(大学、専門学校、高校、スクール)と学費

農学系大学の学費

農家になりたい方が高校卒業後の進学先としてまず思い浮かべるのは大学の農学部ではないでしょうか。

農学部のある国立大学は北海道、岩手、東北、山形、茨城、宇都宮、東京、東京農工、新潟、信州、静岡、名古屋、京都、神戸、鳥取、岡山、山口、香川、愛媛、高知、九州、佐賀、宮崎、鹿児島、琉球の25校です。

平成27(2015)年度の国立大学の入学金は282,000円、年間授業料は535,800円、受験料はおおむね17,000円ですので、4年間で少なくとも約250万円はかかります。

そのほか教材費や設備費、実習費、諸会費などが必要な場合もあります。

農学部のある私立大学は玉川、東京農業、明治、近畿、東海、名城、龍谷の7校です。

私立は大学ごとに学費が異なりますが、入学金や授業料、設備費、実習費、諸会費などを合わせて4年間で500〜700万円前後、そのほか教材費も別途かかります。

ただ農学部のなかでも学科によって授業料などが違ったり、年度によって学費が変わったりすることもありますから、詳しくは各大学の公式サイトをご参照ください。

ひとくちに農学部といってもいわゆる農学から農芸化学、農業工学、農業経済学、林学、林産学、獣医学畜産学、水産学まで多岐にわたります。

さらに農学部ではありませんが畜産学部や園芸学部といった農学系の学部が設置されている大学もあります。

また環境問題への関心が高まるにつれて農学のなかでもとくに生命科学(バイオサイエンス)に注目が集まっており、細分化された学部も新たにできるなど農学部を含む農学系の志望者は近年増加傾向にあります。

農学部を含む農学系の学部を卒業したあとは農家になるというよりは農業、食品、環境、化学などの関連分野で就職を目指す方もたくさんいらっしゃいます。

受験まえに将来どのような農家になりたいかをしっかり考えて、目指す農業に適したところを選びましょう。

農業大学校の学費

農家を目指す方が高校卒業後の進学先としてより実践的に農業を学びたいと考えたときに思いつくのは専門学校ではないでしょうか。

その専門学校にあたるのが道府県の設置する「農業大学校」のうち専修学校(専門課程)に認定されているところです。

専修学校(専門課程)に認定されていない農業大学校もあり、その場合は農林水産省管轄の各種学校になります。

どちらにしても養成部門は2年制で全寮制のところも多く、実際に農家になるために必要な知識と技術をしっかり身につけることのできる農業者研修教育施設です。

道府県農業大学校の学費は食費や光熱費など寮での生活費を含めても低いところが多く、入学金5,650円、年間授業料おおむね118,800円、受験料2,200円で、教材費、実習費、寮費などの諸経費はまちまちですが、すべて合わせても2年間で約100〜200万円前後でしょう。

道府県ではなく財団法人が運営する農業大学校もあり、専修学校(専門課程)にも認定されている八ヶ岳中央農業実践大学校の学費は寮費も含め2年間で約300万円です。

専修学校の専門課程以外は専門学校ではありませんが、ほかにも専門課程あとの研究課程(研究科)や専門課程まえの高等課程(高等専修学校)、社会人対象の一般課程(研修科)のあるところもあります。

詳細については農林水産省や各道府県、各農業大学校のサイトをご確認ください。

農林水産省 農業を学ぶための学校のご案内

農業高校の学費

文部科学省によりますと農業高校や農業の専門高校は全国に300校あまりあります。

その一覧は公益財団法人「全国高等学校農場協会」の農業関係高校データベースを参照するといいでしょう。

公立高校の学費は一律で入学金5,650円、年間授業料118,800円(月額9,900円)、受験料2,200円ですから、3年間で少なくとも36万円はかかります。

そのほか教科書代や寮制の場合は食費や光熱費など寮での生活費が必要でしょう。

たとえば北海道立の大野農業高等学校では農業科、園芸科の生徒は4ヶ月間の寮生活が必修単位として義務づけられており、農業経営者育成のための寮費は光熱費が補助されて月額28,000円ですので計112,000円となり、すべて合わせると3年間で約50万円かかります。

すべて寮生活の場合は寮費が月額40,000円とのことですので、さらに128万円かかり3年間で約180万円になるでしょう。

私立高校の学費は文部科学省による平均値をみてますと、入学金161,580円、年間授業料383,598円、年間設備費など170,466円ですから、3年間で少なくとも180万円はかかります。

そのほか教科書代や寮制の場合に寮費が必要なのは私立も同じですから、3年間のおおまかな学費は公立高校の通学生が約50万円、入寮生が約180万円、私立高校の通学生が約180万円、入寮生が約400万円になるのではないでしょうか。

全寮制の私立とわの森三愛高等学校アグリクリエイト科はジャージ代などすべて含めて3年間で約420万円かかります。

詳しくは各高校の公式サイトをご参照ください。

スクールの学費

そのほか農業を学ぶ場所として専修学校には認定されていない学校や全日制ではないスクールなどもあります。

農業への転職を考える社会人の方にとっては働きながら通うことができるというメリットがあるでしょう。

週末のみ週1日で1年半かけて学ぶアグリイノベーション大学校、総合コースの学費は約60万円です。

秋田県農業研修センターには1回1〜7日程度で1日500円の農業体験研修もあります。

農業法人で従業員として働きながら、農業体験をして学ぶという方法も考えられます。

各スクールのコースごとに学費はさまざま開きがあると思われますので、詳しくは農林水産省や全国新規就農相談センター、各スクールの公式サイトなどをご参照ください。

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