ネイリストに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

ネイリストに向いている性格・適性

接客や人を喜ばせることが好き

ネイリストは美しいネイルアートを施す仕事ですが、それに加えて、お客さまに寄り添った接客で、相手の心にも満足を与える必要があります。

まずはヒアリングやカウンセリングを通じ、お客さまの希望、ニーズを把握します。

施術中には、お客さまの希望通りになっているかを、相手の表情や言葉から読み取ります。

お客さまの性格はさまざまで、非日常空間のサロンでゆっくり過ごしたい人もいれば、ネイリストとの会話を楽しみにしている人もいます。

相手の様子をよく見極めつつ、どのようなお客さまに対しても喜んでもらう接客をすることが大切です。

女性同士の付き合いが上手

ネイリストは、その職種上、お客さまも同僚も女性が多いです。

とくにネイルサロンは小規模で、働くスタッフも少なく、同僚全員が女性ということもめずらしくありません。

職場によっては女性特有の嫉妬や噂話、悪口が多く、女性同士の付き合いが苦手という人は強いストレスを受けるかもしれません。

一方、相手の表情や会話から心の機微を上手に掴める性格であれば、志を同じくした同僚と楽しく快適に働けるはずです。

また、忘れてはいけないのは、周囲への感謝の心をもち、日々の業務にあたることです。

感謝の心を持ち続ける人は好かれるだけでなく、自分が困った状況の時に誰かが助けてくれるなど、良好な人間関係を築くことができるでしょう。

ネイルの腕を磨いていくことに夢中になれる

ネイリストは接客業であると同時に技術職でもあります。

初心を忘れずに自分の技術を高めていく必要があり、日々の練習は欠かせません。

また、ネイル技術は日々進化し、流行も変化します。

トレンドや業界情報にアンテナを張り、常に研究を重ねることが大切です。

魅力的なデザインを施せるように芸術作品などに触れ、感性を豊かにすることも欠かせません。

日々の仕事に打ち込みながらも、プロ意識を持ち、努力して技術を高めていくことは簡単なようで難しいことです。

誰かに指示されることなく、自主的にできるくらいネイルが好きで、ネイルを突き詰めていける人に向いている仕事といえます。

根性があり、体力に自信がある

ネイリストは華やかなイメージをもたれがちですが、体力的にハードな仕事です。

朝早く出勤し、開店準備を終え、日中はお客さまの施術予約によっては休憩をとれないこともあります。

腰痛や腱鞘炎などの職業病に苦しむネイリストも多いです。

そのなかで、お客さまには疲れた顔や悩みを感じさせないように常に笑顔で接客しなくてはいけません。

体力があるのと同時に、少しのことではへこたれない根性を持つ人はネイリストに向いているでしょう。

ネイリストになるには

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ネイリストに必要なスキル・能力

緻密な作業を得意とする手先の器用さ

ネイルは「爪」という狭い空間に細かいアートを施していきます。

数ミリのずれがデザインの仕上がりに大きな影響を与えることもある緻密な作業です。

手先が器用な人であれば、細やかな作業もストレスにならないでしょう。

高い集中力

ネイリストには高い集中力も求められます。

お客さま1人あたりの施術は平均して1時間半程度、アートデザインによっては2時間を超えることもあります。

片手で集中力が切れてしまい、指によりデザインの仕上がりが異なることがないように、集中力を持続させたまま施術を続ける必要があります。

飽きっぽい人、目の前のことに意識を集中させることが苦手という人は、ネイリストの仕事が苦になるでしょう。

デザインセンス

ネイリストとして必要なものに、美的センスや高いデザインセンスが挙げられます。

ネイルのデザインを考えたり、お客さまの要望に合うアートを表現したりする必要があるからです。

他のネイリストとの差別化を図り、お客さまからの指名を受けるためにも、独創性や芸術性は強みとなるでしょう。

これらは先天的な才能だけでなく、努力することで身につくものでもあります。

カラーコーディネートの勉強、芸術鑑賞などを通じ、ネイリストとして必要な能力を高めていくことが可能です。

ネイリストになるために必要な勉強や練習は?

