【2021年版】テーブルコーディネーターの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「テーブルコーディネーター」とは

結婚披露宴などのパーティー会場において、お客さまの理想のテーブル空間を作り上げる

テーブルコーディネーターは結婚披露宴などのパーティー会場やレストランにおいて、食卓の飾り付け・演出を行う仕事です。

TPOにあわせて華やかな雰囲気にしたり上品な雰囲気にしたりと、クロスや食器などを慎重に選びながらお客さまの理想の空間を作り上げていきます。

テーブルに使われるナプキンやお皿の色が少し変わるだけでも、その場の雰囲気は大きく変化します。

そのためテーブルコーディネーターにはデザインセンスはもちろん、食器や色彩、食文化などに関する幅広い知識も求められます。

基本的には学歴に関係なく就職できますが、テーブルコーディネートに関して独学で勉強したり、テーブルコーディネーター養成スクールに通ったりして知識を身につける必要があるでしょう。

なおテーブルコーディネーターの求人は全体的にあまり多くありません

そのため最初からテーブルコーディネーターとして働くのではなく、まずはホテルやレストラン、ブライダル関連会社などで経験を積み、そのあとにテーブルコーディネーターを目指すケースもあります。

「テーブルコーディネーター」の仕事紹介

テーブルコーディネーターの仕事内容

お客さまからヒアリングした内容をもとにテーブル空間を演出する

テーブルコーディネーターは会場の雰囲気を考えながら、食器やクロスなどを選んでテーブル全体をコーディネートする仕事です。

働く場所としては結婚式場やレストラン、ホテル、旅館などが挙げられます。

たとえば結婚式のテーブルコーディネートを行う場合であれば、まずは新郎新婦やウェディングプランナーから「どんな雰囲気の結婚式にしたいか」をていねいにヒアリングします。

そしてヒアリングした内容をもとに、お客さまの求める雰囲気にあったテーブル空間をつくりだすのがテーブルコーディネーターの役割です。

コーディネートする具体的な要素としては、一つはテーブルクロス、アンダークロス、ナプキンなどのクロス類が挙げられます。

クロス類はテーブルのなかでも目に入る面積が大きいため、選ぶ色や素材によってテーブル全体の雰囲気は大きく変わります。

そのほか食器やグラスなどのテーブルウェア、装花やキャンドルなどの小物類もテーブルの印象を左右する重要なポイントです。

これらのアイテムを選ぶうえでは独自のセンスも大切ですが、テーブルセッティングの基本マナーやカラーコーディネートに関する知識も持ち合わせていなければなりません。

またスタッフに指示を出しながらテーブルセッティングを行う場合もあるため、コミュニケーション力やチームワーク力も求められる仕事です。

テーブルコーディネーターになるには

基礎知識を身につけ、ホテルやレストラン、ブライダル関連会社に就職する

テーブルコーディネーターになるのに必須の資格や、必ず通わなくてはならない学校などはありません。

しかしながら、テーブルコーディネートを行うには食器の使い方や装花の作り方、食の文化・歴史、テーブルセッティングのマナーなどに関する知識が欠かせません。

そのため独学で勉強したり、ブライダル系やフード系の専門学校に通ったりしてテーブルコーディネートの基礎知識を身につける必要があります。

そのほか「食空間コーディネーター」などの資格取得や、こだわりのあるレストランに足を運んで実際のテーブルコーディネートを見ることでも知識の幅が広がるでしょう。

またテーブルコーディネーターはお客さまの要望を的確に読み取り表現しなければならないため、デザインや食文化などの知識のほかにコミュニケーション能力も必須です。

そして仕事に必要な知識を身につけたあとは、ホテルやレストラン、ブライダル関連会社、インテリア会社などに就職して経験を積んでいきます。

就職後は、まずは先輩テーブルコーディネーターのアシスタントとして働き始めるのが一般的です。

十分な経験を積んで実力も認められれば、独立してフリーのテーブルコーディネーターとして活躍する道もあります。

テーブルコーディネーターの学校・学費

テーブルコーディネーター養成スクールがある

テーブルコーディネーターの求人のほとんどは「学歴不問」で募集されており、テーブルコーディネーターになるのに必ず通わなくてはならない学校などはありません。

しかしながらテーブルコーディネートに関する基礎知識がなければ仕事はこなせないため、ブライダル系の専門学校やテーブルコーディネーター養成スクールなどに通う人も多いでしょう。

テーブルコーディネーター養成スクールの場合はそれほど長い受講期間はかからず、全日程が7日間程度で終わるスクールもあります。

受講料は養成スクールによって差がありますが、15万円〜20万円程度が相場となっています。

テーブルコーディネーターの資格・試験の難易度

必須の資格はないが、業務に役立つ資格が存在する

テーブルコーディネーターの仕事に必須の資格はありませんが、業務に役立つ資格はいくつか存在します。

なかでも代表的なものは、NPO法人食空間コーディネート協会が認定する「食空間コーディネーター資格」です。

参考:

