ウェディングプランナーの年収・給料は?【手取り・年収の上げ方も解説】
仕事の大変さと給料が釣り合っていないと感じる人も多い反面、新郎新婦の幸せな瞬間に立ち会える仕事に大きなやりがいと満足感が得られて人気の職業です。
この記事では、ウエディングプランナーの給料・年収を統計を使って解説。給料を上げる方法も紹介します。
ウェディングプランナーの年収は? 【平均年収は350万円前後】
この章ではウェディングプランナーの年収や手取り額、大手ブライダル会社の平均年収、福利厚生を紹介します。
ウェディングプランナーの平均年収・月給・手取り
- 平均年収:約350万円
- 平均月収:約23万円
- 手取り月収:約18万円
- ボーナス:年間約70万円
ウエディングプランナーの平均年収は350万円前後です。ボーナスが年間でおよそ3ヶ月分の給料と考えると、月収は23万円、ボーナスは年間70万円ほどと考えられます。
税金や社会保険料を除く、手取り月収は18万円前後となります。
日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、ブライダルプランナーは一般的な職業よりも給与水準は若干低めとなっています。
なお、ウェディングプランナーの年収は、勤務する式場運営会社やホテルによってまちまちですし、契約数に応じたインセンティブが払われることも。
記事の後半でデータを紹介していますが、年収300~450万円と幅があるので会社の募集要項を確認してみましょう。
ウェディングプランナーの初任給
未経験であれば、初任給は月18~20万円程度となることが多いようです。
国内大手のブライダル会社の初任給を見てみましょう。
- 大卒以上:210,000円(諸手当除く)
- 短大・専門卒:188,000円(諸手当除く)
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズで、ウエディングプランナーやイベントディレクターとなる総合職採用の場合の初任給は、上記の通りです。
基本給に加え30時間分の時間外業務に相当する手当が毎月固定で支給されます。
年収にすると、大卒で310万円前後、短大・専門卒で280万円前後になります。(ボーナスを月給の3か月分として試算)
- 院卒:215,300円
- 大卒:210,900円
- 短大・専門卒:197,700円
ワタベウェディング株式会社でグローバル採用となった場合の初任給は上記の通りです。残業代を除く金額です。
年収にすると、院卒で約320万円、大卒で315万円、短大・専門卒で300万円前後です。
ウェディングプランナーの福利厚生は?
- 各種社会保険
- 有給休暇
- 懐妊、育児休職制度
- 各種休職
- 休暇制度
女性が中心の職場となることから、女性が働きやすい制度を整えることが重視される傾向にあり、出産・育児を経て働いている人も多いです。
また国内海外で研修が行われたり、資格取得や自己啓発に補助金を出すところも多く、なかには独立支援制度がある企業もあります。
給料よりもやりがいを求める人が多い
長期休暇が取りにくかったり、ミスのないように手配を進めなくてはならない責任の重さや繁忙期の忙しさを考えると、給料が安すぎると感じるウェディングプランナーもいます。
一方で、ウェディングプランナーに転職して、前職より給料が下がったとしても構わないという人もいるほど、あこがれの職業でもあります。
結婚式という一生に一度のイベントに立ち会って、新郎新婦の幸せをサポートする仕事やりがいを感じて日々、ウェディングプランナーとして頑張っている人が多いです。
給料という面では厳しい職業ですが、自分の努力次第でキャリアアップしたり、フリーのウェディングプランナーとして活躍できる可能性もあります。
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ウェディングプランナーの給料は低め? 年収を上げるには?
