独学でネイリストになれる?

ネイリストを独学で目指す人はいる?

ネイリストには、「美容師」のように取得必須の国家資格もなければ、通学しなければならない学校もありません。

未経験でも「アシスタント」として採用され、現場で技術・経験を積んでいけるネイルサロンもあるため、独学でネイリストを目指すことは可能です。

しかし、ネイルサロン業界は即戦力を重視する小規模サロンが多いこともあって、手取り足取り基本から新人を指導する時間や余裕がないケースも多く見られます。

そのため、ある程度の知識や技術を有する人が優先的に採用されやすいのは事実です。

専門学校やスクールでネイルの基礎を学んでおくほうが、ネイルサロンなどへの就職という点ではスムーズにいくでしょう。

とはいえ、先にも述べた通り、自分の意欲と頑張り次第で独学でネイリストになれる可能性は十分にあります。

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独学の勉強方法

ネイリスト志望者向けの専門学校や通信講座では、技術・知識習得を目的としたカリキュラムがきちんと組まれ、最新のネイル情報なども網羅されています。

しかし、独学の場合は道具選びからテキスト選び、最新情報の入手など、すべて自分で行う必要があります。

独学の場合、まずは「日本ネイリスト協会」へ入会しておきましょう。

同協会は入会費・年会費を払えば一般会員になることができ、検定などの情報が逐次届き、ネイル用品を安く購入することも可能です。

ネイルの勉強は、書籍やインターネットで情報を集めながら進めることができますし、ネイルをするために必要なグッズを購入すれば、技術的な練習もできます。

また、独学において一番問題となるのは、身近に疑問点やアドバイスを聞くことができる存在がいないことです。

ネイリストの友人、行きつけのネイルサロンのネイリストなどに技術面のアドバイスをもらえると、勉強は進めやすくなるでしょう。

独学のメリット

ネイリストの専門学校に通学する場合、年間100万円以上かかることも多いです。

通信講座の場合には、専門学校に比べると費用負担は少ないものの、それでも10万円程度はかかります。

一方、独学の場合、テキスト代や道具類などお金のかけ方は個人にもよりますが、1万円~3万円程度と、かなり費用を抑えて勉強できます。

主婦や社会人などお金をかけずに基本的な知識・技術を身につけたいと考える人は、まず独学を検討するようです。

ほかにも、自分が好きな時に気軽に始められたり、好きな時間に勉強できたりする点も独学のメリットといえます。

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独学のデメリット

技術指導が受けづらい

ネイリストに必要な知識については、専門学校や通信講座に比べて勉強時間はかかるかもしれませんが、独学でも十分に習得可能です。

しかし、技術については、DVDや参考書を見ながらの独学では難しいものがあります。

講師から直接技術指導を受けられないぶん、道具の使い方、技術、施術スピードが身についていないことが多いです。

就職に役立つ資格習得が難しい

ネイリストは必ずしも資格が必要ではなく、無資格でも採用するサロンもあります。

しかしネイルサロン側も、まったくの素人よりは、ある程度の知識・技術がある人を優先的に採用したいものです。

そんな時に「JNECネイリスト技能検定合格」などの資格があれば、専門学校を卒業していなくても一定の技術水準をPRでき、就職の間口が広がります。

サロンワークで求められるレベルはJNECネイリスト技能検定「2級」以上とされています。

JNECネイリスト技能検定「3級」は、ネイル初心者を対象としていて、独学でも十分に合格可能です。

しかし2級以上になると、難易度が上がります。

とくに技術課題が難しいため、講師からの直接指導がなく、技術習得に不安が残る独学受験者の合格は厳しいです。

なかには、さらに上位の「1級」を独学で合格した人もいるため、独学合格は不可能ではありませんが、相当の勉強時間が求められます。

効率よく勉強を進めるためには、2級以降は専門学校に通学したり、技術指導に定評のある通信講座を受講したりすることも検討するとよいでしょう。