警察のキャリア組とノンキャリア組の違い

警察官の身分は、「国家公務員」と「地方公務員」の2種類に分けることができます。

一般的に、国家公務員は通称「キャリア組」、地方公務員は「ノンキャリア組」と呼ばれています。

ここでは、それぞれの特徴と仕事内容の違いについて紹介します。

キャリア組とは

国家公務員に当たる「キャリア組」は、「国家公務員採用試験(総合職試験)」を受けて警察官になった人たちです。

国家公務員採用試験(総合職試験)は、警察庁のみならず、たとえば文部科学省や法務省などの各省庁への入庁を希望する人が受ける試験です。

一般的に、筆記試験や官庁訪問などを通じて「警察庁」に採用され、いわゆる「警察官僚」としてステップアップしていく人たちが、警察官のなかでもキャリア組と呼ばれています。

なお、キャリアの警察官は全国の警察本部や警察署で管理者として勤務したり、外務省など他の省庁に出向することもあります。

警察庁長官や警視総監はキャリア組から選ばれるという古くからの慣習もあります。

なお、「国家公務員採用試験(一般職試験)」を受けて警察官になった人のことを、「準キャリア組」と呼ぶこともあります。

ノンキャリア組とは

一方、「ノンキャリア組」といわれるのは、都道府県の警察官採用試験を受けて警察官になった人たちです。

ノンキャリアの警察官は地方公務員であり、私たちにとって身近な「交番のおまわりさん」など現場で働く警察官などがこちらに該当します。

ほとんどの警察官は「ノンキャリア組」

毎年、地方公務員としての警察官採用者数は15,000人近くにのぼります。

しかし、国家公務員としての採用となれば、わずか10〜15名程度。この数字を見ても、警察官のほとんどは「ノンキャリア組」であることがわかるでしょう。

「キャリア組」のほうが何となく格好良く感じられるかもしれませんが、キャリア組はあくまでも警察組織の管理者という立場でのデスクワーク的な仕事が中心となります。

現場の第一線でバリバリと活躍するのは、むしろ「ノンキャリア組」なのです。白バイ隊員や鑑識官になるのも、ノンキャリア組の警察官です。

しかし、将来的に警察組織の幹部として上を目指していきたいのであれば、より難易度の高い国家公務員採用試験を受けてキャリア組になる必要があります。

警察官を目指している人は、「キャリア」と「ノンキャリア」という言葉だけに捉われるのではなく、「どのような仕事がしたいか?」「どのようなキャリアを積んでいきたいか?」をまず考えたうえで、キャリア組になるかノンキャリア組を選ぶことが必要といえるでしょう。