【2021年版】エステティシャンの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「エステティシャン」とは

専用の器具を使った施術やマッサージによって肌の調子を整え、全身を美しくする。

エステティシャンとは、ボディケアや脱毛、フェイシャル、リフレクソロジーなどの施術を行い、お客さまの肌の調子を整える施術者のことです。

手でマッサージを行ったり、脱毛や痩身の器具などさまざまな方法を使って、見た目をより美しくします。

エステティシャンとして働くにあたって必須の資格はありませんが、美容系の専門学校で学んでからエステサロンなどに就職する人もいます。

施術では人の肌に直接触れるため、勉強を続けて確かな知識を身につける必要があります。

エステティシャンは優雅なイメージが先行しがちですが、勤務中は立ちっぱなしで、手を使って長時間マッサージなどの施術を行うため、体力も必要です。

最近ではブライダルエステやアンチエイジング関連の施術ニーズの高まり、また男性向けのメンズエステも普及し、エステティシャンの活躍する領域は広がっています。

「エステティシャン」の仕事紹介

エステティシャンの仕事内容

お客さまの肌の悩みを引き出し、施術によって美しくする

エステティシャンとは、専用の器具や手技による施術を行い、お客さまの肌や全身を美しくする施術者のことです。

エステティシャンの施術方法はサロンによって異なりますが、基本的には「ボディケア」「脱毛」「フェイシャル」「リフレクソロジー」の4つがメインとなります。

施術の前には十分なカウンセリングを行い、お客さまの肌に関する悩みやニーズを聞き出し、的確な施術方法を選択します。

エステティシャンは美容に深く関わる職業ですが、それに加えて「癒やし」の要素も重要視されています。

エステを受けるお客さまは、肌がきれいになるだけでなく「リラックスしたい」「優雅な雰囲気を味わいたい」などと考えているため、エステティシャンは会話や雰囲気づくりにも気をつけて、十分に満足していただけるように努めます。

エステサロンが提供するサービスは多様化

エステを受けるお客さまの多くは女性で、30代や40代くらいがボリュームゾーンとされますが、最近では50代以上の女性を対象としたアンチエイジングのエステや、男性向けのメンズエステが普及しています。

また、岩盤浴やアロマセラピーなど他のリラクゼーション系サービスと組み合わせて、エステを提供する店舗も増えています。

時代が進むにつれ、エステサービスは多様化しているといえるでしょう。

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エステティシャンになるには

未経験でも就職できるチャンスはある

エステティシャンになるための道のりはいくつもあります。

エステティシャンは特別な学歴や資格がなくても目指すことができるため、早ければ高校卒業後、すぐにエステティックサロンに就職可能です。

ただし、この仕事では人の肌に直接触れるため、現場に出る前にはきちんとしたスキルを身につけなくてはなりません。

そのため、多くのサロンではたいてい独自の社内研修・教育プログラムが用意されており、それを受けて実力を高めることで、ようやく一人前のエステティシャンとして現場デビューできます。

学校に通ってからエステサロンに就職する人も

先にエステティシャンの養成学校やスクール、美容系専門学校に通い、エステに関連する基礎知識を身につけてから就職する人もいます。

エステの養成学校・スクールを卒業すれば、即戦力とみなされてより早く現場で活躍できたり、就職先の選択肢が広がったりするのがメリットです。

またエステサロンと提携している学校に通うことで、そのまま系列サロンに就職というルートも考えられるようになります。

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エステティシャンの学校・学費

エステ関連団体が認定する学校もある

エステティシャンに関連する勉強ができる学校の代表的存在が、美容系専門学校です。

美容系専門学校のなかには「日本エステティック協会」など、エステ関連の協会から認定されている学校があります。

こうした「認定スクール」に通うと、各協会が認定する資格を取得するための実務経験が免除されるといったメリットがあります。

また、業界内での信頼も厚いため、大手エステサロンなどからの求人が集まりやすく、就職の際には有利です。

認定スクール以外でも、エステの勉強ができる学校やスクールはたくさんあるため、さまざまな学校を比較し、自分に合うところを選びましょう。

知識面だけでいえば通信講座で手軽に学ぶことも可能ですが、通学型の学校に比べると、実践能力は身につけづらいのがデメリットといえます。

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エステティシャンの資格・試験の難易度

関連団体・協会が認定する民間資格が複数ある

日本国内ではエステティシャンの国家資格が存在しませんが、エステ関連の協会・団体が認定するさまざまな民間資格は存在します。

とくに有名なのが、日本エステティック協会の「認定エステティシャン」や、CIDESCO-NIPPONの「CIDESCOディプロマ」、また日本エステティック業協会の「AEA認定インターナショナルエステティシャン」です。