こちらは2008年までは「テーブルコーディネーター資格」と呼ばれており、資格取得を通してテーブルコーディネートの基礎知識や器のルーツ、食の歴史・文化などを学べます。

それ以外には、以下に挙げる資格もテーブルコーディネートに関連した知識を得られるでしょう。

・色彩検定(公益社団法人色彩検定協会)

参考:
・カラーコーディネーター検定試験(東京商工会議所)
・レストランサービス技能検定(一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会)
・フラワー装飾技能士(都道府県職業能力開発協会)

テーブルコーディネーターの給料・年収

働き方や本人の実力などによって大きく変動する

求人サービスなどの調査データによると、テーブルコーディネーターの平均年収は300万円〜350万円程度になると考えられます。

月収は20万円前後になる場合が多いでしょう。

一般的な職業に比べて平均年収は低めといえますが、実際の給料は就職先企業や本人の実力・実績などによって大きく変動します

とくにテーブルコーディネーターは求人自体が少ない職業であるため、全体の相場を出すのは簡単なことではありません。

なかにはウェディングプランナーやブライダルコーディネーターとして働いている人が、仕事の一環としてテーブルコーディネーターの業務を請け負っているケースも少なくないでしょう。

また会社に属して働くか、もしくは独立してフリーランスとして働くかによっても収入には違いがあります。

フリーランスとして働く場合は自分でクライアントを探さなければなりませんが、実力のある人なら会社に所属するよりも高収入を得られる可能性があります

そのほかテーブルコーディネートに関する講座を開いたり、書籍を出版したりといった方法で収入を増やすことも可能です。

このようにテーブルコーディネーターはさまざまな働き方を選べる仕事であり、活躍の場を広げることによって自分で収入を伸ばしていけるでしょう。

テーブルコーディネーターの現状と将来性・今後の見通し

知識とセンスが要求される専門的な仕事であり、今後も一定の需要が見込める

テーブルコーディネーターは結婚式場やホテル・レストランでの仕事はもちろん、それ以外にもテレビや雑誌用の撮影演出、店舗でのディスプレイを担当することもあります。

知識とセンスが要求される専門的な仕事であり、今後も一定の需要が見込めます。

また近年はお客さまが指定した会場に出向きその場で料理を振る舞う「ケータリングサービス」が人気を集めており、そこでもテーブルコーディネーターが必要とされています。

しっかり実績を積んでいくことで、業界を問わずに幅広く活躍していける仕事です。

テーブルコーディネーターの就職先・活躍の場

代表的な就職先はブライダル関連の会社

テーブルコーディネーターの代表的な就職先はブライダル関連の会社です。

結婚パーティーや披露宴の会場において、新郎新婦の希望を汲みながらテーブル空間をつくりだしていきます。

ブライダル以外ではホテルやレストラン、インテリア関連会社などで働くケースもあるでしょう。

また近年は「ケータリングサービス」を行う会社も、テーブルコーディネーターの就職先の一つとなっています。

ケータリングサービスとは、お客さまが指定した場所に出向いてその場でプロのシェフが料理を提供するサービスです。

いずれの就職先においても、会場の雰囲気にあわせて柔軟にテーブル空間を演出できるスキルが求められています。

テーブルコーディネーターの1日

テーブルセッティングとあわせて、お客さまからのヒアリングも行う

テーブルコーディネーターの1日は、所属する会社や担当する仕事内容などによって大きく変わってきます。

ここでは、結婚披露宴のテーブルセッティングを担当するテーブルコーディネーターの1日を紹介します。

10:00 出勤
出勤時間は固定ではなく、その日の披露宴スケジュールにあわせて出勤します。
10:30 披露宴会場のテーブルセッティング
1組目の結婚披露宴に間に合うよう、テーブルセッティングを行います。
12:00 休憩
仕事の合間を縫って、1時間のランチ休憩をとります。
13:00 新郎新婦・ウェディングプランナーを交えて打ち合わせ
ウェディングプランナーと一緒に、結婚披露宴を予定している新郎新婦から希望のスタイルや雰囲気についてヒアリングします。
15:30 披露宴会場のテーブルセッティング
2組目の結婚披露宴に間に合うよう、再びテーブルセッティングを行います。
16:30 デスクワーク
ウェディングプランナーとの打ち合わせ日時を調整したり、テーブルセッティングに必要なアイテムの仕入れを行ったりします。
19:00 退勤
翌日のスケジュールを確認し、退勤します。

テーブルコーディネーターのやりがい、楽しさ

会場の雰囲気との調和を考えながらコーディネートすること

テーブルコーディネーターはお客さまの求める雰囲気にあったテーブル空間をつくりだすために、クロスや食器、テーブルを飾る装花などを一つひとつ慎重に選んでいきます。

テーブルコーディネーターが選ぶアイテム一つでテーブルのイメージはがらっと変わり、場の雰囲気が華やかになったり、料理がさらにおいしく見えたりなどさまざまな効果をもたらします。

