素材メーカーの種類
製品の基となる素材を生み出す素材メーカー
素材メーカーは、製造メーカーのように自社製品そのものが注目されることはあまり多くないため、一般の人にとってあまり馴染みがない存在かもしれません。
しかし、じつは多様な産業を支えているのが素材メーカーであり、どのような製造メーカーも質の高い素材があってこそ、便利な製品をつくりだすことができています。
素材メーカーは、以下のように、つくりだす素材の種類ごとに分けられて考えられています。
素材メーカーのおもな種類
鉄鋼メーカー
自動車、鉄道、建築といった鉄鋼製品の製造に使われる鉄鋼を製造します。
製造する鉄鋼の種類などによって、さらに細かく高炉メーカー、電炉メーカー、特殊鋼メーカーに分けることができます。
非鉄金属メーカー
鉄以外の金属(アルミ、マグネシウム、鉛、亜鉛、金など)を製造します。
非鉄金属は、細かくは軽金属、ベースメタル、レアメタル、貴金属に分類されます。
紙・パルプメーカー
トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ノートやメモ帳など、紙製品の原材料となる素材を加工します。
繊維メーカー
布製品の素材となる生糸や絹、またポリエステルやアクリル、ナイロンなどの化学合成繊維や人口皮革を製造します。
無機材質メーカー
ガラスやセメントなど、建造物などに利用される素材を製造します。
化学メーカー
石油や天然ガスなどを主原料とし、さまざまな種類の樹脂やゴム、塗料・インキなどを製造します。
上記の総称が素材メーカー
素材メーカーとは、上記で挙げてきたさまざまな種類の素材を扱うメーカーの総称であるといえます。
メーカーによって、複数の素材を手掛けているところもあれば、一部の素材に特化して強みを発揮した事業展開を行っているところもあります。