ネイリストの仕事内容

ネイリストの仕事とは

ネイリストとは、指先に関する美容の専門家です。

お客さまの指先を整え、カラーリングやアートデザインなどを行って、より美しく仕上げていきます。

ネイリストの基本的な技術として、おもに以下のようなものがあります。

  • ネイルケア:爪の形を整え、甘皮処理などを行う
  • カラーリング:爪にマニュキュアを塗る
  • ネイルアート:爪にデザインを施す
  • リペアー:傷んだ爪の補修や修復をする

このほか、ジェルネイルや3Dアートといった新しい技術やトレンドへの理解も求められます。

ネイリストは、お客さまとの会話を通して、お客さまのライフスタイルや好みの色、テイストを把握し、的確なアドバイスやデザイン提案を行います。

多くのネイリストはネイルサロン、美容院などに勤務し、ネイリストとしての経験を積みます。

培った知識、技術、経験を生かし、独立開業する人やフリーランスのネイリストとして活躍する人も多いです。

ネイリストの業務の内容

営業準備

ネイリストは、サロンでお客さまをお迎えするにあたり、さまざまな準備を行います。

衛生的な空間が保てるようにネイル用品の手入れや薬剤補充、備品洗浄、また施術で使う道具などの在庫量の確認を行い、不足があれば発注作業を行います。

お客さまにリラックスして施術を受けてもらうために、アロマを焚く、音楽を流すなど空間づくりに力をいれるサロンも多いです。

接客・施術

ネイリストのメインの業務内容は「接客」と「施術」です。

来店されたお客さまの好み、要望をお客さまとの会話から把握します。

お客さまに合うデザイン、色を提案するほか、爪の健康状態に合わせたアドバイスも行います。

施術時間は1件あたり1時間~1時間半程度で、施術中にはお客さまの性格や嗜好に合う会話もします。

高い施術技術、心地よい接客がお客さまの満足につながればリピーターになってもらえたり、次回からネイリスト個人を指名してくれたりすることもあります。

ネイルチップ製作

新しいデザイン、トレンドを意識したチップの製作もネイリストの業務のひとつです。

製作したチップは、お客さまがデザインを決める際の参考材料や、イメージを膨らませるために使います。

また、ネイルチップを広告やサロンHPに掲載することも多く、ネイリストの技術力や、サロンのセンス・感性をPRすることができます。

研修会・指導

ネイリストは常に技術を磨く必要があります。

そのため、閉店後に自主トレーニング、技術講習などを行い、技術の向上に努めます。

とくに新人や経験の浅いネイリストは、できるだけ多く練習を行って、お客さまを満足させるレベルの技術、手際のよい作業の流れを習得していきます。

店長や管理者クラスになれば、後輩ネイリストへの助言・技術指導を行うこともあります。

ネイリストの役割

人々の爪を健やかに美しくする

ネイリストの役割は高い技術により、人々の爪をより健康に、美しくすることです。

カラーリングやアートなど美しくすることに注目されがちなネイリストですが、最も基本的な役割はネイルケア、つまり健やかにすることです。

不健康な爪に対するケアやアドバイスを行うことで、本来の健康な爪を取り戻すサポートを行います。

また、お客さまが抱える爪の悩み(爪の形が悪い、爪が欠けているなど)にも応えます。

そのため、ネイリストは、ネイル製品の化学的知識や衛生学を理解していなくてはなりません。

技術で人々に感動と特別感を提供する

最近は性能のよいネイル用品が簡単に手に入り、特別な勉強をしていない人でも、少し練習すれば、簡単なネイルアートができるものです。

そうしたなか、お客さまがわざわざ時間と費用をかけてネイリストの施術に期待する理由は、高い技術と特別感を求めているからです。

お客さまは、自分ではできないような、複雑で難易度の高いネイルアート、ネイルデザインをしてもらうことを楽しみにしています。

したがって、ネイリストは高い技術を身につけ、お客さまに感動を与えることが重要です。

ネイリストの勤務先

ネイルサロン

ネイリストの勤務先で一番多いのがネイルサロンです。

ただ、ひとことでネイルサロンとでいっても大手~小規模なものさまざまであり、繁華街や住宅地などサロンの所在地によっても、ターゲットとする客層が異なります。

「上品」「モダン」「カジュアル」などサロンごとに独自の雰囲気があり、求められる接客スタイルや技術レベルも変わります。

勤務するサロンを選ぶ時は、自分の個性や得意な技術を生かせる、今後習得したい技術や経験を学べるという視点をもつとよいでしょう。

その他のサロン(美容室、エステサロン、ブライダルサロン)

