素材メーカー社員の現状と将来性

市場規模は大きいが、徐々に縮小傾向

素材は、あらゆる製品の基となるものであり、多様な産業で必要とされることから市場規模もそれなりに大きなものとなっていますが、素材全体で見ると徐々に縮小傾向にあるといわれています。

海外企業との競争も激化し、コスト競争がさらに進むなかで収益性が低下している企業も出ています。

しかしながら、モノづくり大国と呼ばれる日本では、素材メーカーは社会を支える重要な存在であることは間違いありません。

素材メーカーのなかには100年以上の歴史を持つ企業もあり、大きく伸びることはなくても、堅調な経営を続けている企業は確実に存在します。

素材業界の課題

素材メーカーは、自動車メーカーや家電メーカーなど製品をつくる「製造メーカー」のように、消費者向けに製品を販売するわけではありません。

あくまでも、製造メーカーに素材を販売するBtoBのビジネスが中心となることが特徴です。

どうしても経済の動きに影響を受けやすい一面があり、景気が悪くなってくると業界全体が厳しい状況に追い込まれやすくなります。

また、製造メーカーのように、素材の加工を行うことにより製品価格を上げることは難しく、比較的単価が低めの素材を取り扱うことの難しさというものもあるようです。

新しい分野への注力や、海外展開を推し進める企業も

国内の市場は飽和状態とされますが、高齢化が進む日本国内で成長が見込まれ、付加価値を高められる分野として、「ヘルスケア」や「ライフサイエンス」の領域に力を入れる素材メーカーも出てきています。

高付加価値製品の開発や販売を行うことで、売上向上を目指そうという傾向も見られます。

また、業種によっては生産拠点の集約化や、業界再編の動きも目立ち始めています。

さらに、海外事業の強化に取り組む企業が増えていることが特徴です。

素材メーカー各社は、今後も「高品質」「多品種」という市場のニーズに対応しながら海外進出を進めてシェア拡大を目指すところが多く、社員も挑戦心を持って新しいことに取り組む姿勢が求められるといえるでしょう。