看護師は「生涯学習」が必要(体験談)

法律で決まっている看護師の業務

看護師の仕事は法律で決まっています。

保健師助産師看護師法』という法律があり、その中で『診療の補助』と『療養上の世話』が看護師の業(なりわい)として定められています。

つまり、医師が診察をするときの補助と患者さんが治療を受けながら送る生活の援助をするということです。

看護師資格は国家資格ですから法的背景を知っておくことは必要なことだと思います。

記録を書くこと、読むこと

看護師が仕事上で書く記録は、一般的な記録とは少し意味合いが違います。看護した証拠を記録に残す、ということです。

記録することによって医師や他職種と情報を共有しなければいけません。

また、その専門性や妥当性を明らかにし、研究の情報とし、後進の指導・教育に役立つものであることが求められます。

ただし、皆さんもご存じの通り看護師は多忙を極める職業です。

丁寧に書く時間はありませんし、チェックだけをしていても患者さんの状態を正確に書き残すことはできません。

そこで看護記録には形式の決まった書き方があります。

法的な決まりごとはありませんが、施設ごとにどの形式を使うかが決まっているのが一般的です。

形式に沿って記録することにより、患者さんの状態の変化を整理して記録し、読み取ることができるようになっています。

記録というのは自分が書いたことで満足するのではなく、相手に伝わって初めて役に立つもの、ということも現場に出てから勉強します。

専門領域を深める

看護師の仕事に必要不可欠なこと、それは診療科別の専門知識です。

医師は『○○科のお医者さん』という言い方をしますが、看護師はあくまでも看護師です。

ただし補助をするからにはその医師と専門領域の会話ができなければいけませんし、医師記録の内容が理解できなければいけません。

自分が勤務する部署の専門用語の勉強も欠かせないということです。

生涯学習の努力義務化

看護師は生涯勉強し続ける努力をしなければならない、とされています。

しかし、少子高齢化の波も押し寄せており、そもそも看護師になる人の数が減少しつつあります。

そうなると求められるのが『質の向上』です。

専門看護師、認定看護師など、看護師資格のさらに上の資格を取得することもできます。

『人=自分の健康と命』を守るためには『何を勉強すべきか』ではなく『何でも勉強しなければ』という心意気が大切です。

『資格』は『許可証』であって『優秀技能証明書』ではないからです。