パティシエになるためには留学したほうがいい? 海外で働くには?

パティシエの留学

留学をして本場の技術を磨く人も

パティシエになる方法はいくつも考えられますが、なかには海外留学をして現地で洋菓子作りの知識を深め、技術を磨いていく道を選択する人もいます。

パティシエの留学先としてよく挙げられるのが、洋菓子作りの本場とされるフランスです。

しかし、注意しておきたいのは、何のコネや経験もない人がいきなり海外へ行って修業先を見つけるのはひじょうに厳しいということです。

現地の求人は、ほとんどが即戦力になれる経験者を対象としており、未経験者の場合は見習いとしての扱いになります。

そのような修業中は「勉強期間」であるため、給料はなしに等しいことも珍しくありません。

住み込みで働くことで食事や住居は確保してもらえることもありますが、自由に使えるお金はわずかな小遣い程度しかないと考えておいたほうがよいでしょう。

個人で一から留学しようと考えているのであれば、しっかりと貯金をして臨むことをおすすめします。

専門学校で勉強をしてから留学する方法も

未経験者がいきなり留学をして店に入るのは難しいため、まずは日本の専門学校で菓子作りの基礎を学び、それからさらなるスキルアップのために留学する道を考えてもよいでしょう。

製菓専門学校によっては、海外に提携の留学先を持っており、学校のサポートを受けて留学できるチャンスが得られるところもあります。

あるいは、短期間の海外研修をカリキュラムに組み込んでいる学校もありますから、まずはそうした研修で、本当に海外で学びたいのかを考えてみてもよいでしょう。

どうしてもすぐに現地へ行きたいという場合は、半年間~1年程度は現地の学校で語学力を高めたり洋菓子の基礎を学んだりし、そのうえで学校の紹介を受けて現地のパティスリーでの勤務をスタートするといった方法もあります。

留学中の時間を有意義に過ごすためにも、留学については慎重に計画していったほうがよいでしょう。

留学はしたほうがいい?

留学を考えている人は、海外でしっかりと技術を身につけ、帰国後に大きく飛躍できることを夢見ているかもしれません。

しかし、現実はそう甘いものではなく、たとえ留学をしようと、その後に一人前のパティシエとしてやっていけるのは限られた人だけです。

洋菓子店などでは、留学経験をプラスに評価されて迎えられるかもしれませんが、それでも現場にはライバルがたくさんいるなかで、どれだけ自分の実力を発揮できるかが勝負です。

もし独立開業をするのであれば、パティシエとしての技術のみならず、経営ノウハウも身につけておく必要があります。

また、味覚に関しても外国人と日本人では大きく異なることが多いといわれており、海外で長くお菓子作りをしてきた人ほど、帰国後に日本人の味覚に合わせたものを作る苦労を感じることもあるようです。

留学には本場の製菓技術を学べるというメリットがありますが、それを生かせるかどうかは自分次第です。

留学中に学んだことをしっかりと自分のものにできれば大きな収穫になりますし、一方で留学をしなくても成功をつかみとるパティシエもいます。

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海外でパティシエとして働くには

「一流パティシエになって、海外で活躍するのが夢!」という人も少なくないでしょう。

それもそのはず、いま日本であふれている洋菓子の多くは外国で生まれたものです。

海外で仕事をすることは「本場で働く」ということにもなるのです。

海外でパティシエになるための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

専門学校での研修を経験する

製菓専門学校の中には、カリキュラムに海外研修が組み込まれているところが多くあります。

研修は希望者が参加できる仕組みになっていることが多く、本場の雰囲気を味わいたい学生には人気のカリキュラムです。

しかし、短期間の海外研修に行ったからといって簡単に外国で働けるというわけではありません。

研修先で得たツテを利用したり、通っている学校と相談したりして、現地の専門店やレストランで従事するのが一般的な流れです。

不安があるけれど海外の雰囲気を味わってみたいという場合は、留学のカリキュラムがある日本の専門学校に通ってみるところからスタートするのもよいかもしれません。

留学して現地で働く

すでにパティシエとして日本で働いている人が、さらなるスキルアップを目指して外国の洋菓子専門学校へ留学することもあります。

卒業後、語学教室に通ったりしたうえで外国の洋菓子専門学校で学び、そのまま海外の店に勤めて経験を積むといったことが多いようです。

基本的には短期間限定で修業をし、そこでの経験を日本で生かすという人がほとんどですが、そのまま就労ビザなどを取得して現地で働き続けたり、外国での結婚を期に海外就労を継続したりする人もいます。

海外で働き続けるとなれば、パティシエとしてのスキルに加えて現地の言葉が話せることや、現地の生活環境にも適応することも欠かせません。

こういったことも踏まえ、自分の進む道を検討してみましょう。