看護師の保育園での仕事内容・保育士資格は必要?
保育園看護師の現状
看護師には医療機関だけではなく、保育園で働くという選択肢もあります。
保育園での看護師は、保育士とともに子どもの健康状態や成長を見守りながら、保護者の育児生活をサポートします。
保育園では感染症の流行が多く、園児が突発的にケガをすることもあるため、専門知識をもった看護師は子どもを預ける保護者にとっても心強い存在です。
保育園看護師の職業的な認知度はまだまだ低いものの、厚生労働省では2013年までに私立保育園での看護師の常駐を義務付けているため、保育園で活躍する看護師は年々増えています。
待機児童が増えたことで保育園自体の増加も考えられるため、保育園看護師の求人は今後さらに増えると思われます。
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保育園看護師の仕事内容
保育園看護師のおもな業務は、子どもたちの日々の健康状態をチェックし、衛生面の指導などを行うことです。
職員に対する健康管理や衛生指導、保護者とのコミュニケーションや相談対応も重要な仕事です。
また保育園によっては、園児の外遊びやレクリエーションに参加し、保育士のサポートをする場合もあります。
具体的な業務内容は以下のようになります。
- 検温による乳幼児の体調管理
- ケガをした園児への応急処置
- アレルギー持ちの子どもへのケアや投薬
- 保育園で行う身体測定や健康診断、歯科検診の補助
- 職員の健康管理
- 園内の衛生管理(トイレ・水回り・保育室・廊下など)
- 手洗い・うがいなどの衛生指導
- 保健指導や行事の告知を行う「保健だより」の作成
- 園外保育への同行
- 保育補助
保育園看護師に保育士資格は必要?
保育園で看護師として勤務する場合は、看護師資格をもっていれば、保育士や幼稚園教諭の資格は必要ありません。
厚生労働省の特例により、乳児を4人以上入所させる保育施設では、勤務する保健師または看護師を1人に限って保育士としてカウントできます。
さらに看護師の確保が困難であることや保育人材が不足していることを背景に、平成27年4月からは准看護師も保育士定数の算定に含まれることになりました。
これにより保育園では看護職の専門人材を雇用しやすくなり、准看護師の就職の選択肢も増えています。
ただし保育園に配置される看護師は各施設で1~2名のため、募集枠が少なく競争率は高くなりがちです。
一定の臨床経験や育児・保育の経験があると採用に有利になる可能性があります。
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看護師が保育園で働くメリット・デメリット
保育園で働くと子どもたちの素朴さや可愛さが感じられ、癒される場面が多くあります。
子どもたちの成長を近くで見守ることができるため、やりがいを感じながら働けます。
保育園では基本的に夜勤がなく、休日もカレンダー通り(土・日曜日)に取れるケースが多いです。
病院勤務と比較して勤務体制が安定しており、過度な残業もほとんどないため、プライベートを充実させたり、子育てや家事と両立させたりしやすいといえます。
ただしその分、夜勤手当や残業代で稼ぎづらく、医療施設で勤務する看護師よりも給料が少なくなります。
また看護師1名体制の保育園が多いため、自分のやり方やペースで仕事ができる反面、仕事の悩みを打ち明けられる同職種の人がいないという問題もあります。