通信で看護師資格は取れる?
看護師資格は通信では取得できない
看護師養成課程を置く学校の種類はいくつかありますが、そのいずれもが「通学制」となっています。
看護師を目指す人は、4年制の看護大学、または3年制の看護系短大や専門学校などへ通い、講師と顔を合わせながら授業や実習を受けなくてはなりません。
「准看護師」の資格取得を目指す場合も、中学校卒業後もしくは高校卒業後に准看護学校へ2年以上通学し、准看護師養成課程を修了する必要があります。
未経験から看護師(正看護師・准看護師)を目指すのであれば、最低でも2年以上の通学期間が必要になってきます。
時間的な余裕をもって、看護師になるためのプランを立てていくことが大切です。
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准看護師が看護師になるための通信制がある
繰り返しになりますが、看護師としての業務未経験者が、看護師資格を通信で取得することはできません。
しかし、すでに准看護師として働いている人が、一定の経験を積んだ後、看護師へとステップアップするために通信課程で学ぶことは可能です。
それが「看護師学校養成所2年課程通信制」といわれる学校で、2004年度から教育が開始されています。
ただ、この通信制で学べるのは、2020年現在「准看護師として7年以上の就業経験がある人」となっています。
2018年までは10年以上の准看護師就業経験が必要でしたから、以前よりも准看護師から看護師になるハードルは多少下がっています。
なお、ここでいう「就業経験」は、パートやアルバイトといった正規採用でない就業形態も含まれます。
2年課程通信制の開設校一覧は、「公益社団法人 日本看護協会」のWebサイトに掲載されています。
2年課程通信制での学び方
看護師学校養成所2年課程通信制を受講する人の多くが、准看護師として働き続けながら、看護師資格取得を目指す人となっています。
通信制では自宅学習中心であり、自分のペースで勉強ができます。
看護師の勤務先はシフト制のところも多いですから、決まった時間帯に勉強するのが難しい人にとっても学びやすいのが魅力です。
基本的には学校から送られてくるテキストを使い、学校とはレポート作成、質問票のやりとりなどを中心に学習を進めます。
なお、普段は自宅学習ができますが、対面授業や臨地実習、単位認定試験などのための登校日が設けられています。
必要登校日数は学校によって異なるものの、2年間で60日~80日間前後となる場合が多いです。
仕事をしながら通信課程で看護師を目指す人は、その時間を確保できるように職場に相談しておくほうがよいでしょう。