ネイリストになるためにかかる費用

新しい仕事や職業を目指す際には、学校に通ったり、参考書を購入したりと、何かとお金がかかるものです。

ネイリストの場合、学校に通うことは必須ではありませんが、実際にはきちんと勉強をして確かな知識・技術を身につけなくてはなりません。

また、施術で使用する道具を購入するなどで、思っている以上にお金がかかることもあります。

ここでは、ネイリストになるためにかかる費用について解説しています。

ネイリストになるために勉強は必要?

ネイリストになるために必須とされる学歴要件、国家資格等は存在しません。

そのため、完全な未経験者であっても、「ネイリスト見習い」として採用される可能性はあります。

ただ、いくら未経験でも働けるとはいえ、サロン側としてはできるだけ即戦力になれる人材を求める傾向にあります。

そのため、ネイルや美容系の専門学校を出ていることや、ネイル関連資格の取得者を優遇するサロンも見られます。

また、最近では市販のジェルネイルキットを用いて、セルフで簡単なアートを楽しむ女性も増えています。

こうしたなか、プロとしてのスキルを存分に発揮し、お客さまに認めてもらうためには、勉強をしてしっかりとした知識・技術を身につける努力が欠かせません。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ネイリストになるためにかかる費用

専門学校に通学する場合

ネイリスト志望者が専門学校への進学を考える場合、美容専門学校のネイルコースを選ぶのが一般的です。

専門学校では効率よく、そして体系的にネイリストに必要な知識・技術を基礎から学ぶことが可能です。

学校によって特色はさまざまで、資格取得までしっかりサポートする学校もあれば、資格取得は任意とする学校もあります。

コンテストなど校内イベントが充実している学校も多く、美容に関しての意識が高い仲間と切磋琢磨できるメリットもあります。

学費については、全日制(週5日・平日昼間)に通学する場合、年間100万円程度かかるのが一般的です。

ネイリスト専門学校は2年制のところが多いため、200万円前後の費用負担が生じます。

ただ、専門学校によっては「夜間コース」「週1(週2)コース」を開講し、さまざまなニーズをもつ人に対応しています。

これらは全日制のコースに比べると授業時間が短くなり、より集中的な講義になりがちですが、学費もそのぶん安くなり、年間30万円~50万円で学べます。

このほか、「検定対策コース」や「アートトレーニングコース」など、目的に応じた単発コースも設けられている学校もあります。

通信講座や独学と上手に組み合わせ、費用を抑える人もいます。

専門学校に通学する目的、自分のレベル、費用効果を考えて選ぶとよいでしょう。

通信講座受講の場合

ネイリストの通信講座は、自分が好きな時間に好きなペースで勉強可能なため、専門学校に通う時間がない人に人気です。

通信講座の場合、費用は平均で5万円~10万円から検討可能のため、なるべくお金をかけたくない場合には適しています。

しかし、通信講座の数は非常に多いため、選ぶ際には実技に力をいれている講座を選ぶことをおすすめします。

マネキンのハンドやネイルサロンチップに施術し、郵送すると添削をしてくれるなど実技に注力したコースであれば、より実践的な力が身につくでしょう。

なかには、自宅で学ぶには難しい部分のみ、近くのスクールで対面式の講義を受けられるといった講座もあります。

そのほか、有名ネイリスト監修版の通信講座では、練習用マネキンハンド、チップ、カラーリングケア道具が一揃いついてくるものがあります。

これらを一から揃えると購入の手間も費用もかかるため、道具がない人は、このような通信教育を選ぶと結果的に費用が安くなるかもしれません。

独学の場合

最近はネットを活用し、ネイルに関する情報も簡単に入手できます。

インターネットで安価な海外製のチップなどを入手し、練習をすることも可能です。

日本ネイリスト協会に年会費・入会金を支払って会員になることで最新の情報が入手でき、ネイル用品を安く購入することもできるため、独学の場合は一度検討してみてもよいでしょう。

道具もピンからキリまでありますが、独学の場合の費用は数万円~10万円以下で、比較的気軽にネイリストとしての勉強をスタートできます。

ただし、独学ではネイリストの技術目安のひとつとされる「JNECネイリスト技能検定2級」の合格は困難になるかもしれません。

技術レベルをネイリストとして通用するくらいまで高めるためには、短期間でも学校に通学することをおすすめします。

安さに飛びつかないで比較する

ネイリストの専門学校や通信講座は、企業が母体のもの、有名ネイリストが行うものなど数多く存在します。

なるべく費用を抑えたいと思い、安いスクールを選んでしまう人が多いです。

しかし、目先の費用だけで選ぶと、内容があまり充実していなかったり、想像以上にオプション費用がかかったりすることもあります。

安さだけで決めずに、きちんと内容を比較しましょう。

以下では、学校選びの際に気をつけたいポイントをいくつか紹介します。

トータルの授業時間、内容

ネイルスクールの専門学校の場合、1回の授業時間を比較しましょう。

ネイリスト技能検定3級~2級習得を目指すレベル授業であれば、1回のレッスンは2~3時間、1時間単価は2,500円~4,000円が相場です。

1級を目指す授業の場合は、技術が高度になるため、1時間単価相場は4,000円~6,000円が相場となります。

授業単価が極端に安かったり、授業時間数が少なかったりする格安スクールの場合、授業内容が不十分でサロンワークに通用するレベルでない可能性もあります。

また、人件費も抑えられているため、講師の技術スキル、知識が不十分なこともあります。

さらに格安ネイルサロンは、掲載費用安いものの、通うなかで講座を追加していくことが当たり前になっているところもあります。

もちろんすべての格安スクールの質が低いというわけではありませんが、目先の安さに飛びつかずに内容を精査しましょう。

高めのスクールでも、自習室を常時開放し、無料で講師の添削が受けられるなど十分なサポート体制があるものを選べば、トータル費用は安くなり、短期で技術習得できる場合があります。

目的に合っているか?

現在は趣味としてネイルを楽しむ女性も多く、通信講座の中には趣味でネイルを行う人向けのものも多くあります。

費用を見た場合、趣味で楽しむことを目的としている場合は5万円前後です。

しかし、趣味を目的とした通信講座の場合、カリキュラムがプロ向けではなく、技術面のサポート体制がなかったり、検定試験の合格率が低かったりします。

プロのネイリストを目指し通信講座を選ぶ時は、添削システムやスクーリング制度があるところなど内容をしっかり把握しましょう。

「JNECネイリスト技能検定2級・3級」「JNAジェルネイル技能検定(初級・中級・上級)」取得を目指し、サポート期間が12か月以上のものは、費用相場として10万円~20万円が相場です。

消耗品や材料費、道具代の負担も考慮する

勉強方法にかかわらず、ネイリストになるためにはキューティクルニッパー、ジェルネイル用ライト、筆などの各種道具が不可欠です。

専門学校の場合、スクール指定のものを購入することが大半で、その費用は受講料金とは別途で20万円弱かかることもよくあります。

通信講座の場合、自分で道具を選ぶこともできますが、プロになるために勉強しているのであれば、ある程度しっかりとした道具を選ぶ必要があります。

またニッパーや筆は使用するにつれ劣化するため交換も必要です。

さらにポリッシュ、ジェル、スカルプなどの材料はすべて消耗品で、練習すればするほど、費用負担が大きくなります。

スクールによっては、道具が無料貸出、授業中の消耗品費を無料としているスクールもあります。

また、通信講座の場合も、プロとして通用するレベルの道具が一式ついていたり、ネイル用品を卸価格(通常の30%~50%割引)で購入できる特典があったりするなど、選び方でトータル費用が抑えられることもあります。