パティシエの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
パティシエを目指すきっかけで多いものは?
パティシエを目指すきっかけとして志望者の多くが持っているのは、「洋菓子が好き、洋菓子作りが好き」という気持ちです。
パティシエは洋菓子作りのプロフェッショナルなので、パティシエとして仕事を続ける限りはずっと洋菓子というものに向き合うことになります。
厳しいといわれることも多いなかで、「お菓子が好きだからパティシエになりたい」という初心を持ち続けるのは大切なことです。
また、パティシエには「一生ものの技術を身につけられる」という魅力があります。
職人としての一面も大きいので、修業を積めば積むほど技術が身についていきます。
一人前のパティシエになれば、有名店から声がかかったり独立して開業したりと、さまざまなキャリアが選択できます。
パティシエの志望者のなかには、手に職をつけて生涯の仕事にしたいと考える人も多くいます。
パティシエの志望動機の考え方
志望動機はさまざま
パティシエの活躍の場はいくつもあり、志望先によって志望動機も変わってくるでしょう。
たとえば、製菓メーカーなどの大手企業に就職するのと、小規模な洋菓子店で働くのでは、求められる役割や業務内容は少々異なるものです。
ただし、パティシエにとって、どのような場で働くうえでも共通するのは「洋菓子を作るのが好き」「食べた人を笑顔にしたい」という動機です。
志望動機を考える際には、パティシエという仕事に興味をもった理由と、志望先で働きたいと考える素直な気持ちをまとめていくことから始めましょう。
また、パティシエは何年も修行を重ねてこそ一人前になれる職業であるため、「今後こういう菓子を作っていきたい」「こういう目標がある」という夢を伝えるのもよいでしょう。
志望動機で大切なこと
志望動機に正解というものはありません。
一番大切なことは、お菓子作りに対する情熱、そして諦めない気持ちがあるということを伝えることです。
洋菓子作りの現場からは、「パティシエを志す人が増えるのはいいものの、ちょっとした困難で挫折して辞めてしまう人が多い」という嘆きの声も聞かれます。
すぐに挫折すると思われないためにも、「夢や目標」「困難にくじけない」という気持ちはしっかりと伝えたほうがよいでしょう。
また、夢や目標についてはビジョンを明確にし、それを叶えるためにどう行動していきたいのかなど、突っ込んで聞かれそうなことは事前に考えておきましょう。
パティシエの志望動機の例文3パターン
洋菓子店を志望する場合
「私は、子どもの頃から洋菓子が好きで、洋菓子作りに憧れ、いつか自分も洋菓子職人になりたいと思うようになりました。
その夢は高校生になっても変わらず、高校卒業後にはすぐ洋菓子専門学校へ入学し、技術や知識を勉強すると同時に、洋菓子店でアルバイトを始めました。
洋菓子作りは楽しくもあり、忍耐力がいる仕事だと思います。
私自身まだ未熟であり、社会で働く本当の厳しさをわかってはおりませんが、洋菓子に対する情熱は他の人に負けないと自負しております。
就職してからは「下積み期間こそがすべての基礎になる」と心に定め、技術を吸収していきたいと思います。
将来的には、自分が作る洋菓子でお客さまが笑顔になれるような洋菓子を作ることを目標としています。
多数の先輩方が活躍されている貴店にて、本格的に洋菓子作りを学びたいと思い、就職を希望しております。」
ホテルを志望する場合
「私は、パティシエとして貴ホテルの魅力をより多くの人に伝えたいと考えています。
貴ホテルのレストランを何度か家族で利用させていただいたことがありますが、食事の最後に提供していただくデザートはとても繊細でおいしく、家族全員が笑顔になって食事を終えることができます。
私は、専門学校で2年間洋菓子作りの基礎を学び、その後は洋菓子店にてパティシエとして研鑽を積んできました。
この経験を生かして、今度は私がお客さまに「また来たい、今度は宿泊をしてみたい」と思ってもらえる洋菓子を作り、貴ホテルの魅力を伝える一助になりたいと考えています。」
洋菓子メーカーを志望する場合
「私は、小さい頃からケーキや焼き菓子が大好きで、誕生日やクリスマスなどのイベント時だけでなく、普段から家族で洋菓子を口にする習慣がありました。
なかでも御社が販売されている商品には特に親しみがあり、季節ごとに変わるケーキの品揃えや、他企業とのコラボレーションなど、いつ店舗に足を運んでも楽しめるような取り組みにとても興味を持つようになりました。
おいしい洋菓子を作るのはもちろん、バラエティ豊かな商品でたくさんの人を笑顔にする御社のパティシエの一員となることを目標として、経験を積んできました。
御社では先輩方のご指導を仰ぎながら、私自身もおいしくいただいた商品の製造現場でいち早くお役に立てるよう努力したいと考えています。」
