ガス会社社員に必要な資格・スキル

ガス会社で働くのにおすすめの資格は?

新卒でガス会社に入社する際、必須の資格はありません。

業務に必要な資格は業務についたあと、必要に応じて取得を目指すのが一般的のようです。

コーポレートスタッフや技術系の職種など、配属される部署によって必要となる資格は変わります。

コーポレートスタッフの代表的な資格は簿記です。

主に経理スタッフが取得する資格で、保有している級によって業務範囲が変わりますし、給与面でも優遇されるでしょう。

技術系の職種だと、「ガス主任技術者」をはじめガスの取り扱いや施工などに関する資格が必要になります。

参考:一般財団法人日本ガス機器検査協会 ガス主任技術者試験

公的資格を取得すれば受験費用や支援金の支給、資格に応じたプログラムの紹介など、企業によっては資格取得の支援制度を用意している場合もあります。

そうした制度を積極的に利用し、スキルアップを目指す社員も多く、サポート体制が整っている企業への入社を目指すのも将来的にはメリットが多いといえます。

なお、普通自動車免許は持っていた方がよいかもしれません。

職種によっては車で移動する機会も多く、就職してからだと時間の確保が難しく取得までの期間が長くなりがちです。

普通自動車免許はプライベートでも役立つので、可能なら就職前に取得することをおすすめします。

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ガス会社の事務職に有利な資格

ガス会社の事務職として働く際、有利になる資格は職種によりさまざまです。

経理スタッフであれば簿記資格は業務上役に立ちますし、もし転職をしたいと思ったときは有利に働きます。

原料調達の仕事につく際は英語力は大いに役立つでしょう。

都市ガスの原料となる「液化天然ガス」、LPガスの原料となる「液化石油ガス」は海外からの輸入に頼っているのが現状です。

当然現地企業とのやり取りも頻繁に行うため、ビジネスレベルでの英語力は必要です。

同じ事務系の職種でも営業職に関しては必須の資格はありません。

ただし、仕事の性質から資格よりもコミュニケーション力や折衝能力などのスキルの方が重要です。

営業職であってもガスに関する技術的な知識がなければ活動しにくいため、ガスについて日々学ばなければなりません。

ガス会社の技術職に有利な資格

都市ガス会社で生かせる資格は「ガス主任技術者」が最も有名です。

「ガス主任技術者」とは、ガス事業者がガス工作物の工事、ガス基地の維持や運営に対して保安の監督させるために、ガス事業法上で配置することが定められている責任者です。

ガス主任技術者は国家資格であるため、ガス主任技術者試験に合格しなければ免許を得られません。

なお、監督できる範囲は3つあるガス主任技術者免状の種類によって決められています。

<甲種ガス主任技術者免状>
ガス工作物の工事、維持および運用

<乙種ガス主任技術者免状>
最高使用圧力が中圧および低圧のガス工作物の工事、維持および運用、特定ガス工作物および当該特定ガス工作物に係るガス工作物の工事、維持および運用

<丙種ガス主任技術者免状>
特定ガス工作物および当該特定ガス工作物に係るガス工作物の工事、維持および運用

そのほか、都市ガスに関連した資格は「ガス機器設置スペシャリスト」や「簡易内管施工士」、「管工事施工管理技士」などもあります。

LPガスを扱う会社で役立つ資格は、「液化石油ガス設備士」や「高圧ガス販売主任者第2種」となどが代表的です。

参考:一般財団法人日本ガス機器検査協会 ガス主任技術者試験

参考:一般財団法人日本ガス機器検査協会 ガス機器設置スペシャリスト

参考:一般財団法人日本ガス機器検査協会 簡易内管施工士

参考:高圧ガス保安協会 液化石油ガス設備士

参考:高圧ガス保安協会 高圧ガス販売主任者講習