資格によっては、すでにエステティシャンとして一定の実務経験を積んでいる人を対象としているものや、認定校で特定のカリキュラムを修了しなくてはならないものなどもあるため、事前に確認しておきましょう。

資格を取るメリットは?

エステティシャンにとって、上記で紹介したような資格の取得は必須ではありません。

ただし、この仕事では個々の「技術力」が問われてくるため、自分がどれだけの実力を備えているかを客観的に証明する材料として、資格は役立ちます。

就職・転職の際にはもちろん、日常業務でも有資格者であればお客さまに信頼されやすく、安心してもらいやすいといったメリットがあります。

そのため、エステティシャンとして働きはじめてから、積極的に資格取得を目指す人も多いです。

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エステティシャンの給料・年収

経験が浅いうちはあまり余裕のない生活になることも

エステティシャンは若い女性を中心に人気がある職業ですが、給料・年収を見ると、決して恵まれているわけではありません。

民間各社の調査データによれば、エステティシャンの平均年収は200万円台後半~500万円台と幅があり、20代から30代では300万円前後に留まるケースも少なくないようです。

拘束時間が長くなりがちなことや、体力面のハードさを考慮すると、給料が見合っていないという声も聞かれます。

勤め先によっては待遇が充実しておらず、ボーナスの支給もないか非常に少ないため、とくに新人~若手時代は生活に苦労することもあるかもしれません。

歩合制を取り入れている職場もある

エステティシャンは、年齢というよりも、経験やスキルがある人ほど多くの収入が得やすい特徴があります。

最近では、各スタッフの意欲向上のために「歩合給」の制度を取り入れ、個人の売上や指名数、成績次第で、収入が大幅に上がるしくみをとっているサロンもあります。

一方、基本給はそこまで高くなくても「残業がほとんどない」「休暇制度が充実」など、長く安心して働き続けられる体制を整えている企業もあります。

待遇面は各社で異なるため、自分の優先事項をよくイメージしながら勤務先を探していくことをおすすめします。

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エステティシャンの現状と将来性・今後の見通し

サービスの進化や多角化は見られるが、競争も厳しくなっている

美容機器や技術の進歩により、エステティシャンが提供できるサービスの質は年々向上しています。

女性にとって「美」は永遠のテーマであるため、この仕事は時代が変わっても需要があるといえます。

また、近年は男性の美への関心度も高まっており、メンズエステ専門店や、男性向けの新たな美容サービスが次々と登場しています。

さらに、学生さんや20代の若者が気軽に立ち寄れるリーズナブルなエステや、高級感あふれるプライベートエステなども増え、エステの種類やサービス内容は多様化しています。

現在のエステサロンは都市部を中心に乱立傾向にあり、競争はさらに厳しくなっています。

独立も目指せる職業ですが、この仕事で生き残るには、どこでも活躍できるだけの確かな知識や技術を備えることが、ますます重要になってくるといえるでしょう。

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エステティシャンの就職先・活躍の場

店舗型のエステサロンを中心に活躍

エステティシャンの最も代表的な活躍の場は、エステサロンです。

エステサロンといっても多種多様で、大手企業が運営し全国にチェーン展開しているサロンもあれば、地域に根差した中小規模のサロン、また個人経営のプライベートサロンもあります。

勤務先によってサービスや施術内容が異なり、個々のエステティシャンに求められるスキルにも違いがあります。

このほか、ホテルや旅館、ブライダルサロンなどでも、エステティシャンが求められることがあります。

こうした施設は、独立店舗で行うような定期的な施術ではなく、その1回限りのリラクゼーションを目的にした施術ニーズが高いことが特徴です。

なお、エステティシャンは経験を積み、ある程度のレベルに達したら、独立して自分のサロンを開業する人もいます。

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エステティシャンの1日

勤務先によっては夜遅くまで働くことも

エステティシャンは、基本的には勤務する店舗(サロン)の営業時間に合わせて働きます。

基本的には日中を中心に勤務しますが、営業時間が長い店舗では「早番」「遅番」などのシフト勤務になることもあります。

ここでは、都市部の大手エステサロンに勤務するエステティシャンのある1日を紹介します。

10:00 出勤・店内の清掃
10:30 朝礼・ミーティンング
11:00 開店
11:30 施術
13:00 予約の合間をぬって
14:00 施術
20:00 受付終了
22:00 業務終了・片付け・ミーティング
22:30 退勤

