マーケティングリサーチャーの仕事内容、なるには、資格、給料、求人
マーケティングリサーチャーの仕事内容
消費者の声を集め、企業に汲み上げる
多くの企業では、新しい商品を開発するために、「どうすればより多くの商品が売れるか?」を考えます。
売れる商品を開発するためには、その商品の需要性を予測します。
そのためには「世の中の人たちがどんな商品を求めているか?」を知ることが必要です。
商品の需要性を予測し、市場全体の動向を把握するために、事前のリサーチが最も重要です。
Webリサーチや郵送調査や電話調査、対象者と対面してヒアリングするなど、最適な方法で調査を実施します。
さらに集めたデータを集計・分析し、発注者に報告書を作成して提出するのがマーケティングリサーチャーの仕事です。
消費者の声をリサーチし、世の中の情報を企業へ汲み上げる重要な任務となります。
マーケティングリサーチャーになるには
幅広い知識と好奇心、理系出身者が有利
マーケティングリサーチャーになるには、大学卒業後マーケティングリサーチ企業に就職するのが一般的です。
特に必要な資格などありませんが、世の中の動向に対する幅広い知識と好奇心や探求心、データ分析力や数学力が必要です。
調査にはパソコンを使用して集計・分析を行なうため、パソコンのスキルも必須です。
大学では、経済学・経営学・経営工学・経営情報学・統計学・流通学・情報工学などの知識を学んでおくと役立つでしょう。
マーケティンリサーチャーの給料・年収
年収アップを目指すならスキルを磨く
20代前半では年収200万円~600万円、20代後半になると150万円~800万円と、業種や企業規模によってばらつきがあります。
なお、20代から40代以上の全世代平均年収は523万円となっています。※参考:「転職会議」
国内大手IT企業や外資系企業は、マーケティング職の年収水準が高いケースが多いようです。
外資系企業における平均年収は、勤続3年以上500万円~800万円程度、5年以上800万円~1,000万円程度とされています。
転職者が多いことも特徴で、スキル・実績・企業規模によって高まる傾向があります。
マーケティングリサーチャーに向いている人、適性
流行に敏感で人が好き、客観的思考の人
流行に敏感
時代に合った商品を企画するには、世の中の流行を敏感にキャッチする能力が必須です。
インターネットやテレビ、新聞を常にチェックしている人が適しています。
客観的、倫理的思考
消費者の視点から客観的に物事を捉え、さらに論理的思考で意見をまとめる、2つの思考を兼ね備えた人が適しています。
コミュニケーション能力
企業で活躍するマーケティングリサーチャーは、さまざまな部署との連携や、消費者の声を聞き出す傾聴力も必要です。
マーケティングリサーチャーの現状と将来性、今後の見通し
業界は人材不足、若手が活躍する時代に
近年のマーケティングリサーチ業界では、3つの経営課題が挙げられています。
・中堅リーサーチャー不足
・コンサルティング力不足
・調査スキル不足
一般社団法人「日本マーケティングリサーチ協会」2015年度調査
即戦力人材確保のため、未経験者がリサーチ業界からスカウトされるケースもあるようです。
経験者は、消費材メーカーなどのマーケティングリサーチ部門やコンサルティングファームへのキャリアチェンジも期待できます。
今後は、高い調査スキルが課題となり、若手マーケットリサーチャーの活躍が注目されるでしょう。