医師のやりがい・楽しさ・魅力
医師のやりがい・楽しさ
患者さんと医療の架け橋に
医師の仕事の大きなやりがいは、患者さんと医療の架け橋になれることです。
というのも、医師の本質的な役割は、患者さんが病気や怪我を治そうとするのを手助けすることにあります。
病気や怪我で苦しんでいる患者さんに対して一番大切なのは、まずはいま、自分の体に起きていることをしっかり理解してもらうことです。
どんな症状が出るのか、どんな原因があるのかを聞き取り、どのような治療や薬を服用すればよいのか、そしてどんな手術法が考えられるかを丁寧に説明し、患者さんに理解してもらいます。
医師の説明によって、患者さん自身が最も納得できる治療法を一緒に選択することで、患者さんの「病気を治したい」という前向きな意思を引き出しながら治療を進めていくことができます。
医師にとって、日常に障害があったり、著しく健康を害する症状を抱えたりする患者さんに快復や改善の兆しが見え、根治や回復していくのを支援できることは、このうえないやりがいとなります。
究極の「人助け」をめざして
医師は、人の健康に関わる責任の重い仕事に携わる職業ですが、ときには患者さんの精神的な支えにもなります。
「事故で足を怪我してもう二度と歩けないかもしれない」「がんになってしまったので長く生きられないかもしれない」「なかなか子どもを授かることができない」など、病院を訪れる患者さんの悩みや苦しみは人それぞれです。
こうした患者さんに対して、あらゆる医療技術や専門知識、最新の治療などを駆使して治療にあたることで、その人生や心を支えることができます。
「病気が治った」「怪我がよくなった」という事実は、その人の人生を丸ごと左右するほど大きなことです。
ずっと悩みの種であった疾患が治癒することで、なかには性格まで明るくなったり、家族や友人との関係までよくなったりする人もいます。
また、あきらめていた命を救ってもらったことで、残りの人生を精一杯生きようとする人もいます。
究極の「人助け」につながっている仕事に携われることもまた、医師にとっての大きなやりがいです。
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医師の魅力
医師にしかできない仕事がある
医師は、たくさんの人の命に関わっていきます。
そのなかには新生児の誕生に立ち会う産婦人科医もいれば、病と闘う子どもの治療にあたる小児科医もいます。
また、終末医療に携わって、お年寄りの最期を看取る終末期医もいます。
命に直接関わる仕事では、つらいこともたくさんあります。
助けたくても助けられなかったときには、自分の無力さを感じて苦しむ日もありますし、親しくなった患者さんの死は何度経験しても悲しいものです。
しかしそのぶん、医師は命の尊さや素晴らしさを感じることができる仕事でもあります。
生存率が低いとされていた患者さんが強い気持ちで病に立ち向かって元気になっていくのを見たときや、死期を悟った患者さんが最期まで精いっぱい生きようと前向きに頑張っているのを見たときには、患者さんから強いエネルギーをもらうこともできます。
また、患者さんやその家族から「先生に診てもらえてよかったです」「精一杯治療してもらえたので悔いがありません」などと声をかけてもらえるときが、がんばってきてよかったなと思える瞬間であることも間違いありません。
命と向き合う医師の仕事には、医師だからこそ味わえる命の喜びや感動が、たくさんあります。
専門性に見合う高い地位
医師の魅力のひとつとして知られているのは、その社会的な地位の高さでしょう。
医師は、幅広い知識や知見、優れた人間性を兼ね備える人が就く職業とみなされており、実際に世間でも大きな信頼を得る職業のひとつです。
さらに、その専門性の高さに見合うだけの収入の高さも魅力です。
医師が手にすることができる報酬は高く、一般的な会社員に比べて圧倒的に安定した生活を送れますし、開業することもできます。
担当する科によっては夜勤や呼び出しがつきもので、生活も不規則になりがちです。
しかしながら、社会的な地位とよい報酬を得られることが、働くモチベーションにつながりやすいでしょう。