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エステティシャンのやりがい、楽しさ

高い美意識をもち、お客さまを美しくできること

エステティシャンの仕事は、それを通じてさまざまな人を美しくできる仕事です。

人は誰しも、美しくなれば自然と気持ちも明るく、そして笑顔になります。

自分の施術によってキラキラと輝くお客さまの姿を見ているうちに、エステティシャン自身も幸せな気分になれることでしょう。

そして、自分がスキルアップすればするほど、たくさんのお客さまのさまざまな悩みを解決できるようになります。

お客さまの悩みに親身に寄り添って、それを解決するためのお手伝いができたときに、やりがいを感じられます。

また、この仕事をしていると嫌でも美容に関する感度が高くなり、最新情報やトレンドにも敏感になります。

自分自身が美しくいることもエステティシャンにとっては大事な要素であり、美容に関心がある人にとっては楽しい仕事といえるでしょう。

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エステティシャンのつらいこと、大変なこと

イメージ以上に体力勝負でハードワーク

一見、優雅で華やかなイメージが先行しがちなエステティシャンですが、その実態は想像以上に体力勝負でハードです。

施術内容にもよりますが、たとえば手技でボディケアをする場合は全身を使いますし、立ちっぱなしの時間が長いため、1日の業務が終われば足も腰もパンパンになります。

休みの日には自分自身の疲れた心身を癒やすために、別のエステやリラクゼーションサロンに通う人も少なくありません。

また、エステティシャンは、自分自身も美しくいるように努める必要があります。

どれだけ疲れていようと、プライベートで嫌なことがあろうと、お客さまの前では明るい笑顔でいなくてはならず、肌や髪の毛の手入れにも常に気を配ることが重要です。

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エステティシャンに向いている人・適性

美容に対する探究心が強く、向上心をもって学べる人

エステティシャンを目指す人は、もとから美容に興味があるということがほとんどですが、エステティックサロンに来るお客さまも、美容に対して強いこだわりをもっているケースが大半です。