パティシエの面接で聞かれること・注意点
パティシエの面接で聞かれること
パティシエの面接では、志望動機や入社後したいこと、これまでの実務経験など、一般的な企業の面接で聞かれることは一通り質問されると考えてよいでしょう。
さらに、パティシエならではの質問としては、「どんなパティシエになりたいか」、「お店のなかで好きな商品とその理由」、「体力はあるか」、「販売はできるか」といったものが多いです。
とくに正社員のパティシエを目指す場合、コンクールに出場したい、ショコラティエになりたい、ゆくゆくは独立したいなど、自分の将来像をしっかり言葉にできると、入社後のギャップが小さくなります。
また、大手の企業やホテル以外の個人店で働く場合には、長時間労働に耐える体力があるかどうかが重視されることも多いようです。
清潔感を出すことが大切
パティシエは食品を扱う仕事です。そのため、食品衛生に対する意識が非常に重要になります。
自分の髪の毛のほつれ具合、洋服の着こなしなど、面接時の姿にはしっかりと気配りしましょう。
爪をきちんと切っておくことも最低条件です。
「仕事が始まったらきちんとする」ではなく、普段の姿から判断されているということを忘れないようにしましょう。
パティシエの自己PRのポイント
面接のスタイルは店によってさまざま
パティシエの面接は、企業や店舗によって行われるスタイルがまちまちです。
しかしながら、面接官が見極めたいのはどのケースでもほぼ同じで、「洋菓子に対する情熱」と「困難なことに挫折しない強い気持ち」の2点が重視されます。
多くの場合、なぜパティシエになりたいと思ったのか、たくさんの店がある中でどうしてこの店を選んだのか、といったことが聞かれます。
また、受験生が勤務先のカラーに合うかどうかもチェックされます。
面接の際は、自分なりにそのお店やホテルの良いところ、特徴を分析しておき、「このお店、このパティシエのこういうところが好きで応募した」ということが伝わるように話しましょう。
複数の店舗を併願する人もいるかもしれませんが、「とにかくどこにでも受かればいい」という姿勢は相手にも伝わってしまうものです。
その店に対する愛情をきちんと伝えるようにしましょう。
洋菓子店でのアルバイト経験は役立つ
本気でパティシエを目指すなら、学生時代に洋菓子店やレストランでアルバイトをすることをおすすめします。
勤務先にもよりますが、製菓専門学校在学中であれば、製造部門のメンバーとして製菓に携わることもできるでしょう。
学生時代からのアルバイトは技術を磨く場として将来的にも役に立ちますし、早いうちから将来を真剣に考えていたというアピール材料にもなります。
また、外側からは分からない裏方業務を理解していれば、自分自身が、仕事の厳しさもきちんと理解したうえで面接に臨めますし、面接官からも評価してもらえるはずです。
パティシエの履歴書で気をつけるべきことは?
パティシエの履歴書は、応募先のお店や企業がどんなパティシエを求めているかを考えながら書くことが大切です。
パティシエを採用する企業はたくさんあるので、担当者が最も知りたいのは「なぜ他ではなく、このお店でないとだめなのか」ということです。
履歴書の志望動機には、応募するお店の商品や特徴、企業のコンセプトをしっかり調べた上で、自分の思いを書くようにしましょう。
また、パティシエという職業には体力や精神力、探究心や手先の器用さが求められます。
履歴書の自己PR欄では、こうしたパティシエの適性を踏まえながら、みずからの経験や長所をアピールすると、自分を採用してもらうメリットが分かりやすく伝わります。
パティシエの志望動機で悩んだら、転職エージェントに相談してみよう
未経験や中途でパティシエへの転職を目指しているものの、志望動機や面接に自信が持てない場合は、転職エージェントで無料で添削を受けるのもおすすめです。
転職アドバイザーがしっかりサポートしてくれるので、書類通過率や合格率をアップさせることができます。
また、転職アドバイザーから、業界情報を聞くことができたり、パティシエの「非公開求人」の情報を得ることができます。
まだ転職するか迷っているという段階でも、早めに専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができるでしょう。
リクルートエージェントは、転職エージェントの中で最も求人数が多く、転職実績もNo.1となっているので、まず登録しておきたいエージェントです。
また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20s」に登録してみるとよいでしょう。
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