看護師の職場の人間関係は?
人間関係で悩む看護師は多い
どんな仕事でも、働きやすい職場の条件に「人間関係がよいこと」が挙げられます。
これは看護師の仕事に限ったことではありません。
人間関係のよい職場では、同僚や上司・部下とのコミュニケーションがとりやすく、協力して前向きに働けます。
たとえ忙しい仕事であっても、人間関係のよい職場と、よくない職場では、感じるストレスは大きく変わってくるものです。
しかしながら、人間関係は、働いてみなければわからないのが難点です。
仕事をはじめてから「看護の仕事は好きだけど、先輩とうまくいかない」「医師とどう接していいかわからない」と悩む看護師は少なくありません。
一方「仕事はきついけど、チームワークがよくて居心地がいい」「プライベートでも同僚と一緒によく出かける」という声も聞きます。
現場に入ってみないとわからない人間関係ですが、看護師にありがちな人間関係について知っておけば、現実に直面したときの悩みも軽減されるかもしれません。
ここからは、看護師の職場でよくある人間関係の例を紹介します。
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看護師同士の人間関係
女性が中心の職場
看護師の多くは女性です。
近年、少しずつ男性看護師が増えつつあるものの、まだ看護師全体の9割以上は女性です。
配属先によっては、そこにいる看護師全員が女性ということもよくあります。
しかし、看護師とひとことで言っても、年代もライフスタイルも、そして経験もそれぞれ違うもの。
看護師同士の人間関係でよくありがちな問題は、価値観の違いや、経験値、知識の差です。
これが他の仕事なら「お互いの価値観や違いを尊重して」と言いたいところですが、看護は「人の命」に直結する仕事ですから、そういうわけにはいきません。
女性中心の職場といっても決して華やかなわけではなく、ときにはピリピリとした雰囲気になり、厳しい声が飛び交うこともあります。
チームワークがいい職場は働きやすい
若手看護師は、先輩から厳しいことを言われて落ち込んだり、その看護師のことを嫌いに思うことがあるかもしれません。
しかし、思ったことを口にして、意見を言い合える環境は、お互いが看護師として成長するために必要だと思うようにしましょう。
看護師は、非常に忙しい仕事であるからこそチームワークが欠かせません。
また、忙しい部署ほど看護師が一丸となって仕事をし、連帯感や、やりがいを感じやすい一面があります。
激務のなかでもお互いに思いやりを忘れず、しっかりと連携していく意志をもっているメンバーが集まっている職場では、良好な人間関係の下に働けます。
看護師と医師との人間関係
看護師のおもな仕事は、患者さんの看護と、医師の医療行為の補助ですから、医師との人間関係も非常に大切です。
医師とよい信頼関係を築くコツは、医師の個性を把握することと、伝達をしっかりすることです。
たとえば注射ひとつとっても、医師によって使い勝手のよい器具が違います。
個性を把握すれば、医師とのコミュニケーションがスムーズになり、信頼関係も築けます。
医師と看護師は、非常に近い距離で仕事をするため、ときに叱咤されることもあります。
一方、看護師の働きぶりを一番よく理解してくれる存在であるのも事実です。
医師に認めてもらえるようになると、ますますモチベーションが上がります。
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看護師と患者さんとの関係
看護師が働くうえで忘れてはいけないのは、患者さんとの人間関係です。
患者さんは、一人ひとり病状も年齢も性格も違います。
ですから、患者さんとの関係も「これ」という答えはありません。
また、なんらかの病気や怪我を抱えている患者さんは、常に不安や恐怖を感じているケースが少なくありません。
そんな患者さんと、うまく付き合うには、患者さんを取り巻く病気や家族背景、社会的立場などを知ることが大切です。
外来で接する患者さんとは、なかなかゆっくりと時間をとって話せないことも多いですが、常に目の前の患者さんに心を開いて、真摯に向き合おうという姿勢が大切です。