ウェディングプランナーの給料は決して高いわけではありません。
この章では、ウェディングプランナーの給料を他の職業と比較し、年収アップする方法を紹介します。
ウェディングプランナーの年収は一般的な会社員よりやや低め
ウェディングプランナーの年収を他の職業と比較すると次のようになっています。
職業 | 平均年収 |
---|---|
公立中学教師 | 550万円 |
一般的な会社員 | 436万円 |
歯科衛生士 | 370万円 |
保育士 | 360万円 |
ウェディングプランナー | 350万円前後 |
調理師 | 341万円 |
パティシエ | 340万円 |
美容師 | 311万円 |
厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査等より作成
厚生労働省の調査によると、会社員の平均年収は約436万円です。(令和元年分民間給与実態統計調査)
一般的な会社員と比べると、ウェディングプランナーの年収は少し低いといえます。
先ほど述べた通り、給料以上に、やりがいを求めてウェディングプランナーの仕事を頑張っている人が多いです。
それでは、ウェディングプランナーが年収を上げるにはどのような方法があるのか、次の章で解説していきます。
ウェディングプランナーが年収を上げるには
ウエディングプランナーが給料をアップさせる方法は2つあります。
- 営業成績を上げ、インセンティブを増やす
- 独立してフリーのウェディングプランナーになる
一つ目は、営業成績を上げ、インセンティブを増やす方法です。
新規の顧客を多く獲得したり、規模の大きな結婚式をいくつもプランニングすることで、営業成績を上げ、高い評価を得て収入アップを目指します。
ウエディングプランナーは、結婚式場やホテルの顔となる存在です。
売上はウエディングプランナーの力にかかっているため、新規で顧客を獲得し、多くの売り上げをあげるとインセンティブやボーナスが支払われることも少なくありません。
ウエディングプランナーは、営業も大きな役割の一つであり、その成果や成績によって収入が左右されることもあることを知っておきましょう。
また大きな式をいくつも成功させ、芸能人や著名人の結婚式などもプランニングできるほどの実力がある人は、フリーのウエディングプランナーとして働く道もあります。
フリーのウェディングプランナーとしてで活動できれば、企業勤め時代より年収アップを目指せますが、仕事がなければ収入は0円になります。
フリーになれる人は実力ある一握りの人ですから、ウエディングプランナーの憧れとなっています。
ウェディングプランナーの年収・給料のデータ
ウェディングプランナーの年収・給料に関するデータを集めました。
企業ごとのウェディングプランナーの年収や、実際の求人情報なので参考にしてみてください。
ウェディングプランナーの年収を企業別に比較
ブライダル業界大手3社の平均年収を見てみましょう。
✔ブライダル業界大手3社の平均年収
会社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ | 434万円 | 32.8歳 |
ワタベウェディング株式会社 | 484万円 | 36.2歳 |
株式会社エスクリ | 315万円 | 31.7歳 |
出典:2022年の各社有価証券報告書より
ブライダルプランナーの平均年収350万円と比較すると、大手ブライダル会社の平均年収は315万円~484万円で、高くなっています。
ブライダルプランナーの年収は、会社やホテルなどの勤務先によっても左右されます。
上記3社について概要を紹介します。
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの平均年収
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの平均年収は434万円となっています。
国内のウェディング事業では業界大手で、全国に100を超える結婚式場を保有し、主にハウスウエディングやレストランウェディングを主力にを行っています。
ワタベウェディング株式会社の平均年収
ワタベウェディング株式会社の平均年収は484万円となっています。
京都府に本社を置き、リゾートウェディングを主力にしており、海外で挙式する人を対象にした旅行業なども行っています。
株式会社エスクリの平均年収
株式会社エスクリの平均年収は315万円となっています。
都心部を中心に、ホテルやレストラン、ゲストハウスなど数多くの施設を運営し、ブライダルに関するさまざまな提案をしています。
ウェディングプランナーの年収|求人情報より
つづいて、ウェディングプランナーを募集している求人から、年収を見てみましょう。
職業・出典 | 平均年収 | 年収詳細 |
ウエディングプランナー (転職ステーション) |
460万円 | - |
ブライダルコーディネーター (DODA) |
311万円 | 男性:349万円 |
女性:304万円 | ||
20代: 289万円 | ||
30代 :369万円 | ||
40代 :-万円 | ||
50代〜:-万円 | ||
生涯賃金:1億6076万円" | ||
ブライダルサ―ビス関連職 (転職会議) |
309万円 | 20代前半:265万円 |
20代後半:325万円 | ||
30代:336万円 | ||
40代以上:383万円 | ||
ウェディングプランナー (Indeed) |
368万円 | 月給24.0万円 |
日給2.0万円 | ||
時給1,444円 | ||
ウェディングプランナー (求人ボックス) |
357万円 | 月給30万円 |
各社のデータより、ウエディングプランナーの年収は300~450万円の間になることがわかります。
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ウェディングプランナーの給料・年収まとめ
ウエディングプランナーの平均年収は350万円前後です。
未経験からウェディングプランナーになるなら、初任給は月18~20万円程度となることが多く、経験者であれば月収30万円以上も目指せます。
また、女性が中心の職場となることから、各種社会保険、有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度など働きやすい制度を整えることが重視される傾向にあります。
給料面も売り上げ成績が重視され、新規で顧客を獲得し、多くの売り上げをあげるとインセンティブやボーナスが支払われることも少なくありません。
一握りにはなりますが、実力があればフリーのウエディングプランナーとして活躍することもできます。
フリーで活動できれば、企業勤め時代より収入アップを目指せるため、ウエディングプランナーの憧れの存在です。