動物看護師の資格

動物看護師に国家資格はない

人間に医療行為を施す「看護師」とは異なり、動物看護師は国家資格ではありません。

動物医療についての国家資格は、現在のところ「獣医師」のみとなっています。

現状では公的資格も存在しておらず、動物看護師の資格を持っていなくても、動物看護の仕事をすることは可能です。

しかし、いままさに動物看護業界では新しい動きが起こっており、将来的には誰でも動物看護師になれるという形は変わっていくものと考えられます。

統一資格がついに誕生

では、動物看護師の資格にどのような変化が起きているのか見ていきましょう。

これまで、動物看護師の資格は民間の動物看護団体が独自に運営しており、その種類もさまざまでした。

複数の団体がそれぞれ異なる内容の試験を行っていたため、それぞれ求められる知識はバラバラだったのです。

しかし、動物看護師は本来、知識と技術が求められる専門性の高い仕事であり、「このままでは動物看護師の資格の価値を向上させることはできない」という意見が業界に広まりました。

そして、これまで独自の資格認定をしてきた団体のいくつかが、2011年に動物看護師統一認定機構を発足させたのです。

2012年には初めての認定動物看護師試験が実施され、動物看護師の資格は、統一認定機構が実施する統一認定試験に一本化される動きが強まっています。

認定動物看護師の登録者数は、2017年4月7日現在で17,489名となっています。

ただし、すべての動物看護師資格が一本化されているわけではなく、現在でも別の民間団体が認定する資格が存在する状況です。

資格の価値が向上しつつある

バラバラだった民間資格を一本化しようという狙いは、単純に試験内容を統一するためだけではありません。

業界全体として、「動物看護師」の資格をより評価されるものにしようという狙いがあるのです。

認定動物看護師資格を取得すれば、一定レベルの知識を持っていることが保証されることになります。

雇用する動物病院側も、「この資格を持っていれば何ができる」ということがハッキリとわかるため、採用時の評価ポイントとして重要視され始めているようです。

将来的に国家資格になる可能性も

また、統一認定機構は、近い将来、動物看護師の資格を国家資格とするように国に働きかけています。

動物看護師資格が国家資格として認められれば、これまでのように、無資格で動物医療の仕事をすることはできなくなります。

そうなれば資格の価値がより高まり、動物看護師の待遇改善にもつながるでしょう。

ただし、現状では資格がなくても就職はできる状況であり、動物看護師の資格を持っていてもさほど優遇されない場合もあるようです。

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