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仕事体験談

障がいを持つ子どもから大人まで幅広い人の人生を支える

回答者 : こずっちさん(女性/24歳)

職業名 : 介護福祉士現在の状態 : 現役経験年数 : 3年

仕事内容
現在、肢体不自由児施設で介護福祉士として働いています。ここは、障がいのある子どもたちが生活する場です。下は3歳児から上は18歳までと幅広い年齢層の子どもたちが協働生活をしています。

平日の日中は併設している養護学校に通っています。私は、介護部の介助員として、子どもたちの介護やレクリエーションなどの仕事をしています。

この施設は医療法に基づく病院であり、児童法の基づく病院という位置付けです。スタッフは医療部の医師や看護師、リハビリ部の理学療法士や作業療法士、言語療法士。そして、保育部には保育士。介助員は、医療的な行為ができないことを除いて、ほとんど看護師さんたちの仕事と似たようなことをしています。

施設では、脳性まひの肢体不自由の子どもたちが多いです。重複障がいといって言語障がいや知的障がいも同時にもっている子どももいます。子どもたちが生活しやすいように、他職種の方と一緒に介護を行っています。
仕事のやりがい
とにかく、子どもたちはみんなかわいいです。いろいろな障がいをもっている子どもたちですが、それはその子たちの個性であって、成長盛りの子どもたちは日々違った表情を見せてくれます。

まだまだ、お母さんやお父さんに甘えたい年齢ですが、家族から離れて施設でリハビリや学習をしながら生活しています。

私の担当の4歳の男の子A君は、入所したばかりで、夜泣きが止みませんでした。日中は頭を壁に叩きつける自傷行為が見られました。ご両親は商売をされていて、A君に会えるのは週末だけです。さみしい顔を時々見せます。

ゆっくりとした発達のようで、最近は単語で少しずつ話せるようになってきました。担当のわたしに最近は甘えるようになってきました。子どもの甘えは発達上とても大事だと聞き、受容していくように努めています。

最近では、夜間の入眠時は、添い寝をして歌をうたいます。A君の夜泣きが少しずつ減ってきて、何かわたしでも子どもの成長の手助けができていることに、とても嬉しく、日々やりがいを感じます。
覚悟しておいた方がいいこと
この仕事は他職種と協働して働くので、人間関係が複雑です。特に、介護の仕事は看護師さんや保育士さんの仕事とはっきりと境界線を引くことができない仕事なので、立ち位置が難しいというか、専門職のプライドのぶつかりあいで負けそうになってしまうので、ちょっと辛いです。

看護師さんも保育士さんも、どちらも介護福祉士よりも先にできた古い資格ですから。そして、人員も介護福祉士は少ないです。

介助員といって、介護福祉士の資格を取ってない人も働いています。ヘルパー2級で大丈夫なそう。保育、看護、介護と女性の職場なので気楽ですが、なんとなく専門職としての主張が弱くなってしまい、カンファレンスも口数が少なくなってしまいます。

もっといろいろなことを勉強しなくてはと、つくづく思います。介護の知識だけではなくて、医療的知識やリハビリ、そして子どもの発達についての理解など、日々勉強が必要です。
給料・待遇
私は公務員ではありませんが、半官半民といった児童福祉施設なので、給料は月給、夜勤を入れて18万円弱と、そんなによくはありませんが、福利厚生がしっかりしていて働きやすい方だと思います。

ただ、他の職種と比較してみると、医療やリハビリの人たちの給料とは比べ物にもならないくらいよくありません。保育士の人たちと給料は同じぐらいだと思います。事務の人たちよりは、夜勤がつくので、初任給からよいです。10年から15年ぐらい働いた職員は、自動的に主任になります。給料は徐々によくなっていくようです。

子どもたちの成長を見ながら、定年まで働く人がほとんどです。安定した給料がもらえるので、福祉業界の中では、恵まれた労働環境だと周りから言われています。
この職業を目指す人へのメッセージ
介護福祉士の仕事といえば、世間ではよく、お年寄りのおむつを替えたり、食事の介助をしたりするイメージがあると思います。だけど、実際に介護福祉士は高齢者だけではなくて、障がいを持っている子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層が対象となります。

「障がい」といっても、身体障がいや知的障がい、精神障がい、発達障がいなど、いろいろな障がいの分野があります。どんな障がいを持っている人であっても、介護福祉士はその人が生活しやすいように、生活障害に目を向けて、計画を立てて実践していきます。

わたしは、医療やリハビリ、保育の専門職員たちと協働で働くことで、他職種からいろいろと勉強できて、介護福祉士の専門性を磨いていきたいと思うようになりました。

介護福祉士を勉強されるのであれば、ぜひ、高齢者モデルだけで介護を考えるのではなく、障がいを持つ子どもから大人まで幅広い人の人生を支えるという視点を持たれることをお勧めしたいです。

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