お客さまの期待に応えるためにも、エステティシャンは美容のプロとして専門的な知識を習得しておく必要がありますし、技術力もどんどん向上させなくてはなりません。

単に美容が好きというだけにとどまらず、自分自身でさまざまな美容法を試したり、最新の美容情報を集めたりするような人が、この職業に向いているといえます。

美を探究する気持ちがあり、スキルアップに励み続けられる人であれば、エステティシャンになってからも活躍できるでしょう。

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エステティシャン志望動機・目指すきっかけ

自分自身のエステ体験がきっかけになることも

エステティシャンを志望するほとんどの人が、美容業界の仕事に強い興味をもって、この職を目指しています。

実際にエステサロンで施術を受けたことがあり、そのときの接客や雰囲気、エステの施術への関心を持ったことがきっかけとなって、エステティシャンを志す例もあります。

エステティシャンは独立も目指せるため、手に職をつけて将来は自分のエステを開きたいといった思いで、この仕事を目指す人もいます。

仕事の厳しさも理解したうえで志望動機を考える

エステティシャンは若い女性にとって憧れの職業のひとつですが、漠然としたイメージだけで働き始めると、就業後のミスマッチが生じる可能性があります。

お客さまの立場と、働き手(エステティシャン)の立場はまったく異なるものだからです。

エステ業界の仕事は華やかに見られがちですが、表からは見えづらい大変な面もたくさんあります。

たとえば職場によっては勤務時間が長くなりがちですし、体力も要するため、早期に離職してしまう人も決して少なくありません。

しっかりと仕事の実態を理解したうえで、志望動機を通じて自分の意欲や熱意を伝えられるように考えていきましょう。

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エステティシャンの雇用形態・働き方

正社員以外にアルバイトや派遣、独立して働く人も

エステティシャンは、正社員以外にもアルバイトや派遣など、さまざまな雇用形態があります。

未経験者の場合は、アルバイトからのスタートになることも多いですが、実力や頑張りが評価されれば、そこから正社員に登用されることもあります。

ただし、エステ業界は人の出入りも激しく、後から熱心な人材がどんどん入ってくる可能性もあるため、努力しなければ簡単に追い抜かれてしまうでしょう。

なお、エステティシャン経験者を中心に、派遣社員としてのニーズも多くあります。

将来的には実力をつけて、独立することを目標にしている人もいます。

その場合には、自分で店舗を構えてエステサロンを開業する人や、店舗はもたずにお客さまの自宅などで出張エステの施術を提供したりする人など、さまざまな働き方があります。

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エステティシャンの勤務時間・休日・生活

勤務先によっては不規則な勤務体系で拘束時間が長くなる

エステティシャンの勤務時間は、一般的な企業に勤める会社員と比べて長めとなる傾向です。

多くのエステティックサロンの営業時間は10時~22時前後ですが、働いているお客さまに対応するため、夜遅くまで営業する店舗もあります。

営業時間が長い場合は「早番」「遅番」といったシフト制で働くケースが一般的ですが、人手不足の職場では、開店から閉店までなど長時間勤務を求められることがあります。

休日に関しては、週休2日制の店舗もあれば、週に1日程度の店舗もあり、さまざまです。

エステティシャンの労働条件は勤務先によって大きく異なるため、応募する際には事前に確認しておきましょう。

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エステティシャンの求人・就職状況・需要

人の出入りが激しめで、求人数は多い

エステティシャンの代表的な活躍の場であるエステサロンは、日本全国に数多く存在します。

雇用条件は店舗によって異なりますが、こだわりを持ちすぎなければ比較して選べるほど求人数は多いです。

しかし、その裏には「離職率の高さ」という実態もあります。

離職の理由は、仕事内容そのものが合わない、人間関係がうまくいかない、もっとよい待遇で働きたいなど人によってさまざまですが、人の出入りが激しく、常に人手を欲しているサロンもあります。

また、店舗によって完全未経験でもOKとするところもあれば、美容系専門学校でエステの基礎を学んだ人を優先的に採用するところもあります。

就職先を探す際には、十分に勤務条件などを確認しておきましょう。

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エステティシャンの転職状況・未経験採用

熱意や学ぶ姿勢があれば未経験からの転職も可能

エステティシャンは人材が不足していることから、異業種からの転職希望者であっても積極的に採用する企業は少なくありません。

実際、初めてエステサロンで働く人の半数以上は、エステティシャンの知識・技術を習得していない人といわれています。

実際に採用されてから各店舗で研修や指導を受けることができるため、熱意や学ぶ姿勢があれば、未経験で転職をすることも十分に可能といえます。

前職が接客業であれば、そこで培ったコミュニケーションスキルはエステティシャンでも生かせるでしょう。

ただし、一部のエステサロンでは、エステティシャンの専門学校やスクールで学んだ人のみを採用するところもあります。

また、20代から30代前半くらいまでの年齢制限を設けている企業もあるため、働きたいエステがある場合は、事前に確認しておきましょう。

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エステティシャンの髪型・髪色・ネイル

清潔感と安全性を重視して見た目を整える

エステティシャンは、お客さまに「美」を提供する職業であるため、身だしなみなど「見た目」にも気を遣う必要があります。

意識すべきことは清潔感、そしてお客さまに与える印象をよくすることです。

髪型に関しては自由としているエステサロンが多いですが、施術の際に邪魔にならないようにひとまとめにしたり、アップスタイルにするのが定番です。

ショートヘアでもワックスやピンを使い、パラパラと落ちてこないようにしたほうがよいでしょう。

髪色も基本的には自由ですが、あまりに奇抜なカラーはお客さまによっては不愉快に感じるため、黒や濃い目のブラウンにする人がほとんどです。

また、注意したいのはネイルです。

エステティシャンは手でマッサージをする機会が多いため、お客さまの肌を傷つけないように、爪は短く切りそろえ、やすりで整えておく必要があります。

清潔感や安全性の面から、派手なネイルアートは禁止されているサロンも多いです。

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