いろいろと試行錯誤するなかで会場の雰囲気と調和した仕上がりになったときや、お客さまから感謝の言葉をかけられたときには大きなやりがいを感じるでしょう。

テーブルコーディネーターのつらいこと、大変なこと

幅広い分野の知識が必要になること

テーブルコーディネーターが選ぶクロス類や食器類などには無数の種類があり、そのなかから会場の雰囲気に最適なものを選び抜かなければなりません。

一つの選択によって会場全体の雰囲気は大きく変わるため、「理想の雰囲気とは違った」とお客さまをがっかりさせてしまうこともあるでしょう。

お客さまの希望を叶えるためには、美的センスに加えてテーブルコーディネートに関する幅広い知識が必須です。

食器に関する知識、カラーコーディネートの知識、テーブルセッティングのマナーなどテーブルコーディネーターが知っておくべき分野は山のようにあり、とくに就職当初は相当な勉強が必要になると考えておきましょう。

テーブルコーディネーターに向いている人・適性

食卓を演出することに楽しさを感じられる人

テーブルコーディネートを行ううえで、テーブルコーディネーター自身が「食卓の演出が楽しい」と感じられるかどうかは重要な部分といえます。

そもそも食や人が喜ぶことへの興味がなければ、「どうすれば料理がもっとおいしく見えるか」「どうすればお客さまの理想の雰囲気に近づけるか」などを突き詰めて考えるのは難しいでしょう。

そのため日頃から食卓を演出することに楽しさを感じていたり、「おもてなし」の心をもっていたりする人はテーブルコーディネーターの適性があります。

また食器やインテリア、色彩などに関する知識は必須となるため、これらの勉強が苦にならない人もテーブルコーディネーターに向いています。

テーブルコーディネーター志望動機・目指すきっかけ

テーブルコーディネートを通して誰かを喜ばせたい

テーブルコーディネーターを目指す人の多くは「食卓をきれいに演出するのが好き」「仕事を通して誰かを喜ばせたい」といった気持ちを抱いています。

テーブルコーディネーターはセンスや提案力の要求される仕事ですが、その空間で過ごす人を想像しながら食卓を演出することに楽しさを感じる人は多いでしょう。

また結婚式場やレストランで働いている人が食事の盛り付けやテーブルの飾り付けなどを行うなかで、テーブルコーディネーターの仕事に興味をもつケースもあります。

テーブルコーディネーターの雇用形態・働き方

正社員のほか、アルバイトやフリーランスとして働く人も

テーブルコーディネーターには、さまざまな働き方をする人がいます。

ブライダル関連の会社やホテル・レストランなどに正社員として就職する人もいれば、アルバイトなどの立場で働く人もいるでしょう。

いずれの雇用形態にしても、全体の求人数はそれほど多くありません。

また実務経験を積んだのちにフリーのテーブルコーディネーターとして独立するケースもありますが、本人に十分な実力や人脈がなければ仕事を獲得し続けていくのは難しいでしょう。

テーブルコーディネーターの勤務時間・休日・生活

基本的にはシフト制で働く

テーブルコーディネーターの勤務時間は働く場所によっても変わりますが、基本的にはシフト制で働くことになります。

たとえば結婚パーティーや披露宴会場のテーブルコーディネートを行う場合、それらが開催される時間にあわせて準備を進めなければなりません。

また実際に会場へ出向く必要があるため、一日のなかで移動にかかる時間も少なくないでしょう。

このようにテーブルコーディネーターは不規則な勤務時間で働く必要があり、休日も固定されていないケースがほとんどです。

テーブルコーディネーターの求人・就職状況・需要

全体的に求人はそれほど多くない

テーブルコーディネーターの求人は、全体的にそれほど多くありません

探す時期にもよりますが、大手求人サイトなどで検索しても1件もヒットしないケースも珍しくないでしょう。

複数の求人サイトや転職エージェントなどを使って、地道に探していくことが求められます。

また最初からテーブルコーディネーターを目指すのではなく、ウェディングプランナーやブライダルコーディネーターとして働いている人が、テーブルコーディネーターに仕事を広げるケースもあります。

テーブルコーディネーターの転職状況・未経験採用

知識がまったくない状態で転職は難しい

テーブルコーディネーターの求人は「未経験可」としている企業が多くみられます。

しかし実際には、デザインの基礎知識やテーブルセッティングのマナーなどをまったく知らない状態で転職は難しいでしょう。

全体的に採用数自体も少なく、同じ応募者のなかにしっかりと勉強してきた人がいれば選考で落とされてしまう可能性は高いといえます。

そのため独学や専門学校に通うなどして、まずはテーブルコーディネーターの仕事に必要な知識を身につけなければなりません。

なお高級レストランやホテル、ブライダル関係の業務経験がある人は優遇される傾向があります。