爪の構造・衛生面の知識の習得

爪の構造・病気について

きれいなカラーリングやアートは、ボロボロの爪先には施術できません。

そのため、まずは「健康な爪」の状態をつくることが大事になってきます。

ネイリストは、お客さまの爪そのものをケアするために、人間の爪の構造や爪の病気について勉強しています。

たとえば、ネイルの施術を希望するお客さまのネイルオフをした時に、「グリーンネイル」といわれる爪の病気症状に気がつくことがあります。

こういったときには、お客さまにこの日のネイル施術は辞めたほうがよいことを推奨し、簡単な症状の説明と、様子をみて皮膚科に行くことを案内する必要があります。

爪に関する豊富な知識を身につけているからこそ、こういった提案もできるのです。

衛生面について

ネイリストはお客さまの体の一部に触れるため、道具の消毒など、衛生面の知識もしっかりと習得しなくてはなりません。

また、施術には薬品を使用しますが、お客さまのなかにはアレルギー体質だったり、皮膚が弱かったりする方もいるため、ときにはお客さまにそのリスク説明も必要です。

これらの爪に関する知識は、お客さまに安全・安心なサービスを提供するために欠かせないものであり、お客さまとの信頼関係構築にも役立ちます。

施術の流れ・技術を身につける

爪の知識をもち、きれいなカラーリングや高度なアートをお客さまに施すためには、技術の練習・訓練が必要です。

ネイルケアや爪の修正の方法、ネイルアートそれぞれの施術の流れをはじめ、マニキュアやジェル、アクリルといった技術の種類について、そして使用するさまざまな道具についての知識を身につけます。

未経験者であれば、ブラシの持ち方や手の動かし方など、基本から訓練します。

実践的な練習を繰り返す

ネイリストはお客さまに都度要望を聞きながら、施術を行います。

相手に言われたことを、ネイルで正しく表現する力を身につけるためにも、実践的な練習が重要です。

「こういうネイルを完成させたい」というイメージを念頭に置きながら、ネイルチップを使い、繰り返し練習をします。

練習を続けながら、ネイリストの資格取得を目標とするネイリストもいます。

なお、より実践的な練習にするためには、生身の人間の手に施術することが一番とされています。

家族、友人だけでなく、ハンドモデルの爪に実際に施術することで、今まで気が付かなかった自分の弱点を把握することができます。

最新のトレンド、色彩感覚を学ぶ

ネイリストにとって雑誌を読み、最新のトレンドやファッション情報を知ることもまた大切です。

ネイルはファッションと同じように変化の激しい業界のため、日々学ぶ姿勢がネイリストには求められます。

また、ネイリストはデザインを考えたり、お客さまの要望に合うアートを表現したりしなくてはなりません。

カラーコーディネートの勉強、芸術鑑賞などを通じ、ネイリストとしての豊かな独創性、芸術性を高めていくことも大事です。

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ネイリストに向いていないのはどんな人?

手先が不器用な人

緻密な作業を主とするネイリストにとって、手先の器用さは武器になります。

一方で手先が不器用な人は緻密な作業を前に苦手意識を抱きやすく、ネイリストに向いていないかもしれません。

しかし、不器用な人でもネイルが好きで反復練習が苦にならない性格であれば、心配することはありません。

やる気があれば技術は追いついてくるため、諦めずに練習することで、手先が器用と言われる人と差がなくなることも十分に考えられます。

話すのが苦手な人

ネイリストの仕事はお客さまとの接客が軸になります。

そのため、お客さまとの会話を上手に繋げていけない人は、ネイリストの仕事で苦労することもあるでしょう。

ただ、ネイリストになりたての頃は緊張で上手に話せなくてもも、場数を踏むことで会話を楽しめるようになることもあります。

コミュニケーションの基本は相手の話をよく聞くことです。

お客さまのことをよく理解しようとする気持ちを持ち、相手の心に寄り添うことで、口数が少なくてもお客さまに心地よさを感じさせる接客スタイルを確立することもできます。

また、なかにはあまり会話をしたくないというお客さまもいらっしゃるため、ときに落ち着いた雰囲気が有利となることもあります。