしたことがないという、長内あや愛(おさない あやめ)さんのブログです。
現在は、「株式会社 食の会」の代表取締役で、慶應義塾大学院 政策メディア研究科に通う学生でもあります。
また、ミス慶應SFCコンテストでのグランプリ獲得、首相公邸でのクッキーの披露、食の各分野の第一人者との連携企画など、幅広いフィールドで活躍中です。
14歳のときに世界中のスイーツをまとめる目的で開設したブログは、1日も欠かすことなく更新されています。
ブログ初投稿記事によると、小学校4年生の家庭科で作ったお菓子作りがとても楽しかったことが、この道に進んだきっかけだったそうです。
長内さんの手作り菓子はもちろん、世界の手作り菓子から日本菓子の歴史なども見ることができます。
“お菓子作りが大好き!“という気持ちをカタチにした、素敵な女性パティシエのブログです。
長内あや愛オフィシャルブログ「14才のパティシエは今大学生」Powered by Ameba
20代で正社員への就職・転職
パティシエのインスタ
一瞬でスイーツなどの画像を見せることができるインスタは、作品や商品の告知としても役立つSNSです。
修行時代から今にいたるまで腕を磨き続け、パティスリーを運営する3人のパティシエのインスタを紹介します。
新田英資(にった えいじ)
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1967年生まれ・大阪出身の有名パティシエ、新田英資さんのインスタです。
辻製菓専門学校を卒業後、ホテルニューオータニ大阪に18年間勤務し、数多くの優勝や入賞を果たします。
2005年、パティスリーの激戦区ともいえる兵庫県西宮市に「パティシエ エイジ・ニッタ」をオープン。
インスタには、フランスの伝統菓子・ポロネーズや、お父さん向けの吟醸マカロンなど、高い技術とアイディアが詰まった商品が投稿されています。
トレードマークのコック帽を深めにかぶった新田さんの仕込み風景や、スタッフが厨房で働く様子など、スイーツの裏舞台も見ることができます。
才村由美子(さいむら ゆみこ)
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1977年生まれ・京都府出身の有名パティシエ、才村由美子/ユミコ サイムラさんのインスタです。
宝塚造形芸術大学在学中に、イタリア料理に関心を持ったことをきっかけに、卒業後はイタリアのレストランで料理人として働きます。
このとき、チョコレート文化に出会い、2010年、同僚のイタリア人とともに「Piccola Pasticceria(ピッコラパスティチェリア)」をオープンさせました。
以降、数多くのイタリアのコンテストで入賞や優勝を獲得したという経歴を持つパティシエです。
イタリアに本拠地を置く才村さんのインスタには、こだわり抜いた原材料で作られたマカロンや、イタリア人から人気の洋菓子がたくさんアップされています。
日本のデパートでも、ときどき期間限定でサイムラシェフのお菓子イベントが開催されているので、シェフが生み出す繊細な味を堪能できます。
高木康政(たかぎ やすまさ)
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1966年生まれ・東京都出身で、「ル パティシエ タカギ」など複数店舗を運営するカリスマパティシエ、高木康政さんのインスタです。
小学校4年生のときに作ったマドレーヌが、家族に喜ばれたことが忘れられず、高校卒業後はフランスにパイプを持つ、辻製菓専門学校に入学。
卒業後の20歳で渡仏して4年間の修行を重ねますが、当時のフランスは今とは比べ物にならないほど遠い国で、敗戦国であることをネタに差別されるなど、精神的修行も積みました。
1992年には、ヨーロッパで最も権威ある「ガストロノミックアルパジョン」において、日本人最年少で優勝を獲得します。
日本人パティシエで唯一、カカオ豆の選別から調合・焙煎までプロデュースする、タカギオリジナルショコラが有名。
インスタには、季節のスイーツの写真を始め、パプアニューギニアの希少なカカオの紹介や、ショコラティエになったきっかけの話など、様々な情報が満載です。
自らの努力とアイディアをスイーツという形にし、人々に喜んでいただけるパティシエ。あなたも将来の仕事として検討してみてはいかがでしょうか。