最近はトータルビューティをウリにし、ヘアケア、痩身、エステ、ネイルなど複数の美容メニューを提供するサロンが増えています。

一部のネイリストは、このようなサロンでネイルメニュー担当者として、施術を行うこともあります。

そうした場合、ネイリストは美容師などと連携して働く機会が多く、手が空いた時には簡単な業務のヘルプを求められることもあります。

サロンに来店されたお客さまと会話するために、ネイルに限定せずに幅広い美容知識が必要です。

このほか、結婚式場に併設されたサロンに勤務し、結婚式を控えた新婦のために施術を行うネイリストもいます。

一生に一回の結婚式を彩るネイルを提供するために、高い接客レベル、華やかなネイル施術技術が求められます。

独立・開業、フリーランス

自宅、もしくは仕事用物件に自分のネイルサロンを開くネイリストもいます。

独立すると時間的融通が利き、年収アップが期待できる反面、高い技術と接客力はもちろん、集客力など経営者目線が必要になります。

フリーランスのネイリストとして、複数のネイルサロンと業務委託契約を結んだり、芸能人などの専属ネイリストになったりする人もいます。

メディア撮影、イベントなどの時に呼ばれ、出張という形で施術を行うこともあります。

自由度が高く、独立ほどのリスクがない状態で、自分の技術を発揮できる働き方です。

その他(ネイルスクール、高齢者施設など)

ネイルサロンなどで培った技術や経験を後進に伝えるために、ネイルスクールで講師として働く人もいます。

このほか、最近は高齢者施設で福祉ネイルサービスを行うネイリストもいます。

ネイリストの勤務先と仕事内容の違い

ネイリストの仕事の流れ

ここでは、ネイルサロンに勤務するネイリストの接客・施術の流れを説明します。

カウンセリング

サロンに到着したお客さまをお迎えし、カウンセリングに入ります。

お客さまの爪の状態やアレルギーを確認し、施術デザイン、色を決めます。

こだわりがあり、すでにデザインを決めてこられる方もいれば、ネイルに慣れていない方もいるため、個々のお客さまに合わせたカウンセリングをすることが重要です。

ネイルの目的、職業、ライフスタイルも伺いながら、プロとしてアドバイスを行います。

施術

まずはネイルケアを行います。

ネイルケアには甘皮処理、爪の形を整えることなどがあり、その後の施術の出来栄えを左右する重要な工程です。

その後、マニュキュアやジェルネイルを塗るカラーリング作業を行います。

ラメ、ストーンなどのデコパーツを用いながら、お客さまの希望のデザイン、アートを施し、ジェルネイルの場合は繰り返し、光をあて硬化させます。

デザインにより、施術時間は異なりますが、平均して1時間~1時間半です。

お見送り

施術終了後は、全体を確認し、ムラなどがないかチェックし、お客さまにも確認してもらいます。

最後にキューティクルオイルを塗りながら、指先マッサージを行います。

オイルには爪先を乾燥から守り、ネイルの持ちをよくする効果があります。

お客さまにハーブティなどを提供するサロンもあります。

その後、次回の予約案内、お会計を済ませ、お客さまを笑顔でお見送りします。

ネイリストと関連した職業

美容師とネイリストの違い

「美容師」と「ネイリスト」は、専門とする部位が「髪」と「爪」という違いはありますが、どちらも美容に関する知識・技術を要する専門職であることは共通しています。

ブライダルサロン、トータルビューティサロンなどでは、お互いに協力しながら、その人の最高の美しさを演出する役割があります。

しかし、ネイリストが特別な資格を必要としない反面、美容師は国家資格である美容師免許が必要です。

美容師にしか出来ない仕事があるため、ネイリストとして勤務しながら、美容師免許取得に向け、学校に通う人もいます。

美容師の仕事

ネイルサロン衛生管理士とネイリストの違い

「ネイリスト」は、ネイルの施術技術と爪に関する知識をもち、お客さまの指先を美しくする職業の名称です。

一方、「ネイルサロン衛生管理士」は資格の名称で、ネイリストの経験や技術は必要なく、ネイルサロン運営にあたって必要な衛生管理知識が試験で問われます。

ネイルサロン衛生管理士は、ネイルサロン経営に必須というわけではありませんが、他のサロンとの差別化を図るため、独立を考えるネイリストやオーナーが取得することが多い資格です。

ネイルサロン衛生管理士とは