回答者:シンヤさん(男性/32歳)

職業名:介護福祉士(兼ケアマネジャー) / 現在の状態:現役 / 経験年数:9年

仕事内容
介護福祉士の仕事といえば、世間ではよく、お年寄りのおむつを替えたり、食事の介助をしたりするイメージがあると思います。だけど、実際に介護福祉士は高齢者だけではなくて、障がいを持っている子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層が対象となります。 「障がい」といっても、身体障がいや知的障がい、精神障がい、発達障がいなど、いろいろな障がいの分野があります。どんな障がいを持っている人であっても、介護福祉士はその人が生活しやすいように、生活障害に目を向けて、計画を立てて実践していきます。 わたしは、医療やリハビリ、保育の専門職員たちと協働で働くことで、他職種からいろいろと勉強できて、介護福祉士の専門性を磨いていきたいと思うようになりました。 介護福祉士を勉強されるのであれば、ぜひ、高齢者モデルだけで介護を考えるのではなく、障がいを持つ子どもから大人まで幅広い人の人生を支えるという視点を持たれることをお勧めしたいです。
仕事のやりがい
大学を卒業してから、この仕事をして、すでに9年が経ちました。この間、何人もの利用者様との出会いや別れがありました。忘れられない利用者の方たちの姿が思い浮かびます。 特別養護老人ホームを利用されている方たちは、介護支援が最も必要な重度の方が中心です。在宅で暮らすにも介護度が重いため、専門的な介護を必要とされて入所されることが多いのです。 家族と疎遠な方や言語障害があって話せない方、精神的に不安定な方、いろいろな問題を抱えた方たちが最後の場所として、この施設に入所されています。 今でも忘れられない笑顔があります。脳卒中後に言語障害が起きて言葉が上手くでない方でしたが、いつも笑顔で、近づくと私の手をとって「大好き。大好き」とたどたどしく言われました。自分が辛い時、そういう利用者様との触れ合いをふっと思い出し、心の支えになっていることや現在の仕事の励みになっていることを感じます。
覚悟しておいた方がいいこと
この仕事はヒューマンサービスとして、人間相手の専門的な仕事です。どんな人とも、こちらから専門的に関わっていかなくてはいけません。 普段の自分の生活では、自分の好きな人と友だちになって、嫌いな人と無理にお付き合いしなくてもいいと思います。だけど、介護の仕事となると、好き嫌いや、相性などで、ご利用者様との関係作りは出来ません。自分自身がどういう人間か客観的に見て、どんな人とも関わって信頼形成を築いていかなくてはいけないのです。 仕事中に、突然、怒鳴られることもあれば、嫌味ばかり言われたり、怒りっぽい人と、いろいろな人とのお付き合いをしていきます。介護をしているからといって、必ずしも感謝される仕事ではないことは覚悟しておいた方がいいでしょう。
給料・待遇
入職してから毎年、微々たるものですが、ベースアップがあります。介護職員の頃は介護福祉士手当と夜勤手当でしたが、介護主任や施設ケアマネジャーになってからはその分の手当が増えました。 しかし、夜勤がなくなったので、夜勤手当がなくなりました。結局、月給としては手取りで22、23万円ぐらいです。社会福祉法人の施設で、公務員に準じた給料・待遇とのことです。ボーナスは夏と冬、3月には期末手当が入ります。 福利厚生では、公営のスポーツ施設の割引券がもらえたり、研修参加には全額支給されたりと、介護業界の中では比較的恵まれた待遇だと言われています。 施設ケアマネジャーの中には、ケアマネジャーの手当がない所もあるようです。また、主任になってからは長期休暇がとりにくくなりましたが、介護職員として働いている人の中には、働きながら大学や社会福祉士の通信制学校に通っている人などいるので、夏に1,2週間の有給休暇を取得しているようです。 最近は有給休暇を取るように職場から奨励されています。
この職業を目指す人へのメッセージ
介護施設は、施設によって違いはいろいろありますが、組織化がはっきりしているので、管理職員として介護主任という職種が置かれています。介護主任だけの仕事をしている人もいれば、ケアマネジャーの資格を取得して、介護職員兼施設ケアマネジャーをしている人もいます。 介護の仕事はチームワークなので、人をまとめる仕事が好きな人は介護主任や施設ケアマネジャーなどの管理職員が向いていると思うのですが、施設内の人事のこともあるので、介護主任になることを希望していなくても辞令が下りて、役職をするといったこともあります。 介護主任になる人は、介護福祉士を持っている人で業務実績が長く、施設内のリーダー的な仕事を経験してきた人、実習生指導の経験者なども対象になってくると思います。 施設ケアマネジャーは、当然、ケアママネジャーの資格を取得していることが絶対条件になります。施設内人選だけではなく、ハローワークや福祉人材センターに公募している場合もあります。 介護の現場で経験を積みながら、介護福祉士としてどんなキャリアを積むかよく考えられることをお勧めします。

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